AIの話題

ChatGPTがS式を解釈する?(自然言語処理と構文解析) AIの話題

ChatGPTがS式を解釈する?(自然言語処理と構文解析)

「S式風のプロンプトの書き方が使えるかも?」という説を目にして、実験してみました。結果は、全く異なる構造のプロンプトを与えても、ほとんど同じ結果になってしまいました(GPT-4, Claude 3 Opus)。カッコをほとんど省いて「うまいこと」解釈しているようで、現状は修飾関係を明示するような用途では使えなさそうでした。生成AIは、もっともらしく動作します。だからこそ、うまくいくケースだけを与えて判断して、評価するのは危険ですね。エラーチェックや境界条件を調査することが、プ...
GPT 4-Turboが使えるようになったので(サブスクリプションの再開) AIの話題

GPT 4-Turboが使えるようになったので(サブスクリプションの再開)

Chat GPTの言語モデルがGPT 4-Turboにアップグレードしました。そこで、使い比べるために Claude Proをいったん停止して、ChatGPT Plusを再開してみました。GPT 4-Turboでは、主に処理速度やコスパが向上しています。ふーん。GPT 4-Turboで回答精度が上がったわけではないのかぁ。本当に「ターボ」ということなんだね。GPT 4 から Claude 3 Opusに移行したときほど、GPT 4-Turbo には驚きはありませんでした。個人...
生成AIのリアルタイム回答は傍受されやすい(単語長からの解読) AIの話題

生成AIのリアルタイム回答は傍受されやすい(単語長からの解読)

ユーザーの質問に対する生成AIの回答を傍受すると、暗号化されていても単語の長さが推測できたようです。しかも、単語の長さの情報だけでも、データ解析によってある程度AIの回答内容を復元できたそうです。これは、生成AIがリアルタイムに回答を表示するために、細切れにデータを送信する性質が原因になっています。「解読可能」であっても実際には条件が厳しいので、ふつうに生活していたら、そこまで気にする必要はないです。ただ、生成AIとのやり取りは、たとえ通信が暗号化されていても、外部から見られ...
「憲法AI」とは?(AIフィードバックからの強化学習) AIの話題

「憲法AI」とは?(AIフィードバックからの強化学習)

「憲法AI」は、与えられた原則を元にAIの自己改善によって倫理的な判断の精度を上げる手法です。うまくすれば人間の仕事は、AIの判断基準となるルール規範(「憲法」)を明文化するだけで済むわけです。
「ハルシネーション」とは? AIの話題

「ハルシネーション」とは?

生成AIの「ハルシネーション」というのは、AIが学習したデータの範囲を超えて、でたらめな答えを出力してしまう現象です。人工知能が幻覚を見ているかのように回答することから名付けられました。
Claude Proに登録した(サブスクリプション) AIの話題

Claude Proに登録した(サブスクリプション)

生成AI Claude 3 Opusの評判がよいので、Proプラン($20/月)に登録してみることにしました。ただ、使ってみるとハルシネーションも目立つので、ChatGPTに戻すか検討中。Claude Proにアップグレードした生成AIのClaude 3 Opusの評判がよいので、ChatGPT 4から切り替えることにしました。トップ画面にある「upgrade to Claude Pro」を押します。Claude Proは、$20/月のサブスクリプション。支払い情報を入力すれ...
ChatGPT Plusを解約した(プランのキャンセル) AIの話題

ChatGPT Plusを解約した(プランのキャンセル)

Claude Pro($20/月)を試したいので、いったんChatGPT Plus($20/月)を解約しました。ChatGPTは、「カスタムプロンプト」が便利だったので、Claude への切替えは迷いました。ただ、何事も経験と思って、変えることにしました。サブスクリプションのキャンセルChatGPTの有料プランをやめるのはかんたんです。自分のアカウントから「My Plan」を選び、「サブスクリプションの管理(Manage my subscription)」に進みます。現在のプ...
Claudeという生成AI(調べものの回答では本当っぽい捏造を含むので注意) AIの話題

Claudeという生成AI(調べものの回答では本当っぽい捏造を含むので注意)

Claudeは、ChatGPTよりも「流暢な日本語」を生成するAIで、クリエイティブな作業や長文の生成に向いています。長い複雑な文章を与えても、かなり精度よく要約や回答させることができます。しかし、前提なしに調べものの回答をさせると、いかにも本物っぽい事例が架空のものだったりするので、受け売りは要注意です。Claude 3が話題なので気になる、という話。調べものに使うと足元をすくわれそうですが、要約はとても自然でわかりやすいです。自然言語処理にはいろんな用途があるので、得意・...
生成AIはデータとコードが一体化しているようなものでは?(コードを注入されるリスク) AIの話題

生成AIはデータとコードが一体化しているようなものでは?(コードを注入されるリスク)

生成AIシステムは一般的なプログラム以上に深刻な脆弱性を抱えているように思えます。それは悪意のあるユーザーによって、システムの動作を不正に操られる可能性。AIの動作を決める学習データが容易にインプットできるためです。最近、『情報セキュリティの敗北史: 脆弱性はどこから来たのか』という本を読んでいます。コンピュータの歴史を振り返ると、生成AIの「安全機構」の弱さが心配になりました。そもそも自然言語って、入力チェックが可能なのかな?原理的に。ノイマン型コンピュータの脆弱性プログラ...
「Gemini」アプリと思ったら?(GeminiはGoogleアプリの一部) AIの話題

「Gemini」アプリと思ったら?(GeminiはGoogleアプリの一部)

ホーム画面にある「Gemini」アプリのアイコンを起動すると、AI対話画面になります。ところが、アプリ情報を見てみると「Google」。「Gemini」のアプリがインストールされているわけではありませんでした。Geminiを普及させるために、既存のアプリ・機能を置き換えているから、こんなちょっとややこしいことになっているんだろうね。環境Pixel 5Geminiアプリの画面はGoogleアプリ?Geminiアプリで検索している画面を、アプリ切替画面にして「アプリ情報」を見てみ...
動画生成AI「Sora」への温度差を考える AIの話題

動画生成AI「Sora」への温度差を考える

動画生成AI Soraによる動画には衝撃を受けた人も多いと思います。しかし、「生成AIが動画まで生成できるようになるなんて!」と熱弁しても、意外と「へー、すごいんだね」という反応が返ってくることも多いようです。この温度差の背景を、「イノベーター理論」と「生成AIは生産者向けの技術だから」という2つの観点で考えてみます。Soraの動画生成デモ2024年2月15日にOpenAIは、動画生成AI Soraのデモを公開しました。テキストによる指示から、高品質な1分程度の動画を生成して...
生成AIは「正解のない問題」を聞く道具(検索との違い) AIの話題

生成AIは「正解のない問題」を聞く道具(検索との違い)

代表的な生成AIとしては、ChatGPT、Copilot、Geminiなどがあります。すごく当たり前ですが、生成AIは「生成」が必要な作業に役立ちます。生成AIを「調べもの」に使うと、「遅くて」「的外れ」な回答が多いと感じるかもしれません。しかし、対話を伝え続けると「文脈」が共有され、徐々に意図に沿った回答が得られるようになります。生成AIは、「正解のない問題」が得意です。反対に「正解がある問題」を調べるには従来の検索エンジンの方が速い面も。「生成AI」というと、「なんでも答...
音声アシスタントをGeminiから元に戻したい AIの話題

音声アシスタントをGeminiから元に戻したい

GeminiはGoogleの試験運用中のAI搭載アシスタントで、創造力や生産性を高めることを目指しています。しかし、複雑な質問に対する回答に時間がかかるので、速さを求めるなら「Google アシスタント」がおすすめ。元の「Google アシスタント」に戻すには、「設定」ー「Google」ー「すべてのサービス」ー「Google アプリの設定」ー「検索、アシスタントと音声」ー「Googleアシスタント」ー「Google のデジタル アシスタント」で選択します。いずれは速くなるだろ...
ロック画面だとGeminiの音声アシスタントが動かない?(クイック音声操作の設定) AIの話題

ロック画面だとGeminiの音声アシスタントが動かない?(クイック音声操作の設定)

Androidスマートフォンで、Geminiの音声アシスタントを使うと、ロック画面での音声操作ができなくなることがあります。これは設定によるものです。Geminiアプリは初期状態だと「ロック画面での応答」の設定がオフになっています。Geminiアプリの設定で有効にすると、スマートフォンがロック中でも、いちいち解除せずにクイック音声操作ができます。てっきり、Geminiは、ロック解除しないと動かないのかと思っていたよ。ロック画面で音声操作ができなくなった?GoogleのGemi...
「Geminiをお試しください」(音声アシスタントの切替え) AIの話題

「Geminiをお試しください」(音声アシスタントの切替え)

Androidスマートフォンに新たな音声アシスタント機能「Gemini」が登場しました。従来の「Googleアシスタント」から切り替えられて、簡単なスワイプ操作で すぐに生成AIに相談できます。スクリーンショットを添付することで、画面内の情報を「見る」能力も備えています。利用には「Google 利用規約」と「生成AIの利用規約」の同意が必要です。環境Pixel 5、Android 14細かいバージョンセキュリティアップデート:2023-11-05Google Play システ...
AIと話してみたいなら?「Cotomo(コトモ)」 AIの話題

AIと話してみたいなら?「Cotomo(コトモ)」

音声会話型おしゃべりAI「Cotomo(コトモ)」をインストールしてみました。アカウント作成などもなく、すぐにアプリを試せます。かなり自然に会話できるので、「パーソナルなVTuber」という感じです。ハマる人はハマると思います。 今のところ、iPhoneアプリのみです(2024-02-25現在)。(参考)「Cotomo(コトモ:音声会話型おしゃべりAI)」をApp Storeで(Android版は現時点では未公開)「AI」といえば返事が遅いイメージだったけど、相槌などで自然な...
タスクバーにもCopilotが追加されている(Windows 11) AIの話題

タスクバーにもCopilotが追加されている(Windows 11)

Windowsが生成AIのCopilot機能をプッシュしています。Edgeに組み込んだのに続いて、WindowsのタスクバーにもCopilotボタンを追加しました。OSにインターネット接続前提の機能がどんどん増えています。便利ではあるけど、シンプルに使いたい人にはちょっと困るね。それに、独占禁止法的に大丈夫なのかな。自社のクラウドサービスを優遇し過ぎな気も……。どんだけCopilotを使ってほしいの?生成AIといえば、OpenAIの ChatGPT が有力です。そのOpenA...
やっぱりCopilotはイルカの生まれ変わり?(Clippitとのレーベンシュタイン距離) AIの話題

やっぱりCopilotはイルカの生まれ変わり?(Clippitとのレーベンシュタイン距離)

かつて Microsoft Office 97には、イルカの対話型ヘルプが搭載されていました。この機能の名前は「カイル」、英語名は「Clippit」。そう、名前が最新AI機能「Copilot」に酷似しています。「Copilot」と「Clippit」のレーベンシュタイン距離は「5」。一般的な7文字の英単語の間の平均 約8.4 に比べて、かなり小さい値になっています。「レーベンシュタイン」言いたいだけでしょ。「だからどうした?」って話ではあるけど、Microsoft的にはあのイル...
ChatGPTの「誤動作」(修正し続けるソフトウェア) AIの話題

ChatGPTの「誤動作」(修正し続けるソフトウェア)

2024年2月20日、ChatGPTは突如として多くのユーザーに対し奇妙な回答をするようになりました。例えば、単純な質問に対して無関係で意味不明な回答をしたり、エンドレスのループに陥ったりしました。これらの問題は、大規模言語モデルの言語処理にバグが発生したことが原因でした。OpenAIは、翌2月21日までに問題を修正しました。当たり前ですが、どんなシステムも誤動作があります。業務システムにAIをつなぐことで効率化が期待できる一方、このような不具合への備えも大事だと思いました。...
斜陽化する検索(計算資源の限界と情報過多) AIの話題

斜陽化する検索(計算資源の限界と情報過多)

Googleは、E-E-A-Tが大事だと言うけれど、Google検索自体の信頼性が揺らいでいますよね。ただし、Googleにとって、もはや検索はそれほど重要ではないのかも。すでにSNSでは、能動的な検索より、受動的なリコメンドが主流になっています。極端に言えば、情報検索そのものが「斜陽産業」なのかもねー。現状のGoogle検索の問題「最近のGoogle検索がひどい」というのは、すでに何度か考えてきました。とくに、「上がってくる情報の質の劣化」という側面に注目していました。とこ...