- LINEアプリの不具合で再インストールするときには、データを失うリスクがあります。
- iPhoneの設定の「アプリを取り除く」は、ユーザーデータを保持したままアプリデータだけを削除できます。
- 通常の「アプリを削除」とは異なり、トーク履歴などの大切なデータを失うリスクを軽減できるのです。
ただし、LINEの不具合の原因が、iPhone内のユーザーデータにある場合は効果がありません。
iOS 18.0.1, LINE 14.17.1, 2024-10-30時点
1. LINEの再インストールは「怖い」
たまにLINEアプリが調子が悪くなって、再インストールが必要なことがあります。
しかし、LINEアプリをいったん削除するには勇気がいります。
というのも、LINEアプリを削除するとメッセージや画像など履歴が消えてしまうことがあるからです。
バックアップから復元しても、完全には戻らないことが少なくないのです。
1-1. ユーザーデータを残して「アプリを取り除く」
iPhoneには、ユーザーデータはそのままで、アプリだけを削除する方法があります。
「設定」の「一般」から「iPhoneストレージ」を開くと、アプリごとのデータサイズを確認できます。
データサイズは、「アプリのサイズ」と「書類とデータ」の合計です。
- 「アプリのサイズ」は、アプリのインストールや更新で、App Storeからダウンロードしたデータです。
- 一方、「書類とデータ」は、ユーザーの操作によって保存されたデータです。
アプリは、かんたんに再インストールできます。
「大事な思い出」は、「書類とデータ」に含まれています。
1-2. 「書類とデータ」を残せる
この「書類とデータ」の部分を残すのが、「アプリを取り除く(Offload App)」です。
アプリを取り除く
この操作を行うとアプリのサイズ分の容量は解放されますが、その書類とデータは保持されます。
アプリがまだダウンロード可能な場合は、再インストールするとデータは元に戻ります。
ユーザーデータを残したまま再インストールするほうが履歴が消えるリスクが少ないです。
LINEアプリの不具合がユーザーデータと無関係なら直るかもしれません。
ただし、「アプリを取り除く」をしても、ストレージの空き容量は増えませんでした。
「アプリのサイズ」分が、「書類とデータ」に追加されていました。
2. 「アプリを再インストール」でメッセージも元通り
アプリを再インストールすると、LINEアプリのデータはAppStoreからダウンロードされ、インストールされます。
LINEアプリを開くとログインなしで「読み込み中」と表示され、そのままトーク履歴が表示できました。
2-1. 微妙にデータサイズが変動している?
興味深いのが、アプリのサイズを見ると「書類とデータ」が減っていたことです(332.3MB→147.1MB)。
完全に元と同じというわけではないのですね。
どうも再読み込み時に、不要になったキャッシュなどが削除されているのかもしれません。
3. 「アプリを削除」はすべてを消す
一方、通常のアンインストールは、「アプリを削除」です。
アプリを削除
この操作を行うとこのアプリとそれに関連するすべてのデータがこのiPhoneから削除されます。この操作は取り消せません。
「アプリを削除」は、ホーム画面でアプリアイコンを長押ししてもできます。