「アプリ」は「機能」と言い替えるとわかりやすいと思います。スマホの画面に並んだメールやカメラ、地図など一つひとつの絵柄は、それぞれの「機能」を使うスイッチになっています。
1. アプリという言葉はよく耳にするけれど…
「アプリという言葉はよく耳にするけれど、なんとなく意味がはっきりしない」と思われる方も多いですよね。確かに、スマホに出会ってはじめて知る単語なのかもしれません。
簡単に日本語に置き換えるなら、「アプリ」は「機能」と言い替えるとわかりやすいと思います。

例えば、メールアプリは、メール機能。
カメラアプリは、カメラ機能。
地図アプリは、地図機能、などです。
スマホの画面に並んだメールやカメラ、地図など一つひとつの絵柄は、それぞれの「機能」を使うスイッチになっています。
2. スマホは「機能を追加できる」機械
ただし、スマホの「アプリ」は、ほかの家電製品の「機能」と大きな違いがあります。それは「後から追加することができる」という点です。
例えば、オーブンレンジに後から「冷蔵機能」を追加する、なんてことはできませんよね。
しかし、スマホには、後から「歩数計」や「天気予報」など、さまざまな「機能」を追加することができます。スマートフォンは、後から「機能」をブロックのように簡単に、付け加えたり、取り外したりすることができるのです。
この機能を付け加えることを「アプリのインストール(追加)」、
取り外することを「アプリのアンインストール(削除)」といいます。

このように機能を追加できるために、スマホはいろいろな役割を果たすことができます。
スマホの登場によって、万歩計、音楽プレーヤー、録音機、デジカメなど、いろんな家電製品が取って代わられました(もちろん、そのような家電製品も、より専門性・付加価値を高める方向に進化して生き残っています)。


3. 「スマホには説明書がない」のは?
よく「スマホには説明書がない」と言われます。これも「アプリ」が一因です。
いくら説明書を添付しても、後から付け加えることができる「アプリ」をすべて説明することはできません。
例えば、よく使われる LINE ですら、スマホから取り外すことできる、「アプリ」の一つなんです。スマホメーカーが作ったものではないんですよね。

もちろん、基本的な使い方の説明書をつけるメーカーも増えてきました。
以前は、LINEは、スマホを購入したあとで自分で追加する必要がありましたが、最近では利用者の利便性のために、はじめから入れてくれているケースが増えています。
4. 「アプリ」は「使うためのソフトウェア」
ちなみに、「アプリ」の語源は、「アプリケーション・ソフトウェア(Application Software)」です。
この言葉はパソコンなどに由来して、直訳すれば「使うための(=応用)ソフトウェア」ということになります。
それでは「使うためではないソフトウェア」なんてものがあるのか、というと、ここで「アプリ」に対比されるのは、「オペレーティング・システム(OS:Operating System)」です。

パソコンでは「Windows」、
スマホでは「Android」や
iPhoneの「iOS」 などです。
これは、「アプリケーション・ソフトウェア」に必要な機能を提供するシステムで、いわば「縁の下の力持ち」ですね。

OSは、それだけで役に立つわけではありませんが、基本的な機能として大事なんです。
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