「アカウント連携」についての気になるニュースがありました。
近い将来、TwitterがGoogleアカウントでログインできるようになるかもしれません。
最近のウェブサービスを利用するには、「アカウント連携による認証」の仕組みを知っておくことが大事です。
今回は、TwitterのGoogleアカウント連携を通して、アカウント連携と「シングル・サインオン」について考えてみましょう。
1. アプリ解析によるレポート
Jane Wong氏がアプリ解析によって公開した画像によると、Twitterのログイン画面にGoogleアカウントのボタンが表示されています。

Jane Wong氏は、これまでにも サブスクリプションサービスやツイートの送信取消し機能など、いくつかの未発表機能を明らかにしています。
2. 広がるアカウント連携
Twitterの場合は、まだ公式にアナウンスされたわけではありませんが、すでに「Googleアカウントと連携する」ログイン方法に対応しているサービスはたくさんあります。
ログイン画面やアカウント作成画面で、「Googleで続行」「Googleでログイン」などのボタンを見かけます。
Zoom、Dropbox、Evernote、Pinterest、TikTok などたくさん

Googleアカウントという1つのログインで、複数のウェブサービスを利用できることになります。
「Googleアカウント」が、ほかのサービスの入場許可証になっているのです。
3. シングル・サインオンのメリット
このような「1つの認証で、複数のウェブサービスにアクセスできるようにする仕組み」を、「シングル・サインオン(SSO:Single Sign On)」といいます。
シングル・サインオンのメリットは、各ウェブサービスごとに個別のパスワードを作成したり、覚えたりする必要がないことです。パスワードを作らなければ、パスワード管理の負担が減ります。
新しいサービスを利用するときに、「まずアカウントを作る」というのは、ちょっと敷居が高いです。すでにあるGoogleアカウントで、ボタン一つで認証できれば、気軽に試すことができます。

確かに、最近はアカウントを作る機会が多くて、パスワードもたくさん増えていますもんね。

「シングル・サインオン」の流れは、増え続けるパスワードを人間が管理できなくなっていることへの一つの解決策です。
Googleアカウントにパスワードを記憶させていることも増えました。それなら、Googleアカウントで直接ログインするのと、ほとんど変わらないです。


3-1. シングル・サインオンのデメリット
一方で、シングル・サインオンにもデメリットがあります。それは、もし Googleアカウントのパスワードが漏れて、不正アクセスされたときの被害が大きくなることです。アカウントが乗っ取られてしまうと、多くのサービスにログインできてしまいます。
ただ、Googleアカウントには、「2段階認証」など不正アクセスを防ぐセキュリティ機能が備わっています。

最近は、正しい設定をしておけば、Googleアカウントでログインする方が安全なのかな、と考えたりします。
もう一つの注意点は、「どのアカウントで、どのサービスにログインしているか」が混乱しやすいことです。「ログイン」画面で「Googleアカウント」を選ぶと、認証するだけで、そのサービスのアカウントが登録されます。
気をつけないと、通常のアカウントとは別に、ログインしてしまうことがあります。
dアカウントのシングル・サインオンで、2回 会員登録してしまっていた事例。

アカウント連携によってシングル・アカウントパスワード管理が楽になり、気軽にサービスを利用開始できるようになりますが、ボタン一つでサービス登録になることを意識する必要があります。
こちらもどうぞ。



