Twitterを「Googleで登録」して始めると、個人情報の入力を省けるので手軽です。しかし、個人のGoogleアカウントと連携するのは、注意が必要です。
匿名でTwitterを利用したくても、気をつけないと、Googleのプロフィール画像などから「身バレ」をしてしまうかもしれません。
また、Googleアカウントの不正アクセスや停止によって、連鎖的に利用できなくなってしまうリスクもあります。
SNSでは、ほかのユーザーとのやり取りがあります。プライバシー情報を公開してしまうと、元には戻せません。また、アカウントは作成し直せますが、友だちのつながりを戻すのは大変です。そこが、ショップサイトなどの登録とは違います。

登録するメールアドレスには、Gmailアドレスを利用することもできます。メールアドレスとパスワードを決めてアカウントを作成する方が無難だと思います。
TwitterはGoogleアカウントで登録できる
Twitterをはじめるときに「Googleアカウント」を使って、「登録」することができます。
このような「1つの認証で、複数のウェブサービスにアクセスできるようにする仕組み」を、「シングル・サインオン(SSO:Single Sign On)」といいます。
「メリット」は、いちいち新たにメールアドレスやパスワードを決める必要がない点です。

便利な反面、「デメリット」にも気をつけておく必要があります。
Googleアカウントの情報の共有
1つ目は、Googleアカウントの個人情報が利用されることです。
Googleアカウントを使って、Twitterを登録すると、Googleに登録している名前、メールアドレス、プロフィール写真が自動で入力されます。
アカウントを作成するために、Googleはあなたの名前、メールアドレス、プロフィール写真を twitter.com と共有します。
「メールアドレス」は公開されることはありませんが、名前やプロフィール写真は、そのまま変更しないと、Googleアカウントと同じになってしまいます。
また、メールアドレスを通して、「知り合いかもしれない」と、自分のTwitterアカウントが知人に表示されてしまうこともあります。
Twitterを「匿名」で使いたい場合は、デメリットになります。
不正アクセスが発生した時の被害が大きくなる
次は、不正アクセスの被害が大きくなることです。
もし Googleアカウントのパスワードが漏れて、不正アクセスされたときの被害が大きくなることです。アカウントが乗っ取られてしまうと、多くのサービスにログインできてしまいます。
ただし、Googleアカウントは、2段階認証など、不正アクセスしにくいので、この心配はそこまで大きくありません。
アカウント管理が複雑になる
もう一つの注意点は、「どのアカウントで、どのサービスにログインしているか」が混乱しやすいことです。「ログイン」画面で「Googleアカウント」を選ぶと、認証するだけで、そのサービスのアカウントが登録されます。
気をつけないと、既存のアカウントにログインするつもりが、別のアカウントを登録してしまって、「何も表示されなくなった」と慌ててしまうことがあります。
◆別アカウントに登録してしまって、定期購読の解約がうまくできなかった事例。

Googleアカウントへの過度の依存
最後のデメリットは、Googleアカウントへの依存が高まることです。長く利用していると、一番の問題はこの「依存」かもしれません。
Twitterなどの別サービスの認証に、Googleアカウントを利用していても、普段は全く問題がありません。しかし、もし なんらかの手違いで、Googleアカウントが「停止」されるような事態になると、困ります。Googleだけでなく、Twitterも利用できなくなってしまうからです。
Googleは、Gmail、検索だけでなく、マップやYouTubeでも利用されています。例えば、クチコミやコメントをしていると、問題がないのに「誹謗中傷」などとして制限されてしまう場合があります。アカウントの利用規約違反のチェックは、機械が自動判定しているので、誤検知があるからです。
たいていは、異議申立てをすることで、人間によるチェックがあると、解決されますが、依存するサービスが多くなると、かなりヒヤヒヤします。
特に、ネットショップの利用登録など、再登録の手間が少ない場合は、心配する必要がありませんが、TwitterなどのSNSでは、友だちのつながりが消えてしまうのは大きなデメリットです。
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