「CDN(Content Delivery Network)」は、サーバ負荷を分散させて、インターネット上のコンテンツを高速に配信する仕組みです。
CDN は世界各地にサーバを分散させて設置した大きなシステムです。
コンテンツを配信するときに、アクセスするユーザーに近いサーバから送信してダウンロード時間を短縮します。
ちょうど ATMをたくさん設置することで、「身近な場所でお金の引き出しができるようにする」みたいな感じだね。
CDN
「CDN」は、「Content Delivery Network(コンテンツ配信ネットワーク)」の略です。
1. 世界的なサービスは CDN を利用されている
Googleの検索エンジンや YouTube、Netflixなど 世界中で利用されるサービスは、高速で安定したサービスを提供するために CDN を利用しています。
また 一般のサイトでも、一部のデータをCDNから読み込ませることで、サイトの高速化に利用することができます。よく利用される JavaScriptライブラリなどは CDNで提供されることが多いです。
CDNは、インターネットをより快適に利用するためには欠かせない技術の一つなんですね。
2. CDNのメリット・デメリット
CDNのメリットは、
- 一つのサーバにアクセスが集中することを防げる
- ユーザーに近いサーバからデータを配信できる
- 配信に適した設定のサーバを活用できる
特に、サーバ負荷を分散させることができるので、「DDoS攻撃(分散型サービス妨害)」に対して有効です。
一方、CDNにもデメリットがあります。
- 初期費用やランニングコストがかかる
- コンテンツの管理が複雑になる
- コンテンツのパフォーマンスに影響を与える可能性がある
直接 サーバからコンテンツを配信するのではなく、複数のサーバに保存されたデータを配信するので、不具合が紛れ込んでしまうと管理が大変です。
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