ネットニュースで「Intel の脆弱性」についての記事を見かけました。
自分のパソコンの中にも「Intel」が使われていると思うので心配です。どう対処したらよいでしょうか?
ほとんどの脆弱性は、色々複雑な条件が重ならないと、すぐに被害に発展することはありません。慌てて「怪しいセキュリティプログラム」を入れてしまうと、二次的な被害になることもあるので、落ち着いて対処することが大事です。
CPUやメモリなどの部品の脆弱性では、まずメーカーの対応を確認することが大事です。
使っているパソコンの更新情報を確認して、アップデートが提供されていれば、適用しておくとよいでしょう。
脆弱性への対応 = こまめなシステム更新
1. メーカーの更新を確認する
インターネットでニュースを見ていると、「脆弱性」についての記事を見かけることがあります。
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このようなニュースでは、「情報漏えい」や「権限昇格・乗っ取り」といった危険性が指摘されるので、不安になります。
しかし、基本的には、システムを最新の状態に更新していれば、危険性を大きく減らすことができます。
更新プログラムで不具合を修正する、というのが、基本的な対処法です。
Windows Updateで修正されることもありますが、主に部品の問題点は、メーカーのドライバー更新がメインになります。
具体的な操作方法は、メーカーによりますが、自動アップデートのプログラムがあれば、通知があります。
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「更新」の適用は、プログラムが自動でインストールしてくれることもありますが、ややこしいこともあります。
この中で一番注意が必要なのは、(3)の「更新プログラムの実行」です。
CPUなどの不具合を修正する場合は、「システムのかなり深層」を修正することになります。
「ソフトウェア(仕組み)」と「ハードウェア(機械)」の中間なので、
「ファームウェア」と呼ばれます。
途中でバッテリーが切れて中断したりすると、パソコンが壊れてしまって修復できないこともあります。また、間違って偽サイトからデータをダウンロードして、ウイルスプログラムを入れてしまっても大変です。
必ずメーカーの公式サイトを確認し、更新プログラムのインストール手順にも 一度 目を通しておきましょう。
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パソコンに詳しくないと、更新をしないまま利用しているケースが少なくありません。
2. 意外とよくある「致命的な脆弱性」
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もし、更新がなかったら、そのままで大丈夫?
基本的に「脆弱性」は、メーカーの対応ができてから発表されることが多いです。
そうでないと悪用される危険性があるからです。
「致命的な脆弱性」と書かれているとびっくりしますが、実は 毎月 数件は そのレベルの問題が見つかっては修正されています。「重大」な不具合では、10件以上/月のペースです。
たとえ、ニュースで気づかなくても、もともと このような前提の上でパソコンを利用しているのです。
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パソコンだけでなく、スマートフォンも同様です。
しかし、仮に更新がなかったり、すぐに適用できなくても、脆弱性が実際の被害につながることは稀です。
「脆弱性」は、「1つの穴」です。パソコンは、いくつも「防護壁」で保護されているので、不正アクセスなどの被害になるのは、複数の穴が悪用されてしまった場合です。
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技術的には「致命的」でも、生活感覚では「要注意」ぐらいな感じなんだね。
もちろん、政府や金融機関などのシステムなら、多方面から攻撃があるので、慎重に対応する必要があります。しかし、個人利用であれば、適切に更新をしていれば、基本的に問題はありません。
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油断は禁物ですが、心配し過ぎになることもありません。
3. サポート期間は コンピュータの「賞味期限」
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同じWindows10 でも、年数がたってる型式では、メーカーもアップデートを提供しなくなるよね? そういう場合は、どうするの?
どんな製品には耐用年数があり、いつまでも使えるという保証があるわけではありません。コンピュータ製品には、「サポート期間」が設定されています。
「サポート期間」の間は、内部システムの不具合や脆弱性などが見つかった場合に、更新プログラムが提供されるので、コンピューターを安全に使用することができます。
メーカーや販売店にもよりますが、一般に無償で修理などに対応する「保証期間」は、1年〜3年。
不具合の修正などに対応する「サポート期間(保守期間)」は、5年〜7年であることが多いです。
減価償却・リース期間の設定などに用いられる「電子計算機の法定耐用年数」に合わせて、製品保守期間を5年間とさせていただいております。
富士通の製品保守の期間の考え方 : 富士通
逆に言うと、「脆弱性」も対処されないと、ほかの部品などと同じように、内部システムも「劣化」してしまうわけです。
サポートが切れてしまっても、実用上は問題がない(表面化しない)ことが多いですが、あくまで「自己責任の範囲」になってしまいます。
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耐用年数を考えて、買い替えの計画を立てることが大事です。
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