Tiny 11は、Windows 11から機能を削ぎ落とした非公式バージョンです。
Windows 10 から tiny11 b1.iso を使って、アップグレードします。
プロセッサの世代やTPMの制限で、Windows 10からのアップグレードを見送っている人
Linuxとかだと、こういう「私家版」の軽量ディストリビューションは 見かけるよね。
1. Tiny 11は Windows 10からアップグレードする
「Tiny 11」は独自OSではありません。
機能を削ぎ落とした Windows 11 のことです。Windows 11 Pro 22h2 を元に作られています。
見た目はWindow 11と同じですが、反応しない機能があります。
開発者は、YouTuberのNTDEV氏です。
2. “tiny11 b1.iso”
インストールするには、Windows 10から ISOでアップグレードする必要があります。
つまり、Windows 10の有効なライセンスが必要です。
(正確には Windows 10 Proで、Windows 10 Homeは対象外?)。
ISO(tiny11 b1.iso – 3.0GB)は、Internet Archiveで公開されています。
データサイズが大きいのと、アクセスの集中で、ダウンロードにはかなり時間がかかります。
3. Tiny 11のデメリットは「サポート外」
メモリ2GBなど非力なPCでも動作できる反面、Windows 11からかなり多くの機能を削除しています。
例えば、ストアアプリ(Windows Component Store(WinSxS))は ごっそり省略されています。
あと、初期状態ではEdgeも省かれています。ただ、Microsoft Storeアプリはあるので、追加することができます(Edgeを動作されるとメモリ 3GBを超えます)。
また、.NETやドライバ、セキュリティ定義の更新プログラムも、一応 Windows Updateからインストールすることが可能なもの 「サポート外(not serviceable)」になっています。
1. Tiny11 is not serviceable, but .NET, drivers and security definiton updates can still be installed from Windows Update.
— NTDEV @ntdev@mastodon.social (@NTDEV_) February 3, 2023
まぁ、非公式版だから当然ではあるよね。
つまり、Windows 11にアップグレードする目的が、「サポート期間を延長するため」であれば、Tiny 11は解決策にならないことになります。
アップグレードする前に、Windows 10 に戻せるようにバックアップが大事ですね。
技術的には面白いけど……。
一番古いと Windows 7 のパソコンが Windows 11 までアップグレードすることになるんでしょ。もう、13年前だよ。
4. マルウェアのリスクは?
改変版なので悪意のあるコードが含まれているリスクは否定できません。開発者によると「削除しただけで、何も付け加えていない」とのことです。
I just removed files, I haven't added absolutely anything.
— NTDEV @ntdev@mastodon.social (@NTDEV_) February 4, 2023
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