Google AdSenseから「AMPサイトでアンカー広告の配信が始まる」という通知が届きました。
デフォルトの設定では、2022年4月11日から配信されるようになります。
AMPサイトは、スマホ・タブレット向けに軽量化したページのことです。サイト設定でAMP用のページを生成するようになっていると、Google検索結果などで利用されます。
これまで Google広告のアンカー広告は、モバイルサイト、PCサイトの順で 拡大していました。
「自動広告」の設定から「アンカー広告」や「全画面広告」のオン・オフ、ワイドスクリーンで表示するかを選択できます。
◆ 例えば、PCサイトは、2021年7月19日からアンカー広告が配信されるようになりました。
それに、AMPサイトが加わることになります。
不要ならAdSenseの設定から止められるようです。
確認してみると、自動広告の設定の上に「AMP はオンです」のボタンがありました(2022年3月29日時点)。
「ページ内広告」と「アンカー広告」の有効・無効が変更できるようになっています。
1. AMPの意味はどうなっていくの?
この通知には、ちょっとびっくりしました。というのも、最近 AMPサイトの位置付けが、微妙だったからです。
2020年〜2021年ぐらいまでは、「(ユーザー体験が悪いと)検索順位が下がるから、AMP対応すべき」という意見が主流でした。しかし、2022年になると 大手のサイトでもAMP対応をやめる動きが出てきています。
Googleがスマートフォンやタブレットの読み込み速度を高めるとして推し進めてきた「Accelerated Mobile Pages(AMP)」について、Google検索やGoogleニュースなどにおける「AMPの優遇」が2021年6月に終了します。
Googleの「AMP優遇」がまもなく終了 – GIGAZINE
アメーバブログ(アメブロ)が、AMPでのコンテンツ配信を停止した。2021年11月からAMPを段階的に終了していたが、2022年2月上旬にはAMPを完全に停止したことを、サイバーエージェントの木村氏がブログで共有した。
アメブロがAMPと訣別、SEOへの影響を木村氏がグラフで公開【SEO情報まとめ】 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum
つまり、AMPの存在感が薄れてきているので、アンカー広告についても、そのまま放置されても良さそうです。それを、GoogleはわざわざAMPにもアンカー広告を配信するように更新したのです。
とはいえ、AMPにこれまでアンカー広告がなかったのは、データ量が大きくなって、表示が遅くなるからだと考えられます。
とすると、AMPでもデータ量をそこまで気にしない環境になったことを示唆しているのかもしれません。
5Gの普及でモバイル通信速度が向上したので、AMPと通常ページの差をつける必要がなくなってきた証拠なのかもしれません。
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