ちいラボエッセイ

「インターネットバンキング」の意味を考える(銀行取引の進化) AIの話題

「インターネットバンキング」の意味を考える(銀行取引の進化)

インターネットバンキングは、銀行窓口での対面取引からATMを経て進化した、24時間365日利用できる銀行取引サービスです。多層的な認証システムと暗号化通信により、セキュリティ面での安全性が確保されています。これからはAIエージェントとの連携など、さらなる発展が期待されます。「インターネットバンキング」と銀行取引の進化「インターネットバンキング」って何なの?なんか危ないイメージがあるけど。「インターネットバンキング」の登場で「急に怖くなった」ように感じるものですが、これまでの銀...
インターネット広告の品質管理という「公害問題」(広告エコシステムの構造) #非営利

インターネット広告の品質管理という「公害問題」(広告エコシステムの構造)

インターネット広告は公害問題のように、誰も責任を取らない状態で不適切な広告が蔓延しています。広告ネットワークを介した現在の仕組みでは、メディアによる広告品質の管理が困難な状況です。プライバシー保護や詐欺防止の観点から、インターネット広告に対する適切な法規制の整備が求められています。ネット広告は品質がよくない、と諦めてはいけないのかもね。インターネット広告の「公害」現在のインターネット広告には、誇大広告や詐欺のような不適切なものが多く含まれています。スマートフォンでの警告と紛ら...
もともと「修飾キー」はキーコードを「修正」していた いろんな周辺機器

もともと「修飾キー」はキーコードを「修正」していた

キーボードには、他のキーと組み合わせることで追加の機能を持たせる「修飾キー」という特殊なキーがあります。もっとも使われる修飾キーはShiftキーで、タイプライター時代から大文字と小文字を切り替える機能を持っています。ControlキーとAltキーなどは、効率的に操作するための「シュートカットキー」で活用されます。歴史的には、キーコードを「変更」する意味合いがありましたが、現在は組み合わせパターンとして使われます。キーボードの修飾キーキーボードにはいくつか「修飾キー(modif...
Altキーは何のためにあるの? いろんな周辺機器

Altキーは何のためにあるの?

「Alt(オルト)」キーは、他のキーと組み合わせることで追加機能を持たせる「装飾キー」。「Alternateオルタネート(代替する)」を意味し、マウスやタッチ操作のなかった時代に、限られたキーで多様な操作をできるようにするためのキーでした。似たような装飾キーに、ShiftキーやControlキーがあります。
「瞬記」を始めてみた(頭に浮かんだことを書き留める習慣) ちいラボエッセイ

「瞬記」を始めてみた(頭に浮かんだことを書き留める習慣)

「瞬記」は、その瞬間に頭に浮かんだことを自由に書き留める習慣です。ノートと万年筆、そして決まった時間があれば誰でも始められます。継続すると、自分の内面や些細な日常の面白さに気づくことができます。
「プログラム」と「AI」の違い(従来型プログラムと機械学習ベースのAIプログラム) AIの話題

「プログラム」と「AI」の違い(従来型プログラムと機械学習ベースのAIプログラム)

従来型プログラムは決まった手順に従い予測可能な結果を出しますが、AIプログラムはデータから学習し新しい状況に対応できるのが特徴です。人間に打ち勝つようなコンピュータプログラムは、チェスのDeep Blueから囲碁のAlphaGoへと進化しました。現在のAIブームは、コンピュータの性能の向上、ビッグデータの出現、深層学習の登場によって、過去のブームよりも社会に大きな影響がありました。YouTube動画でも話しています。チェスの名人Deep Blueと囲碁の達人AlphaGoコン...
タッチの先の宇宙(スマートフォン概論) ちいラボエッセイ

タッチの先の宇宙(スマートフォン概論)

スマートフォンの基礎についての概説を書いています。執筆途中です(2024-07-16)。話の順序で迷い中。目次
LINEが普及し、プラメが普及しなかった理由を考える ちいラボエッセイ

LINEが普及し、プラメが普及しなかった理由を考える

「LINE」は、スマートフォンの普及と呼応して、従来のメールやSMSにはない独自性でユーザー層を広げました。初期のユーザーが周りの人に「利用を促す」構造が発生し、強固なネットワーク効果が生まれたのです。一方、「+メッセージ」は後発でLINEの優れた機能を取り入れましたが、SMSにも対応したことがかえって普及を妨げてしまいました。SMSからRCSにスムーズに導入できる仕組みですが、すでにSMSの利用者層が少なくなっていたからです。アプリの普及には、利便性と導入圧力のバランスが必...
アリストテレスの四原因説 ちいラボエッセイ

アリストテレスの四原因説

アリストテレスの「四原因説(しげんいんせつ)」は、物事が存在する理由を4つの観点から説明しようとする考え方です。作用因 (そのモノを作ったもの): 物事を直接的に引き起こすもの。例えば、壺を作る際の職人の手仕事がこれにあたります。質量因 (そのモノの材料): 物事を構成する材料や素材。壺であれば、粘土がこの質量因に当たります。目的因 (そのモノが目指すもの): 物事が目指す目的や機能。壺の場合、水や物を入れるためという目的があります。形相因 (そのモノの特徴):物事の特徴的な...
どうしてスマホを学ぶのが「難しい」のか?(3つの特徴) ちいラボエッセイ

どうしてスマホを学ぶのが「難しい」のか?(3つの特徴)

スマホは操作自体は直感的で「誰でも使える」のに、トラブルに対処しようとするとどうして難しいのか、じっくり考えてみました。どうも、スマホというのは「複雑で入り組んだシステム」だから、のようです。たとえば、プログラミングでは、ある程度以上コードが長く複雑になると、急にメンテナンスが難しくなることがあります。そこで大事なことは、なるべく「シンプル」に保つこと。これはスマホにも通じるのかな、と思います。スマホを教える立場でも、常に新しいことを学ぶ難しさを感じます。基本的な操作はできて...
良いニュースと悪いニュースの伝え方(バッテリ充電制御ユーティリティ) ちいラボエッセイ

良いニュースと悪いニュースの伝え方(バッテリ充電制御ユーティリティ)

富士通の古いパソコンを使っている方で「バッテリー充電制御ユーティリティ」の通知を見て、「使い続けてよいのか心配」という相談がよくあります。実際にはメッセージをよく読むと、据え置き状態で使う分には問題ないことが書かれています。しかし、事務的な文章で読みにくいのです。ソフトウェアからの通知も、ユーザーとのコミュニケーションの一つ。デザインを工夫して適切に伝えることが大切だと感じました。バッテリーが劣化して危険なの?「古いパソコンに表示が出てきて、このまま使っても大丈夫か心配」とい...
外国企業の情報サービスとどう付き合う? ちいラボエッセイ

外国企業の情報サービスとどう付き合う?

中国に行くと、ふだん日本で使っているアプリが利用できなくて驚くことがあります。これは中国政府が外国とのインターネット通信を制限しているからです。その結果、中国国内では独自の情報サービスが普及しています。一方、日本や米国は、情報サービスを自由に提供できる一方、外国企業への依存度が高まりやすいという問題もあります。これは、情報流通の自由と国内産業の保護が絡み合う難しいテーマだよね。外国企業の情報サービスを排除する仕組み国が違うと「当たり前」が変わります。日本で普及しているアプリで...
うまく伝えるためのレシピ (ひらまりさんの「売れるチラシの作り方」セミナーが良かった) #非営利

うまく伝えるためのレシピ (ひらまりさんの「売れるチラシの作り方」セミナーが良かった)

広告プランナーの ひらまり さんの「売れるチラシの作り方」Zoomセミナーを受講しました。チラシ作りだけでなく、情報の伝え方全般にわたって参考になったので、後半に自分用のメモをまとめておきます。自分なりの理解なので、ひらまりさんのセミナーの構成とは順不同で、ニュアンスも違っています。オリジナルにご興味がある方は、Xの「ひらまり🌼広告プランナー(hiramari8)」さんをフォローしてみてください。ひらまりさんの「売れるチラシの作り方」Zoomセミナーとは?今回 参加を決めたの...
個人ブログに残された領域は「同人誌」なのかもしれない ちいラボエッセイ

個人ブログに残された領域は「同人誌」なのかもしれない

一時は台頭した個人ブログですが、いずれ出版業界での「同人誌」のような位置づけになっていくと思います。インターネットの歴史を振り返ると、純粋な情報共有の場から始まり、商業化が進むとともに企業ドメインが優勢になってきました。インターネットは一般の人が使うものへと成熟し、「なんでもあり」の自由な場所から、権威や規制によって「守られるべき情報空間」に変貌してきているのです。純粋な情報共有の時代インターネットの歴史を振り返ると、その役割と情報の量・質が大きく変化してきたことがわかります...
「あのお店に行けば間違いない」というメンタル・アベイラビリティ(E-E-A-Tと選ばれるお店の共通点) ちいラボエッセイ

「あのお店に行けば間違いない」というメンタル・アベイラビリティ(E-E-A-Tと選ばれるお店の共通点)

ふだん教室運営とサイト運営の両方を考えているのですが、ふと「お店やサービスの認知もSEOも、結局のところ同じだな」と、思いました。SEOで検索順位1位を獲得するというと、ついアルゴリズムに適応することを考えてしまいます。しかし、お店づくりでもウェブサイトでも「なにかのときに一番に思い浮かぶ存在になれるか」というのは一緒なのかもしれません。本来の「権威性(Authoritativeness)」っていうのは、これなのかもね。1番最初に思い浮かぶインターネットの世界では、Webサイ...
プログラミングを経験すると不具合に対処しやすくなる(プログラミング教育のメリット) ちいラボエッセイ

プログラミングを経験すると不具合に対処しやすくなる(プログラミング教育のメリット)

コンピューターと付き合う上で、プログラミングの経験は役に立ちます。プログラムを作ってみると、バグなしで完璧に動くコードを書くのは非常に難しいことがわかるからです。 プログラムの不完全さを理解していれば、コンピューターやアプリが思い通りに動かなくても、少なくとも落ち着いて対処できます。ちょっとした見過ごしで「大惨事」だったりします。これは、プログラミング教育のもたらす重要なメリットだと思います。コンピューターは正確に動く?プログラミング教育のメリットの1つとして、プログラムを不...
アプリ内広告が連鎖的に増えるので「インストール」はむやみに押さない #非営利

アプリ内広告が連鎖的に増えるので「インストール」はむやみに押さない

多くの無料アプリには「広告」が表示されます。中には別のアプリを宣伝するものも多くあります。広告と気づかずに「インストール」をタップしていると、スマホにはどんどん別の無料アプリが追加されてしまいます。徐々に執拗な広告が増え、中には詐欺広告に巻き込まれる危険も増えてしまいます。迷惑な広告に引っかからないためには、むやみに「インストール」ボタンを押さないようにしましょう。無料アプリの代償(広告の表示)最近、スマートフォンでアプリを使う上で、避けては通れない問題の一つが、「アプリ内広...
生成AIはデータとコードが一体化しているようなものでは?(コードを注入されるリスク) AIの話題

生成AIはデータとコードが一体化しているようなものでは?(コードを注入されるリスク)

生成AIシステムは一般的なプログラム以上に深刻な脆弱性を抱えているように思えます。それは悪意のあるユーザーによって、システムの動作を不正に操られる可能性。AIの動作を決める学習データが容易にインプットできるためです。最近、『情報セキュリティの敗北史: 脆弱性はどこから来たのか』という本を読んでいます。コンピュータの歴史を振り返ると、生成AIの「安全機構」の弱さが心配になりました。そもそも自然言語って、入力チェックが可能なのかな?原理的に。ノイマン型コンピュータの脆弱性プログラ...
九九表に含まれないものの素数ではない奇数(pythonの集合演算) ちいラボエッセイ

九九表に含まれないものの素数ではない奇数(pythonの集合演算)

81までの九九表外の素数ではない奇数は全部で 9個あって、51と57に気をつければ、あとは素数ではないとすぐ見分けがつく数ばかりだということがわかりました。ちなみに、81までの素数は、{2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 23, 29, 31, 37, 41, 43, 47, 53, 59, 61, 67, 71, 73, 79}の22個で、はじめの4つ以外の18個はすべて九九表外です。問題1から順番に素数を挙げていたら、間違えて「57」を言ってしまいまし...
インターネット検索の機能不全と情報エコシステムの断絶(MFA) AIの話題

インターネット検索の機能不全と情報エコシステムの断絶(MFA)

最近、インターネット検索が「物足りない」と感じることが増えました。自分以外にもそういう声をよく聞きます。これは「情報エコシステムの断絶」という文脈でとらえてみると、わかりやすいかもしれません。人為的なアルゴリズム変更によって、大手以外のサイトをまとめて「駆除」しようとしたせいで、かえってニッチが生まれ、質の悪いサイトが増殖したようなのです。広告表示のためにハリボテ情報を上げまくる人々と、気に食わない情報をすぐに叩く人々が可視化されてしまって、情報の流通が阻害されているみたい。...