- 「瞬記」は、その瞬間に頭に浮かんだことを自由に書き留める習慣です。
- ノートと万年筆、そして決まった時間があれば誰でも始められます。
- 継続すると、自分の内面や些細な日常の面白さに気づくことができます。
![「瞬記」を始めてみた(頭に浮かんだことを書き留める習慣)](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2020/09/instructor-m.png)
頭を整理するのに、pen-infoの土橋 正さんの「瞬記」がよさそうだったので、まとめておきます。
![「瞬記」を始めてみた(頭に浮かんだことを書き留める習慣)](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2021/08/sakurotu-ga-ru2.jpg)
ペンで書くことを通して、「今を生きる」って感じだよね。
1. 「瞬記」とは?
「瞬記」とは、ノートに万年筆で、その瞬間に頭の中にあるものをただ書き留めるだけの習慣です。
「瞬間」の「瞬」に「記」入するという意味で、土橋 正さんが言語化したものです。
「日記」というと身構えてしまって、その日にあったことを順序立てて書こうと手が止まってしまいがちです。
「瞬記」は、気楽に手を動かすのが目的。
もともと万年筆の書き味をなじませるためにとにかく毎日書いてみるのが発端だからです。
![「瞬記」とは?](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2020/09/instructor-m.png)
土橋 正さんによると、「瞬記」を始めたきっかけは、2020年に新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増えたことだそうです1。
1-1. とりあえず書く習慣
「とりあえず書き出す」という習慣は、ほかにもあります。
定期的な書く習慣を通じて、自己理解や思考の整理を促進する点で共通しています。
ただし、「瞬記」が特に強調しているのは、その瞬間の思考をそのまま書き留めるという点です。
- ジャーナリング
日々の出来事や感情、思考を自由に書き留める習慣です。
特定の形式はありませんが、定期的に行うことで自己理解や精神的な整理に役立つとされています。 - モーニングページ
ジュリア・キャメロンが提唱した手法で、朝起きてすぐに3ページ分の文章を書くというものです。
内容は何でもよく、頭に浮かんだことをそのまま書き出します。
自己探求や創造性の向上を目的としています。 - ブレインダンプ
頭の中にあるアイデアや考えをすべて紙に書き出す手法です。
思考の整理や問題解決に使われることが多いです。 - フリーライティング
制限時間を設けて、ペンを止めずに書き続ける練習方法です。
文章力の向上や、潜在意識にアクセスすることを目的としています。 - 5分間日記
1日の終わりに5分間だけ、その日のハイライトや感謝していることなどを書く習慣です。
ポジティブ思考や自己反省を促します。 - バレットジャーナル
箇条書きを基本としたノート取りシステムです。
タスク管理や生活の記録など、幅広い用途に使えます。
他の方法と比べて、より自由度が高く、制約が少ないのが「瞬記」の特徴と言えるでしょう。
2. ノートと万年筆だけで始められる
![ノートと万年筆だけで始められる](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2024/07/20240730_024345404_iOS-1024x768.jpg)
ノートや万年筆は特に指定はありません。
使っていない手持ちのノートを活用するのもアリです。
書く分量の見た目で、だいたいA5サイズぐらいがよいみたいです。
万年筆は一本でもよいですが、日替わりで複数のものを使ったりすると、気分を変えることができます。
![ノートと万年筆だけで始められる](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2020/09/instructor-m.png)
私は、A5サイズのツバメノートを購入しました。
今は手元に万年筆がないので、ボールペンで書いています。
でも、筆圧が必要ない万年筆の方が、手が疲れにくいんだろうな、と思いました。
2-1. 書く時間を決める
時間の確保が最も重要です。
たとえば、夕食後の1時間程度や昼休憩の時間など、毎日決まった時間に書くようにすると継続しやすくなります。
![書く時間を決める](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2020/09/instructor-m.png)
自分は、夕食後のお風呂に入る前に 30分ぐらい取り組んでいます。
3. まず書き始める
瞬記を書く際は、まず頭に浮かんだことを書き出します。
静かな場所でも、生活音が入ってくる場所でも大丈夫。
たとえば、ラジオをつけながら聞こえてきた音や思いついたこと、やるべきことなどを自由に書き綴ります。
![まず書き始める](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2021/08/sakurotu-ga-ru2.jpg)
頭の中をペンで実況中継するような感じなんだね。
小説家の方によると、行き詰まった時は、感想を控えて出来事だけを書くのが良いとのことです。
今日書かないと明日には忘れてしまうような出来事を素早く書き留めるのは、正しい方法かもしれません。
そうしているうちに、自然と自分の内面から文章が出てきます。
3-1. 書けないのは心のブレーキ
もし何を書いていいか分からない場合は、目の前に見えているものや聞こえている音など、五感で感じることをそのまま書いてみます。
とはいえ、思いつくままに書き出そうと思っても、「こんなことを書いても意味がない」と躊躇してしまいがちです。
瞬記は基本的に誰にも見せないという前提。
そうすることで、書く抵抗感が減り、書きやすくなります。
書き捨てるつもりで大丈夫。
書き始めてみると、次の文章は自然と引き出されることにビックリします。
![書けないのは心のブレーキ](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2021/08/sakurotu-ga-ru2.jpg)
AIが続きを予測しながら文章を生成するのに似ているね。
3-2. だらだら書いていると顔を出す
ページ数は自由ですが、A5サイズのノートの1ページぐらいは書いてみています。
![だらだら書いていると顔を出す](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2024/07/image-36-1-1024x768.jpg)
たとえば、4ページぐらい長く書くと、自分の内面にある思いが自然と顔を出すことがあるそうです。
![だらだら書いていると顔を出す](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2020/09/instructor-m.png)
書くことがないと思っていても、意外と筆が進みます。
ただ、自分の場合は 1ページの4分の3ぐらいで一度 詰まります。
残り何を書こうか迷うんですよね。
3-3. 些細な日常を振り返る手がかり
「こんなことを書いても意味がない」という内容でも、3〜5ヶ月ぐらい後に読み返すと、意外に面白く感じられます。
瞬記には、普段は忘れてしまうような細かなことが記録されているからです。
大きなイベントだけでなく、普通の日々の中にも面白さや価値があることに気づけます。
![些細な日常を振り返る手がかり](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2020/09/instructor-m.png)
写真でも同じようなことがありますよね。
「イベントの記念写真」よりも「日常のくだらない写真」の方が、後から振り返るときに懐かしく感じたりします。
![[iPhone/iPad]メモアプリの2つの使い方【クラウドとノート】](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2021/06/ScreenShot-2021-06-19-6.38.42-320x198.png)
![パスワード管理ノートの書き方・作り方 【アカウント管理の基本】](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2021/03/image-5-320x198.png)