iPhone/iPad 標準のメモアプリは、メモを書き留めておくだけでなく、写真を挿入したり、フォルダに分けて整理したり、かなり複雑な機能を持っています。
今回は、メモアプリが高機能化した理由を、iCloudと関連付けながら見てみましょう。
1. メモアプリとiCloud
メモアプリは、メモをリストに貯めるだけでなく、フォルダに分類して保存することができます。

メモのフォルダ管理がより重要になったのは、データをiCloudに保存できるようになったことと関係しています。
メモアプリは、クラウド上にメモを保管できるようになると、一度作成したメモが、いつでもどの端末でも閲覧できるようになります。メモは、書き捨てるものから、書き残すものになりました。
クラウド保存のノートアプリは、Evernote(2010年〜)やOneNoteが有名です。

2010年前半は、「クラウドサービス」の黎明期で、データの保存場所を端末からインターネット上に移行することで、いろんな新しいアプリケーションが考案されました。Evernoteなどのデジタルノートアプリもその一つです。
mac PCが iCloudでのメモの同期に対応したのは、OS X Mountain Lion(2012年7月25日〜)からです。
![iCloudに「メモ」が追加された。出典:OS X Mountain Lion 10.8 はiCloudで本領を発揮する [Mac OSの使い方] All About(2012年08月13日)](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2021/06/mlicloud.jpg)
新しいOS X Mountain Lionでは前バージョンよりiCloudの適用範囲が広がっており、自動的に同期できる項目が増えている。
(…)
Mail の ノートが「メモ」として独立。メールサーバーを通じて同期する。
OS X Mountain Lion 10.8 はiCloudで本領を発揮する [Mac OSの使い方] All About(2012年08月13日)
クラウドに保存するノートアプリは、容量を気にせず、何でも残すことができます。
つまり、メモアプリが、
(1)文章入力に機能を絞ったアプリ(メモ帳)から、
(2)文章・画像などを一箇所にまとめるためのアプリ(ノート)へと、
進化した、といえます。

たくさんのノートは、フォルダで分類したり、検索によって探します。

つまり、ノートアプリは、文章を作成するだけでなく、整理・検索する仕組みがセットになっています。

iPhone / iPad の「メモ」アプリも、メモからノートに進化したんです。

標準のメモアプリはiCloud同期でだいぶ見直されました(2013-01-16の記事)

一時期 話題になった Evernoteが、その後 伸び悩んだ背景は、iCloudのメモ(Apple)や、OneNote(Microsoft)、Google Drive(Google)といった、大企業のクラウドストレージと連動した文書アプリに押された点が挙げられます。
2. メモアプリのフォルダ管理
メモアプリでも、フォルダを作成したり、削除して、メモを管理できます。

フォルダの名前を後から変更したり、移動したりすることもできます。


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