- ふだん教室運営とサイト運営の両方を考えているのですが、ふと「お店やサービスの認知もSEOも、結局のところ同じだな」と、思いました。
- SEOで検索順位1位を獲得するというと、ついアルゴリズムに適応することを考えてしまいます。
- しかし、お店づくりでもウェブサイトでも「なにかのときに一番に思い浮かぶ存在になれるか」というのは一緒なのかもしれません。
本来の「権威性(Authoritativeness)」っていうのは、これなのかもね。
1. 1番最初に思い浮かぶ
インターネットの世界では、Webサイトを上位に表示させるためにSEO(検索エンジン最適化)が重要だと言われます。
それは、検索結果の1位と2位では、クリック率に大きな差があるからです。
つまり、いかに1位になるかが、集客のカギを握っているのです。
これは日常生活でも同じなのかもしれません。
何か商品を買おうと思ったとき、どのお店を思い浮かべますか?
「あの商品といえば、あそこのお店」と、特定のお店が瞬時に頭に浮かぶことがありますよね。
これは、そのお店が自分の中で「検索順位1位」になっている証拠です。
お客さんの頭の中で1位になれば、「あの商品が欲しい」と思ったとき、真っ先にそのお店を思い出してもらえます。
自然と足を運んでもらえる確率が高くなるはずです。
1-1. メンタル・アベイラビリティ
心理学に「メンタル・アベイラビリティ」という言葉があるそうです。
ある対象が消費者の頭に浮かびやすい度合いのことで、マーケティング的に重要な指標の一つです。
商品やブランドを思い出してもらうために、いかに自社を印象づけるか。
お店のマーケティングでも、常に意識しておきたいポイントです。
2. ここに来れば大丈夫
こう思ったきっかけは、生徒さんからの言葉です。
「スマホの困りごとがあったら、ここに来ればよいから安心」
というお声をいただいて、常々励みになっています。
これは視点を変えると、その生徒さんの心の中で「検索順位1位」を獲得できたとも言えます。
このように生徒さんに思ってもらえたのは、疑問や不安に親身に寄り添えたとき。
「びっくりするほど丁寧に教えてもらえた!」という印象から生まれる人間関係だと思うのです。
結果として「何かあれば、そこに行こう」というメンタル・アベイラビリティにつながっているんですね。
2-1. 評判は積み重ね
翻って、SEOも同じです。
「地域一番店」も「検索1位」も、一人ひとりの心の中の「一位」を積み重ねたもののはず。
「検索されるサイト」にしようと試みても、手応えはわかりにくいです。
結局のところ、検索エンジンの評価基準はわからないからです。
「E-E-A-Tが大事」と言っても何から手を付けたらよいのか、今ひとつ見当がつきません。
よくSEOでは「検索意図を満たす価値を提供することが王道」と言われます。
しかし、価値を提供するだけではダメ。
当たり前ですが、競合がたくさんいるからです。
お店ならどうするかと言えば、品質、専門性、接客など、どれか一つでも「ダントツの存在」になること。
それで、やっと人々から「この点ではあのお店が一番」と思ってもらうことができます。
これは、Googleの言う「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」と符合するのかもしれません。
検索エンジンが理解しようとしている「エンティティ」は、実際のお店の評判の作られ方と全く同じなのです。
SEOというと、検索エンジンというアルゴリズムに目が向いてしまいますが、目を向けるべきはあくまで人。
消費者の頭の中での「検索順位1位」を目指すことが成功の秘訣なのかもしれません。
店舗経営で言えば、「効率化」も一つの道だし、「手間ひまかける」も一つの道。
ある意味、差別化できればSEOのやり方もいろいろあるのかも。
まぁ、無理せずに自分のスタイルで。