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「SMS」とは? 【電話網とインターネット】

「SMS」とは? 【電話網とインターネット】
  • ショートメッセージ(SMS)」は、携帯電話同士で電話番号を宛先にしてメッセージをやり取りするサービスです。
  • SMSは電話網の信号線・シグナリングチャネルを通じて送信されます。
  • 基本的には、携帯電話同士のやり取りに使い、パソコンなどには送ることができません
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1. SMSは電話会社が管理している

SMSは電話会社が管理している

「SMS」って、「メール」と何が違うの?

今回は、ショートメッセージ(SMS)電子メールの違いについて、大まかなイメージを説明します。
ついでに、「SMS」と字面が似ている「SNS」についても、見てみましょう。

ショートメッセージ(SMS)は電話網を通じて、電話番号に向けて送信されます。
基本的には、携帯電話同士のやり取りに使い、パソコンには送ることができません

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電話回線を利用しているので、データ通信とは別に料金がかかります。
通話料に近いのです。

1-1. SMSの主な用途

携帯電話が使われはじめたころは、電子メールよりも簡単なために利用されましたが、だんだんと利用される機会が限られてきているように思います。

  • 携帯電話の不在着信を確認する
  • インターネットサービス利用時の電話番号が本人のものか確認する
  • 契約している携帯電話会社からの連絡を受ける
  • 携帯電話番号しかわからない知り合いとメッセージのやり取りをする
SMSの主な用途

メッセージでは使わなくなったけど、サービスに登録・利用する時には、確認コードが必要になることが多いから、なくなることはなさそうだね。

1-2. SMSの経路は回線交換ネットワーク

電子メールは、ほかのインターネット通信と同じパケットネットワーク上での通信です。
SMSは、電話と同じ回線交換ネットワーク上での通信です1

回線交換ネットワークは、電話線で国内に張り巡らされたネットワークです。
電話通信会社が管理していて、「電話網」ともいいます。

電話番号は、主に通話をするために利用されますが、これまでにも他の使い方がありました。
例えば、ポケベルでは、音声の代わりに番号(数字)を送ることができました。

いわば、その発展型として、文字を直接送ることができるようになったのが、ショートメッセージなのです。

1-3. SMSの経路は信号線・シグナリングチャネル

回線交換方式の仕組みを詳しくみると、音声回線信号線に分けられます。
携帯電話の無線通信では有線ではないので、周波数帯(チャネル)で分かれます。
トラフィックチャネル」「シグナリングチャネル」に対応しています。

  • 音声回線(トラフィックチャネル)
    …電話の音声を通す
  • 信号線(シグナリングチャネル)
    …通話を制御するための補助的な回線

つまり、SMSは、テキストメッセージを回線交換ネットワーク上の信号線 – シグナリングチャネルで運んでいます。

回線交換ネットワーク上では、通信事業者のSMSセンターがあり、SMSを相手の番号へと転送します。

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電話の場合は、相手が電波の届かない状態だと通じません。
しかし、SMSでは SMSセンターが一時的にメッセージを預かってくれて、相手が電波につながる状態になった時点で送信し直します。

2. 電子メールとインターネット・プロバイダ

一方、「電子メール」は、インターネット通信を利用して、送受信しています。

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インターネットは、光回線などでつながるネットワークです。
回線は主に通信会社(NTTなど)が管理していますが、電話で言うところの交換手にあたるデータのやり取りは、「インターネットプロバイダ」という会社がやっています。

インターネットは、電話網と違って、自由に参加できるネットワークということがあります。

電子メールとインターネット・プロバイダ

回線は通信会社、
サービスはインターネット・プロバイダ
の分業で成り立っているのね!

といっても、スマートフォンやパソコンを直接つないでも、どこに情報があるかわかりません。そこで、道案内人として「インターネット・プロバイダ」の大きなコンピュータ(サーバ)があり、まず、そこにつないでいるわけです。

メールも、それぞれの会社のメールサーバというコンピュータがつながって やり取りをしています。

インターネットは、どこか一極集中で管理するのではなく、分散して管理しています。

もともと、「核戦争が起こっても通信できる仕組み」として考案されました。

3. SMSとSNS

カタカナ用語に慣れない人からすると、「SMS」と「SNS」は 似たように聞こえます。
しかし、実は同じなのは「サービス」の部分だけです。

  • SMS(Short Message Service)
  • SNS(Social Networking Service)
SMSとSNS

とりあえず、全然違うわけね…

とはいえ、「コミュニケーションのための仕組み」と考えると、全く関係がないわけでもありません。

SMSは、電話番号を使った電話機同士のメッセージのやり取りです。
パソコンからは見ることはできませんし、そういう意味では、とてもプライベート(私的)なやり取りです。

一方、SNSは、サービス会社にメッセージを投稿して、会員同士で見せあうものです。
例えば、インスタグラムでは、色んな人がキレイに撮影できた写真を投稿して、お互いにコメントで褒めたりします。こちらは大人数でわいわいやる、パブリック(公的・おおっぴら)なやり取りと言えますね。

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SMSとSNS

新聞や雑誌に川柳を投稿するみたいなものね

4. まとめ:電話網とインターネット

このようなSMSと電子メールの違いを知っていると、災害時などで役に立つことがあります。

SMSと電子メールでは通信経路が異なるので、復旧までの時間が変わることがあるからです。

  • SMS…電話網を通じて送信されるので、携帯電話・スマートフォン同士でしかやり取りできない。
  • 電子メール…メッセージはメールアドレスに送信され、相手の契約しているインターネット会社に送られる。
  • SNS…簡易的なホームページや掲示板のようなもので、書き込んだメッセージは幅広い相手に見せることができる。

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まとめ:電話網とインターネット

(補足)

  1. SMS送信の仕組み(1)災害に強い回線交換| EXLINK-SMS | SMS送信サービス「EXLINK-SMS」
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