- 「Downdetector」は、インターネットサービスの障害情報をまとめたウェブサイトです。
- ただし、SNSやユーザーからの口コミを集約しているので、速報性はあるものの信憑性があまり高くない点には注意が必要です。
- あまり鵜呑みせず、一つの手がかりとして、他の情報源と組み合わせて判断することが大切です。
1. Downdetectorは障害情報の「まとめサイト」
「Downdetector」は、インターネットサービスの障害情報を表示するウェブサイトです。
インターネット回線や携帯電話のサービス、オンラインバンキング、ウェブサイトなど、12,000以上のサービスの状態を監視しています。
スマートフォンアプリも提供されているので、インストールしておくとすぐに障害情報を確認できます。
2012年にヨーロッパで始まり、現在は世界45か国で利用されています。
2. Downdetectorの情報源は口コミ
Downdetectorは、偏りのない透明性のあるユーザーレポートと、ウェブ上の問題指標を利用しています。 Downdetectorは、インターネット、ソーシャルメディア、ウェブホスティングプラットフォーム、銀行、ゲーム、エンターテイメントなど、重要なサービスに対する障害を、世界中の人々が理解できるよう支援します。
ダウンディテクターについて | Downdetector
Downdetectorは、Appleだけでなく、GoogleやYahoo、Amazonなど主要なウェブサービスの稼働状況をリアルタイムで監視しています。
サービスが利用できないときに、「自分だけの問題なのか」確認できます。
Downdetectorは、主に2つの方法で情報を集めています。
- 1つ目は、利用者が直接サイトやアプリに報告する方法です。
- 2つ目は、SNSに投稿された情報を自動的に集める方法です。
例えば、SNSを巡回して「YouTubeにつながらない」といった投稿を見つけると、それを障害情報として扱います。
2-1. 必ずしも正確ではない
Downdetectorは便利なサービスですが、必ずしも正確ではありません。
たとえば、2018年12月にソフトバンクで通信障害が起きた際に「誤報」が発生してしまいました1。
その時、多くの人がSNSで「ソフトバンクで障害が起きているけど、ドコモやauは大丈夫」と投稿しました。
ところが、Downdetectorはこれらの投稿の文脈を無視して、「(何の問題もなかった)ドコモ や au でも障害が発生している」と判定してしまいました。
Downdetectorが示すのは「困惑しているユーザー数」です。
あくまでも「何か問題が起きているかもしれない」というヒントとして使うのが良いでしょう。
3. 障害発生時は複数の情報源を当たる
サービスの状態を知りたい場合は、以下の手順を踏むことをお勧めします。
- Downdetectorで状況を確認する
- サービスの公式サイトやお知らせを確認する
- 自分で実際にサービスが使えるか試す
このように、複数の方法で確認することで、より正確な情報を得ることができます。