

「SMS」って、「メール」と何が違うの?
今回は、ショートメッセージ(SMS)と電子メールの違いについて、大まかなイメージを説明します。ついでに、「SMS」と字面が似ている「SNS」についても、見てみましょう。


SMSは電話会社が管理している
ショートメッセージ(SMS)は電話網を通じて、電話番号に向けて送信されます。
基本的には、携帯電話同士のやり取りに使い、パソコンには送ることができません。


電話線は国内に張り巡らされたネットワークで、電話通信会社が管理しています。「電話網」ともいいます。
電話番号は、主に通話をするために利用されますが、これまでにも他の使い方がありました。
例えば、ポケベルでは、音声の代わりに番号(数字)を送ることができました。
その発展型として、文字を直接送ることができるようになったのが、ショートメッセージなのです。
SMSの主な用途
携帯電話が使われはじめたころは、電子メールよりも簡単なために利用されましたが、だんだんと利用される機会が限られてきているように思います。
- 携帯電話の不在着信を確認する
- インターネットサービス利用時の電話番号が本人のものか確認する
- 契約している携帯電話会社からの連絡を受ける
- 携帯電話番号しかわからない知り合いとメッセージのやり取りをする


メッセージでは使わなくなったけど、サービスに登録・利用する時には、確認コードが必要になることが多いから、なくなることはなさそうだね。
メールとインターネット・プロバイダ
「電子メール」は、インターネットを利用して、送受信しています。


インターネットは、光回線などでつながるネットワークです。回線は主に通信会社(NTTなど)が管理していますが、電話で言うところの交換手にあたるデータのやり取りは、「インターネットプロバイダ」という会社がやっています。


回線は通信会社、
サービスはインターネット・プロバイダ
の分業で成り立っているのね!
インターネットは、電話網と違って、自由に参加できるネットワークということがあります。
といっても、スマートフォンやパソコンを直接つないでも、どこに情報があるかわかりません。そこで、道案内人として「インターネット・プロバイダ」の大きなコンピュータ(サーバ)があり、まず、そこにつないでいるわけです。
メールも、それぞれの会社のメールサーバというコンピュータがつながって やり取りをしています。
インターネットは、どこか一極集中で管理するのではなく、分散して管理しています。
もともと、「核戦争が起こっても通信できる仕組み」として考案されました。
SMSとSNS
カタカナ用語に慣れない人からすると、「SMS」と「SNS」は 似たように聞こえますが、実は同じなのは「サービス」だけです。
- SMS(Short Message Service)
- SNS(Social Networking Service)


とりあえず、全然違うわけね…
とはいえ、「コミュニケーションのための仕組み」と考えると、全く関係がないわけでもありません。
SMSは、電話番号を使った電話機同士のメッセージのやり取りです。パソコンからは見ることはできませんし、そういう意味では、とてもプライベート(私的)なやり取りです。
一方、SNSは、サービス会社にメッセージを投稿して、会員同士で見せあうものです。例えば、インスタグラムでは、色んな人がキレイに撮影できた写真を投稿して、お互いにコメントで褒めたりします。こちらは大人数でわいわいやる、パブリック(公的・おおっぴら)なやり取りと言えますね。




新聞や雑誌に川柳を投稿するみたいなものね
まとめ:電話網とインターネット
このようなSMSと電子メールの違いを知っていると、災害時などで役に立つことがあります。
SMSと電子メールでは通信経路が異なるので、復旧までの時間が変わることがあるからです。
- SMS…電話網を通じて送信されるので、携帯電話・スマートフォン同士でしかやり取りできない。
- 電子メール…メッセージはメールアドレスに送信され、相手の契約しているインターネット会社に送られる。
- SNS…簡易的なホームページや掲示板のようなもので、書き込んだメッセージは幅広い相手に見せることができる。
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