- Instagramは主要データをMeta社のサーバーに保存していますが、アプリ設定などの一部情報がiCloudに保存されることがあります。
- iOSではアプリがインストールされると、そのアプリの設定データをiCloudに保存するかどうかの選択肢が自動的に追加されます。
- iCloud同期をオフにしても、Instagramアカウントにログインすれば投稿やメッセージなどの主要データは引き継げます。

YouTube動画でも話しています。
1. 「iCloudを使用しているアプリ」に Instagramがある?
iCloud設定を見ていたら、「iCloudを使用しているアプリ」に Instagramがありました。
この iCloud の使用をオフにしても大丈夫ですか?
Instagramのアカウントにログインすれば、データを引き継げますか?


iCloud容量を節約したい場合など、SNSアプリなどのiCloud同期はオフにしても問題ありません。
Instagramの投稿やメッセージなどの主要なデータはMeta社(Instagramを運営している会社)のサーバーに保存されています。
もしかすると、アプリ自体の設定やログイン情報などの一部がiCloudに保存されることがあるかもしれませんが、iCloud同期をオフにしても主要な機能に影響はありません。
再インストールした際に、いくつかのアプリ設定を再度行う必要があるかもしれませんが、投稿やメッセージはアカウントでログインすればすべて表示されます。
2. iCloud Driveからの「オプトアウト」
Instagramなどのアプリが「iCloudを使用しているアプリ」のリストに表示されているのは、アプリの設定データなどをiCloud Driveに保存しないように明示する(オプトアウト)ためです。
iOSの仕様では、アプリがインストールされると、そのアプリの設定データなどをiCloudに保存しないようにするかどうかの選択肢が自動的に追加されます。
アプリの開発者がiCloudとの連携機能を特別に作っていなくても、リストに表示されることがあるのです。
他社製アプリはiCloudにさまざまな種類の情報を保存する場合があります。アプリに応じて、書類、クリエイティブプロジェクト、メモ、ゲームの進捗状況、お気に入りなどが含まれます。
iCloudを使用して、すべてのAppleデバイスで他社製アプリのデータを最新の状態に保つ – Apple サポート (日本)
3. サードパーティアプリとiCloudの連携の仕組み
「サードパーティアプリ」とは、Apple以外の会社が作ったアプリのことです。
iCloudは、例えば、InstagramやLINE、ゲームアプリなどのアプリとも連携できるようになっています。
アプリがiCloudと連携すると、次のようなメリットがあります。
- バックアップとしても役立つ
スマートフォンが壊れてしまっても、iCloudに保存されていたデータは失われません。
新しい機器でアプリをインストールして、Apple IDでログインすれば、データを取り戻せます。 - 複数の機器で同じデータを使える
iPadで編集した文書を、iPhoneでも続きから編集できます。
また、新しいiPhoneに機種変更しても、同じApple IDでログインすれば、アプリのデータをそのまま引き継げます。 - スマートフォンの容量を節約できる
一部のデータをiCloudに保存することで、スマートフォン本体の容量を節約できます。
特に容量の小さいiPhoneを使っている人には助かる機能です。

あれ?
iCloud Driveを見ても、それらしいファイルは見当たらないよ。
アプリがiCloudと連携するには、次のような方法があります。
- ファイルとして保存する
文書作成アプリなどは、作った文書をiCloud Drive上のファイルとして保存します。
iPhoneやiPadの「ファイル」アプリを開くと、アプリ名のフォルダが見つかることがあります。
そこには、そのアプリで作ったファイルが入っています。 - 設定情報を保存する
アプリの設定や小さなデータは、Key-Value Storageという仕組みで保存されます。
これは、アプリの設定やログイン状態などを保存するのに便利です。 - 専用の保存場所を使う
各アプリは、iCloud内にそのアプリ専用の保存場所(コンテナ)を持っています。
この中にデータを入れると、他のアプリからは見えないようになっています。
アプリがiCloud Driveを利用する場合、そのアプリ・サービスの種類によって使われ方や重要度が違います。
- SNSアプリ(Instagram、TwitterなどのSNS)
主要なデータ(投稿、メッセージなど)を自社のサーバーに保存しているので、iCloudに保存する情報は、アプリの設定やログイン情報の一部だけであることが多いです。 - メモやメッセージアプリ
メモやメッセージは、内容をユーザー側で保存することが多いです。
iCloud Driveに保存しておくと、大切な情報を失うリスクを減らせます。 - 写真や動画編集アプリ
写真・動画編集アプリによっては、編集中の作品や設定などをiCloudに保存することがあります。
複数の機器で同じ編集作業を続けたい場合は、iCloud同期をオンにしておくと便利です。 - ゲームアプリ
ゲームアプリは、ゲームの進み具合や達成したことなどをiCloudに保存することがあります。
複数の機器で同じゲームを続けたい場合は、iCloud同期をオンにしておくと良いでしょう。

要は、そのアプリやサービスを提供している他社が、自前のデータ保存場所をインターネット上に用意しているかが重要なんだね。


