「緊急セキュリティ対応1」とは、iOSやmacOSなどの セキュリティに関わる重要な修正 を、従来のアップデートよりも早めに配信する仕組みのことです。
基本的には、ソフトウェア・アップデートと同じです。
再起動は必要ですが、最小限の更新なのでデータサイズも小さく、1分ほどですぐに更新完了しました。
1. 「設定」に「セキュリティ対応あり」の通知
iPhoneを使っていたら、設定に「セキュリティ対応あり」と表示されました。
何か セキュリティの問題があったのでしょうか?
iPhoneの「セキュリティ対応あり」という通知は、iOSの脆弱性についてセキュリティ更新が提供されたことを意味しています。

iOSセキュリティ対応 16.4.1(a)
Apple Inc. ダウンロード済み
この緊急セキュリティ対応には重要なセキュリティ修正が含まれ、すべてのユーザに推奨されます。
詳しくは次をご覧ください:
https://support.apple.com/HT201224
2. 「ソフトウェアアップデート」と基本は同じ
基本的には、通常の「ソフトウェアアップデート」と同じで、時間のあるときに「今すぐインストール」を実行すれば完了です。わずか1分ほどで再起動できました。

これまで、セキュリティの修正は、ほかの「ソフトウェアアップデート」とまとめて提供されました。そういう意味では、今回(2023-05-01)が初2。
iOS/iPad OS 16.4.1とmacOS Ventura 13.3.1から3は、よりセキュリティ更新が早くなったのです。
「脆弱性」の中身については非公開で 何を修正したのかはわかりませんが、Apple の推奨するように、すぐに適用するのが通常だと思います。

ただ、「iPhoneに脆弱性があって修正された」からといって、すぐに自分の iPhone が悪用されたかも、と心配する必要はありません。
ちなみに、緊急セキュリティ対応を適用しなくても、次のソフトウェアアップデートにも含まれて配信されることになっています4。

「取り急ぎ」という感じなんだね。
こちらもどうぞ。



(補足)
- 英語表記は “Rapid Security Responses”- About Rapid Security Responses for iOS, iPadOS, and macOS – Apple Support
- Apple、初の「緊急セキュリティ対応」をiPhone、iPad、Macに配信 – ITmedia Mobile
- Appleが「緊急セキュリティ対応」アップデートを配信。機能実装後初 – PC Watch
- 「この設定をオフにした場合や、緊急セキュリティ対応が公開された時点で適用しなかった場合、該当する修正や緩和策は、後日のソフトウェアアップデートに盛り込まれてデバイスに配信されます」 – iOS、iPadOS、macOS の緊急セキュリティ対応について – Apple サポート (日本)