iCloudの容量がないので、iCloudストレージから写真を「無効化して削除」しました。
その後、ヘルプに書かれていた通り「オリジナルをダウンロード」を押しました。
いま iPhoneで写真を見ると、一番下に 「30日後に写真とビデオが削除される」と表示されています。「アップロードされていない写真」もあるみたいです。
1ヶ月後 どうなってしまうのですか？ iPhoneの写真が消えてしまわないか心配です。
iPhoneの写真は消えないので大丈夫です。
ここまでの操作の意味を振り返って、エラーの意味を確認しましょう。
1. そもそもiCloudとiPhoneの関係はどうなっている？
まずは、「iCloud」や「アップロード」の意味をおさらいしておきましょう。
「iCloud」は、インターネット上にあるAppleのデータ保管庫で、iPhoneの写真などを預けることができます。「アップロード」は、iPhoneからiCloudにデータを送ることです。反対に、iCloudからiPhoneにデータを持ってくることは「ダウンロード」といいます。
iPhoneの写真は、自動的にアップロードやダウンロードをして、iPhone内（ローカル）とiCloud上（オンライン）の2箇所に同時に保存されているのです。
実際に iPhoneの「設定」から確認すると、2箇所に写真が保存されているのが わかります。
えっ？ てっきりiPhoneの写真はiCloudにしかないと思っていたよー
ということは、カメラロールの写真や動画を外で見てもギガを使わない？
その通りです。
iPhoneの写真は、iPhone内にも保存されているので、表示するのにモバイルデータ通信（いわゆる「ギガ」）は消費されません。
InstagramやTwitterの写真・動画とは、保存のされ方が違うわけです。
「iPhoneの写真は iCloudにあるから、見るのにもギガを使うと思っていた」という中高生の話に、目からウロコでした。
なるほど 確かに InstagramやTwitterでは 写真を見るとデータ通信量を消費しますね。
SNS と オンラインストレージ が概念として大きく違うことは、知っていれば当たり前ですが、操作の見た目からは区別がつきにくいです。
若い世代でスマホを使えていても、「正確な知識」は大事なのですね。
2. いったい何を操作していたのか？
それを踏まえて、ここまでにした操作を振り返ってみましょう。
2-1. 「iCloud写真を無効化して削除」とは？
「iCloudストレージ」で「写真」を「無効化して削除」というのは、iCloud写真の機能を「無効化」してから「削除」したことになります。
「iCloud写真の機能を無効化する」とどうなるかというと、iPhoneとiCloudの写真のリンクが外れます。そうすると、iCloud内の写真を削除しても、iPhoneには反映されなくなるのです。
よく、「iCloudの写真を削除すると、iPhoneの写真も削除される」というので心配になりますが、今回は無効化しているので、iPhoneの写真を残すことができます。
iPhoneの写真は残して、iCloudの写真を削除できていた
2-2. 「オリジナルをダウンロード」とは？
次にした「オリジナルをダウンロード（ダウンロードしてオリジナルを維持）」ですが、これは今回は不要な操作です。
というのも、これは確かに「iCloudの写真をiPhoneに入れる」操作ですが、用途が違います。iPhone内の空き容量が足りない場合に使います。
「iCloud にあって iPhoneに入り切らなかった写真を、iPhone に入れ直す」という意味だからです。
今回は、iPhone容量よりも iCloud容量が少ない状態なので、基本的に関係ないのです。
「オリジナルをダウンロード」せずともiPhone内には写真が残っていた
3. 「写真」アプリのエラー表示を読み解く
さて、今度はエラー表示の意味を読んでいきましょう。
このメッセージから3つのことがわかります。
1つ目は、iPhoneに保存されている写真・ビデオの個数です。
つまり、ちゃんとiPhone内には写真があります。
２つ目は、iCloudで削除した写真・動画の復元期限です。
iCloudは、削除した写真・動画を30日間は戻せるようにキープしてくれています。
逆に言えば、30日後に完全に削除されます。
iCloudから削除されるだけなので、iPhoneには影響ありません。
３つ目は、改めて iPhone内の写真・動画を iCloudに送ろうとしたけれど、容量が足りない、ということです。
これは、そもそも 今回 iCloudの容量不足だったので、当然の結果になります。
「オリジナルをダウンロード」をするために、iCloud写真を有効にしてしまったために、またiPhoneの写真をiCloudに送ろうとしてしまっているのです。
3-1. iCloud写真をオフにしてエラー表示は消えた
ということで、iCloud写真をオフ（無効）にすればよいことになります。
iCloud写真をオフにすると、写真アプリのエラー表示は消えました
4. iPhoneの写真をSDカードに保管したい
ただし、iCloud写真をオフにすると、デメリットもあります。
iPhoneを紛失したり、破損したりすると、写真も一緒になくなってしまうからです。
iPhoneの写真を、デジカメのようにSDカードに保管しておきしたい場合は、SDカードリーダーを付けてデータを移行します。
SDカードリーダーを選ぶときには、接続する端子に注意しましょう。
iPhoneの端子は Lightning端子です。
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