- GoogleのAdSenseでは、2024年5月15日からカスタムチャネルと検索スタイルのレポート作成基準が変更になります。
- 1日あたりのクリック数が100回未満の一部のレポートが作成されなくなります。
- この変更は、ユーザーのプライバシー保護とAdSenseネットワークの健全性維持が目的だそうです。
最近は、計算資源の需要が拡大しているし、「選択と集中」が必要になったのかもね。
たとえば、音楽配信のSpotifyでも収益化の最低基準が引き上げられたりしているよね1。
管理コストを減らしているんだろうね。
Google AdSenseからのメールで、この変更を「延期(pause)」するというお知らせがありました。
1. GoogleAdSenseの一部のレポートが作成されなくなる
GoogleAdSenseのレポートの変更についてのメールが届きました。
- 件名:AdSense のカスタム チャネルと検索スタイルに関するレポート作成最低基準の変更について
- 差出人:GoogleAdSense(adsense-noreply@google.com)
- 内容:2024年5月15日からGoogle AdSenseのカスタムチャネルと検索スタイルのレポートで、クリック数が 100回/日 未満だと作成されなくなる。
ただし、カスタムチャネルや検索広告を利用していない場合や、通常のレポートディメンションのみ利用している場合は影響ありません。
2. Google AdSenseのカスタムチャネル
「カスタムチャネル」は、設置している広告の効果を比較するための機能です。
ユーザーが自由にチャネルを設定し、広告ユニットのパフォーマンスを意味のある方法で確認できます。
以下のようなグループ分けが可能です。
- 広告サイズ別
- ページ上の広告の位置別
(左側、右側、コンテンツ内、コンテンツ上など) - ページのトピック別
(スポーツ記事、エンターテインメント記事など)
また、広告ユニットのコードにカスタムチャネルのIDを追加することで、特定の広告ユニットのパフォーマンスを追跡できます。
ログインユーザーと非ログインユーザーで広告の効果を比較したい場合、2つのカスタムチャネルを作成し、それぞれのチャネルIDを対応する広告ユニットに追加します。
カスタムチャネルは、広告ユニットのパフォーマンスを詳細に分析し、最適化するのに役立ちます。
3. Google AdSenseの検索向け AdSense
「検索向け AdSense(AFS:AdSense for search)」は、サイトに Google 検索とショッピング広告を追加する機能です。
AdSenseアカウントの「検索向け広告」セクション2の「検索スタイル」で、検索広告、ショッピング広告、関連検索ユニットの配色やスタイルを設定できます。
検索スタイルを使用すると、ウェブサイトのデザインに合わせた検索広告を表示できます。
4. 母数の少ない統計データはマイナス
どうして、レポート生成を簡略化するの?
統計的に有意義なデータに基づいてレポートを生成するのが目的です。
1日あたりのクリック数があまりに少ないと、レポートから個々のユーザーの行動が特定されるリスクがあります。
また、クリック数の少ないチャネルやスタイルを除外すれば、全体としてのデータの質が向上します。
ただ、Google AdSense全体の負荷を減らすのが主目的かな、と思います。
(補足)
- – 【解説】Spotifyが収益分配モデルを変更へ。収益化には最低1,000回再生が必要、不正再生行為には罰則、分配総額増加が狙い
- 私の環境では、検索広告ブロックを配置しているのに、なぜか「検索向け広告」セクションは表示されていませんでした。