
LINE画面の上に「情報更新が未完了になっています」と表示されています。
なにか更新処理をしないといけないのでしょうか?
1. 「情報更新が未完了になっています」という事例
LINEを使っていたら、トーク画面の上に「情報更新が未完了になっています」と表示されていました。
このメッセージは、一見するとLINEからの公式な通知のように見えます。
しかし、実は広告の一種です。

クリックしてみると、全く関係のないニュースアプリのダウンロードページへ誘導されました。
本人にとってニュースアプリが必要なら、ダウンロードしてもよいです。
しかし、「必須のアプリです」「以下のダウンロードを完成させてください」と表示されていると、必要ないのにアプリを追加してしまいやすいです。
1-1. LINE内の広告は非表示にできる
LINE内の広告の右上を見ると「禁止」のマークがあります。
ここをタップすると、広告を非表示にしたり、通報したりできます。

たとえば、「この広告を非表示」を選択した場合は、
「このコンテンツや広告を一定期間非表示にします。次のコンテンツ表示までお待ち下さい」
と表示され、一時的ですが広告が表示されなくなります。
2. アフィリエイトの弊害

「グノシー」そのものは、私も使っているニュースアプリだよ。
どうして、こういう広告の仕方になってしまうの?
アプリ会社が広告を直接出しているわけではないのです。
商品の広告では、「アフィリエイト」という仕組みが一般的です。
代わりに宣伝・販売してくれた業者に報奨金を支払う仕組みです。

すると、別の広告業者が広告・宣伝を出しているため、アプリ会社の方からは、どのように広告されているか把握できないケースも多いのです。
- まず、広告業者は LINE に自分のページの広告を出します。
- そして、そのサイトからアプリがダウンロードされると、今度は広告業者に報奨金が支払われます。

広告業者がLINEに支払う広告費とアプリ会社から受け取る広告費の差額で利益を上げるため、手段を選ばない広告が出がちなのです。
アプリ会社から受け取る報奨金 > LINEに支払う広告費
3. 広告と誤認しやすいメッセージに注意
LINEは私たちの生活に欠かせないコミュニケーションツールですが、その便利さの一方で、広告を介した不適切な誘導も増えています。
デジタルに不慣れな方が公式の通知と誤認しやすいような、ユーザーを惑わせる広告です。
本来、わざとほかの画面表示(UI)を偽装するような手法は、広告デザイナーの「工夫」として許容されるべきものではありません1。
道路標識に似せた看板を立てて注目を集めようとするような行為で、ユーザーの利便性や安全性を損なう恐れがあります。
本来はプラットフォーム側で規制されるべきです。
ユーザー側は、メッセージが表示された際は、一度立ち止まり真偽を確かめる「習慣」が大切です。
特に、個人情報の更新やセキュリティ関連のメッセージを装った広告には注意しましょう。

スマホを安全に使い続けるためには、日々の注意が必要なのです。
特に広告には様々な形があり、中にはユーザーを誤認させるものもあります。

不審なメッセージに遭遇したら、焦らず冷静に対処することが大切だね。



4. FAQ
4-1. Q. LINEで「情報更新が未完了です」と表示されるのはなぜですか?
A. このメッセージは、多くの場合、広告によるものです。
実際のLINEからの公式通知ではなく、アフィリエイト広告の一環として表示されることがあります。メッセージの左下に「AD」という表記があるか確認し、広告であれば特に対応する必要はありません。
4-2. Q. LINEの情報更新メッセージが広告だとどうやって確認できますか?
A. メッセージに「AD」、「PR」、「スポンサー」などの表記があるか確認してください。
これらの表記がある場合、そのメッセージは広告であり、公式通知ではありません。メッセージに誘導される前に、これらのサインを探してみましょう。
4-3. Q. LINEで不審な情報更新メッセージを受け取った場合、どう対処すれば良いですか?
A. 不審なメッセージや広告には反応せず、公式のLINE告知や安全な情報源を確認してください。
アプリのダウンロードやインストールを促すようなメッセージには特に注意し、個人情報の更新やセキュリティ関連のメッセージを装った広告には警戒しましょう。