iPhoneの「メッセージ」アプリに迷惑メールがたくさん届くのですが、なぜか自分の名前で表示されるので削除しようにも見分けにくいです。
iPhoneの「メッセージ」アプリで受信した電子メールが、すべて自分と相手の「グループ」として表示されていました。
原因は、「メッセージ」の設定に登録されていた「MMSメールアドレス」が削除されてしまったため。
どちらのメールアドレスが受信側なのか わからなくなってしまっていたようです。
携帯ショップで、キャリアメールの送受信に「メッセージ」アプリが設定されていたものの、その後 設定をいじっておかしくなっていたようです。
iPhoneの「メッセージ」アプリは多機能な分、どのような方式でやり取りしているのかわかりにくいですね。
1. メール相手の名前がおかしい
メッセージ一覧を見ると、自分の名前が先に表示されるようになっていました。
メッセージをみると、「SMS/MMS」と書かれた下に、相手のメールアドレスが表示されます。
これは、「自分と相手のメッセージグループ」の表記です。
画面上部の送受信のアイコンをタップすると、自分のメールアドレスや連絡先が表示されます。
どうも、「連絡先」アプリに登録してある自分の名前が表示されているようです。
2. 「メッセージ」アプリにメールが届く(MMS)
そもそも、どうして「メール」じゃなくて「メッセージ」アプリに電子メールが届いているの?
iPhoneでは、通常 電子メールの送受信には「メール」アプリを利用します。
しかし、「メッセージ」アプリで、電子メールを送受信することもできるんです。
それを「MMS」機能といいます。
「MMS」は、auとソフトバンクのキャリアメールが対応しています。
・~@au.com
・~@ezweb.ne.jp
・~@i.softbank.ne.jp など
auとソフトバンクはMMSの設定も行えます。
意外に知らないiPhone「メッセージ」アプリの各種設定方法 – TeachMe iPhone
ドコモと楽天モバイルはMMS非対応です。
今回は、「〜@ezweb.ne.jp」なので auメールですね。
「MMS」機能は、家族や友だちとお互いに短文のやり取りをする場合には使いやすくなります。
しかし、長文で送られる電子メールはかえって読みにくくなります。
自分・相手 | MMSのデメリット |
---|---|
MMS → メール | 短文のメッセージは「メール」アプリで見るとそっけない。 前後のやり取りがわからない。 |
MMS ← メール | 長文のメールは、「メッセージ」アプリで読むには長すぎる。 |
お互いがMMSを使っていればよいのですが、そうでないと読みにくいのです。
そのため、MMSを利用するメリットは、あまりありません。
3. MMSメールアドレスが削除されていた
どうして、勝手に「メッセージグループ」になっていたんだろう。
その原因は、メッセージの設定がおかしくなっていたからです。
実は、この iPhoneの「メッセージ」アプリを開いたときに、「MMSメールアドレスが必要です」という画面が表示されていました。
この画面が理由を表しています。
おそらく、初期設定では設定されていたキャリアメールが、なんらかの経緯で外れてしまっていたようです。
メールの送受信ができていたときには、メッセージ一覧には相手の連絡先だけが表示されていたはずです。
受信側メールアドレスの設定があるからです。
しかし、その後 設定から MMSメールアドレスが削除されてしまうと、メールに書かれた送受信者のどちらが自分なのかわからなくなります。そこで、両方の名前が並んで表示されるようになっていたわけです。
4. キャリアメールをMMSに設定された理由
そもそも、どうして MMSの設定になっていたんだろう?
おそらく、携帯ショップで設定されたものだと思います。
「キャリアメールと iCloudメールを区別しやすくいように」という意図です。
一般には、両方のメールアドレスを「メール」アプリに設定して、受信箱を切り替えて使い分けます。
しかし、スマホに不慣れの人だと、iPhoneの初期設定したときに新しく作った iCloudメールと、従来の携帯電話のメールアドレス(キャリアメール)の違いがわかりにくいです。
そこで、携帯ショップによっては、キャリアメールの送受信に「メッセージ」アプリの MMS機能を設定している場合があるようなのです。
ただし、結局は「メッセージ」アプリでキャリアメールを受信するのはややこしさの元です。
キャリアメールも「メール」アプリで設定して、受信箱を使い分ける方法を理解する方がスムーズです。
よかれと思った「特殊」な設定のために、かえってややこしくなっていたんだね。
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