メモ帳の画面の上にある「メニュー」には、たくさんの操作項目があります。
よく見ると、末尾「…」がついているものと、そうでないものがあるんです。
へー。
確かに、違いがあるね。
1. 「…」の意味
実は、この「…」には大切な意味があります。
それは「項目をクリックすると、詳細についてのウィンドウが出てくる」という意味です。
つまり、印刷や保存などの処理は、すぐには実行されません。
こういうメニューで「…」がついてるとそれを実行するためのウィンドウが追加で出るんだけど、これを知ってからは「印刷…」がためらいなく押せるようになった。 pic.twitter.com/udWR1B2hlG
— さくたん@エクセルで業務改善 (@sakutan2020) February 23, 2023
1-1. メニューとAltキーとCtrlキー
ちなみに、「印刷(P)… Ctrl+P」というメニューの読み方ですが、
(P)の部分は、メニューから Alt+P で選択することができます。
また、「Ctrl+P」を押せば 一発でショートカットすることができます。
ショートカットキーはよく見かけるけど、Altキーでメニューを選ぶこともできるんだね。
2. メモ帳では一貫している
ほかのメニューも、「置換」や「フォント」など、詳細ウィンドウが表示される項目に、一貫して「…」がついています。
2-1. コマンドプロンプトでも
同様の「…」メニューは、コマンドプロンプトでも見られます。
「検索(F)…」と表示され、検索ウィンドウが表示されます。
3. Macintosh Human Interface Guideline
「…」のメニューでの意味は、もともとは Macのガイドラインで定められていたそうです。
The ellipsis character (…) after a menu item means that the command needs more information from the user before the operation executes.
(メニュー項目の後の省略記号 (…) は、コマンドが操作を実行する前に、ユーザーからの詳細情報が必要であることを意味します。)
The Ellipsis Character in Menus (HI Guide)(1996-07-29)
1996年の文書なんだね。
ちなみに、「Print …」のように 目的語の省略を表しているようにも見えますが、そうでもないようです。
例えば、「Page Setup …」のように必ずしも目的語の省略とは読めないものもあるからです。
3-1. 最近のアプリケーションでは例外も多い
しかし、最近の Windows アプリケーションのメニューを見ると、「…」は見かけなくなっています。
例えば、Microsoft Edgeのメニューにある「印刷」は、「印刷 Ctrl+P」と表示されるだけです。
「…」は見当たらないね。
Windows 7 の頃から主流になった、「タブ」メニューや、
Windows 8 移行のアプリ形式のプログラムでは、違った設計方針になっているようですね。
「ペイント」も、Windows 8.1のころから、メニューが「タブ」でまとめられた形式になっています。
「フォト」アプリは、Microsoft Edgeと同じタイプですね。
ここ最近 Windowsのアプリの形式はどんどん変わっているよね。
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