これまで iPhone でも Google製アプリを利用できました。
しかし、もし、スクリーン時間の争奪戦の中で、Googleが排除されるようになると、スマートフォンの利用状況は大きく変わっていきます。
情報検索での Googleの支配的な地位に陰りが生じるかもしれないからです。
そこまで、思い切った変更をするかな?
最近、Twitterがサードパーティアプリの排除を強行したので、ないとは言えないですね。
個人的には、サブ機の iPhone でも、AndroidやPCと同じ環境で作業できるGoogleアプリは重宝しています。
もし、なくなってしまうと、かなり困りますね。
1. iPhoneからGoogleが排除されるかも?
「iPhoneから「Google追放」」という AppBankの記事が目に止まりました。
Apple と Googleは、スマートフォンOSを二分する競合です。
しかし、これまでは iPhoneでも Google製のアプリを使うことができました。
ところが、記事では今後はそうでなくなる可能性が指摘されています。
「Financial Times」によれば、Appleは製品をGoogleサービスから切り離すため、3つの計画を進めているとのこと。
【1】Apple「マップ」アプリの強化
iPhoneから「Google追放」Appleのしたたかな動き | AppBank
【2】Apple独自の検索エンジン開発
【3】広告ビジネス参入の準備
2. テック企業による争奪戦
最近、GAFAMという米国の大手テック企業が、相次いで従業員削減などのリストラ策を講じています。
金利上昇などを受け、将来性への投資が減り、現在の収益性が重視されるようになっているようです。
Twitterでのサードパーティ製アプリの排除など、利用者のスクリーン時間を囲い込もうとする動きが活発になっています。
AppleによるGoogle排除も、こういった流れの一つと言えそうです。
Google製アプリを締め出すことで、Googleの広告収入のチャンスをAppleが「横取り」できるかもしれないからです。
3. 今後は誰が「よいサイト」を評価するのか?
もし、iPhoneでGoogleマップやGoogle検索が利用できなくなれば、ネット広告の構図は大きく変化します。
これまでは、Googleが主導するアルゴリズムによって、アクセスが大きく変動しました。
Googleが「よい」とするサイトが検索上位になるため、いわば「Googleの顔色を伺う」ようにサイト内容が変化してきました(SEO)。
多くがユーザー体験の向上を目的としているので、結果的にはよい変化なのだと思います。
ただ、紋切り型のサイト構成が増えた一因でもあります。
お店の集客でも、口コミサイトよりも Googleマップが重視されるようになっています(MEO)。
しかし、Appleの参入でシェアが変化すれば、SEO・MEOの方向性が変わる可能性があるからです。
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