- 4年前のノートパソコンの起動が遅くなっていたので、SSDに換装することにしました。
- 今回の作業では、HDD(1TB)から容量の小さいSSD(256GB)へディスククローンするのがポイントになります。
- ついでに、メモリも増設します。
結論としては、同容量のSSDの方が作業が単純でオススメです。
小さい容量に合わせてデータ移行するのは、かなり大変でした。
1. 換装の概要
以前(10年前など)に比べて、SSDもメモリもかなり安価になっています。合わせて8000円弱で用意することができました。
a
結果としては、起動時間が約4分から約1分に短縮されました。
「設定」などの画面の表示も、応答が速くなり、顕著に快適になりました。
ここ数年のパソコンの応答速度のネックは、やっぱり HDD ということを改めて確認できました。
特に、更新プログラムの適用、セキュリティソフトのスキャン、ファイル検索の準備などが定期的に実行されるので、常にHDDの処理が残ったまま作業をしなければならないことが多いのです。
2. 事前のデータ移行(クローン)
まずは、SSDにHDDの内容を完全移行します。
スムーズに換装するなら、同等以上の容量のSSDを用意すればよいのです。
しかし、簡単な事務やネット用のパソコンだったので、ストレージにはだいぶ余裕がありました。1TBのSSDでは予算的に高くなるので、最小限の容量にすることにしました。
ただし、その分、データ移行に時間と労力がかかったので「お得」とまでは言えないです。
今回は、検証も兼ねているのでよいですが、あまりオススメはできないですね。
新しいSSDにCドライブのファイルを全てコピーするだけでは、同じ状態で換装できません。起動に関する情報は、ファイルシステムの外にあるからです。
そのため、ディスクの中身をまるごとコピーする(クローン)必要があります。
ただし、クローン先が容量が大きいディスクならよいのですが、小さい場合には問題になります。当然ですが、クローンできない領域が残ってしまうからです。
そこで、まずはクローンで必要なパーティション領域を縮小しておきます。
その後に、データをディスクに書き込んでいきます。
未割り当ての部分が後続する分には問題ありません。
GatewayにはDVDドライブがあったので、UBCDというLINUX環境をCDから起動して、実行しました。
パーティション縮小(GParted)
クローン(dd)
3. ディスク換装前に起動チェック(できない)
ディスクのクローンが不完全なので、換装する前に起動できるのかチェックしておこうと思いました。
結果から言うと、これはできませんでした。
BIOSの設定をいろいろ変えましたが、外付けSSDの状態では起動ディスクにできないようです。
CD-ROMやUSBメモリのように起動ディスクにできるかと思って試したのですが、うまくいきませんでした。
4. パソコンの分解と換装
修復コマンドは、ドライブを指定せず自動的にシステムパーティションが選択されるものが多いです。外部ドライブの状態では、修復作業が捗らないので、あとは実際にパソコンにSSDを取り付けることにしました。
起動できなければ、回復ドライブから修整することにしました。
まずは、分解です。Gateway NE574-H14G/Fの分解は、二段階あります。HDDとメモリの換装なら、比較的 簡単にできます。
取り付けが結構しっかりしていて、プラスチックの蓋が曲がりそうで心配でしたが、少しずつ丁寧に噛み合わせを外していきました。
パソコンの分解手順は、インターネットで検索すると見つかることが多いです。ただ、微妙な力の加減にコツがあるので、いつも緊張します。
SSDは2.5インチサイズで、3.5インチのアダプタがなかったので、うまく設置できるか心配でした。実際に開けて見てみると、HDDも2.5インチだったので杞憂でした。
こういうサイズは、購入する前にスペックから確認しておいた方がよいのですが、なかなか見落としなく確認するのは大変ですよね。
いつも、何かしら見落としがちで、買い直すことも多いです。
メモリは簡単に取り付けられました。
分解途中でバッテリーの位置が傾いてしまって閉じなくなったので、結局 一度 全部開いてから戻すことになりました。
やっぱり機会を見つけて、なるでも試して練習しておくのは大事ですね。
5. 起動のチェック
換装が終わったら、起動チェックです。
回復ドライブから起動領域を修復して、なんとか起動できる状態になりました。
SSDから起動すると、やっぱり動作が快適です。
起動後のディスクアクセスがすぐに完了するので、プログラムの切り替えがものすごくスムーズになりました。
「お店の前の行列」がなくなった感じです。
メモリ増設については、正直 効果は実感できませんが、ネット閲覧で複数のページを読み込んでも、重くならないはずです。
CPUが2017年ごろのCORE i3(2コア)なので、若干 同時処理に弱さを感じますが、もう少し使って行けそうです。