モバイルSuicaの登録をしようとしたら、なぜかはじめから「おサイフケータイ」に登録されていました。
今回は、中古スマートフォンで、モバイルSuicaにうまく登録できなかった話です。
1. モバイルSuicaの登録前にアカウントがあった
モバイルSuicaをインストールして起動すると、「おサイフケータイ」アプリとリンクします。
「おサイフケータイ」の利用規約に同意すると、すでに My Suica がセットされています。
モバイルSuicaアプリに戻すと、パスワード入力欄が表示されています。
1-1. モバイルSuicaの確認用メールアドレスがわからない
Suicaの登録をした覚えがないので、「パスワード再登録」してみましたが、確認コードの送信先も身に覚えのないアドレスです。
スマートフォンに誰のかわからない My Suicaアカウントが設定されてしまっているので、モバイルSuicaアプリにログインできません。
1-2. モバイルSuicaアプリにログインできなくてもチャージはできた
ちなみに、モバイルSuicaにログインできていない状態でも、自動券売機でチャージできました。
モバイルSuicaアプリの残高も増えています。
「おサイフケータイ」には登録されているので、空のプリペイドカードを拾ったのと同じ状態なんですね。
知らないアカウントにチャージして大丈夫?
ICカードの入金情報は、直接 ICチップに記録されます。
入金情報がインターネットで管理されているわけではないので、遠くの別の人が使うことはできません。
そうはいっても、気持ち悪いので早目に使い切ります。
1-3. カードを預ける
そこで、いったん My Suicaアカウントを外すことにしました。
「おサイフケータイ」から「メインカードの確認・切替」、「カードを預ける」を選びました。
ちなみに、ここで「Suica ID番号」を確認できます。これで、My Suicaのカード情報を特定されます。
「カードを預ける」と、「おサイフケータイ」からはMy Suicaは外れます。
モバイルSuicaアプリを起動すると、「新規会員登録」が表示されました。
2. モバイルSuicaの新規登録ができない:MNAKAENE00121
これで自分のアカウントを作成すればうまくいくと思ったのですが、そうはいきませんでした。
メールアドレスやパスワード、連絡先情報などを入力していって、ステップ6 最後の操作で「次へ」進むと、エラー表示です。
退会手続き後、翌朝7時までは会員登録を行うことができません。
退会手続きに心当たりがない場合は、次の文字列[IDm:〜]をサポートセンターへご申告ください。
ウェブサイトにて右記番号で検索いただくと、専用の申告フォームがございます。(1080)(MNAKAENE00121)
このエラーメッセージの「IDm:〜」という文字列は、後で使いますのでメモしておいてください。
とくに「退会手続き」をしたつもりもないのですが、とりあえず翌朝もう一度 会員登録してみました。
しかし、それでもダメ。
いったん、おサイフケータイアプリで、「預けた」カードを「受け取って」元に戻しました。
2-1. モバイルSuicaでの問合せ
モバイルSuicaのウェブサイトで、検索して申告フォームを探します。
ただ、このときは「MNAKAENE00121」で検索したので、該当する候補がありませんでした。
後から気づくのですが、「1080」がフォームの通し番号のようです。
まずは、モバイルSuicaのウェブサイトの「チャットで質問」にアクセスしました。
「MOCAちゃん」は、チャットボットという自動応答で、質問のキーワードから、関連するヘルプページを案内してくれます。
ちなみに、チャットは電波が途切れると1からやり直しになってしまいます。
電波が安定している環境で問い合わせたほうがよいです(電車移動中の時間に問い合わせたので、一度 切れてしまいました……💦)。
ヘルプページで解決しない場合は「オペレーターにチャットで質問する」ことができます。
わたしの場合は、まだ Suicaの会員登録が完了していないからか、モバイルSuicaのサポートへ誘導されました。
モバイルSuicaサポートセンターに電話をすると、ガイダンスの「3:アプリへのログイン・利用」を選びました。5分ほどでオペレーターの方につながりました。
ガイダンス番号を聞き逃すと、かけ直さないと聞き直せないので、全集中です。
3. 中古端末内Suica情報消去の流れ
オペレーターの方に状況を説明すると対処方法を教えてくれました。
中古スマートフォンの場合、ICチップに前の所有者のSuica情報が残っていると、モバイルSuicaの新規発行ができません。
モバイルSuicaの「よくある質問」の検索で、「1919」というコードを入れると、前のSuica情報を消去申請ができます。
中古スマートフォンの場合、スマートフォンを初期化しても、内蔵ICチップの情報はそのままなんですね。正しい手順としては、スマートフォンの売却や処分の前に、カード情報は「カードを預ける」でGoogleアカウントに移動しますが、忘れているケースも多いのかもしれません。
モバイルSuicaの新規発行や端末の変更による再設定を行おうとする端末に、前所有者等のSuica情報が残存し(ICチップに残った当該情報を消去しなければ)ご利用になれない場合、本フォームよりお問合せをいただくことができます。弊社にて当該Suica及び端末の調査を行い、リモート操作により情報消去をいたします。ただし、リモート対応は確実な問題解消を保証するものではなく、ご回答の後もなお不具合が続く場合、端末メーカ又は販売店にて「ICチップクリア」の処理が必要となることもあります。
「中古端末内Suica情報消去申請」フォーム | モバイルSuica よくあるご質問:JR東日本
まず、「よくあるご質問」に「1919」と入力します。上にある通常の検索では、検索されるサイトの範囲が違うのでご注意。
「中古端末Suica情報消去」申請フォームにアクセスして、申請内容を入力します。
無事に申請完了すると、確認メールが届きます。あとは、具体的な回答を待つだけです(2021年5月14日 13:18)。
4. IDm番号の無効化処理が完了
待っているとIDm番号の無効化処理が完了したお知らせが届きました(5/14 17:47)。
4時間半ほどで審査・処理が完了したようです。早いですね。
モバイルSuicaアプリは、ログイン画面ではなく「現在、このSuicaはご利用になれません」という表示になりました。
4-1. IDm無効化されているのに支払いに使えた
おサイフケータイでは、まだ残高が確認できます。支払いできるのか試してみると、予想外に改札を通ったり、自販機で購入することができました。
「おサイフケータイ」アプリでは、まだ有効なカード扱いなんですね。
スマホシステムと旧カード番号の関連は外れたものの、ICカード自体は機能しているようです。
通常のアプリ決済だと、サーバからアカウントを停止すると、利用できなくなります。
一方、交通系ICカードの場合は、支払い時にインターネット接続を必要としていないんですよね。チャージされた金額や履歴は、ICカード側で管理されているのでしょうか? 興味深いです。
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