携帯ショップで「auでんき」に切り替えるとお得ですよ、って言われたんだけど、どういうこと?
auに限らず、電気の契約について、地域電力会社から携帯会社に切り替えるだけで電気料金が安くなる、と説明されることがあります。
今回は、「auでんき」などの、携帯会社の電力小売事業の仕組みについて、「スマートメーター」に注目して、考えてみましょう。
1. 携帯会社と電気
携帯会社には、通信契約と電気代をセットする割引があります。
1-1. 電気小売事業
auとソフトバンクでは、電気小売をしています。
つまり、電気契約ができます。
1-2. カード払い(ポイント)
ドコモの場合は、電気契約は別会社です。
ただし、支払いを「dカード払い」にするとポイントを付与するサービスをしています。
2. 電気小売事業で変わること
電気契約を変更しても「今までと変わらずに電気が使用できます」ということなのですが、もちろん「全く同じ」というわけではありません。
契約を変更することに伴う違いが、いくつかあります。
- 電気メーターが変わる
- 請求元が変わる
2-1. 電気メーターが変わる(スマートメーター)
電気の契約を切り替えると、一つ工事があります。
従来の「アナログメーター」から
「スマートメーター」に交換する、
電気メーターの取替工事です。
「スマートメーター」は、携帯会社の通信を利用する電気メーターで、リアルタイム(30分毎)の電気使用量を計測・送信できます。
これによって、電気使用量の検針業務を省くことができます。
2-2. アプリで電気使用量を確認できる
利用者にとっても便利になることがあります。
計測した使用量は、スマートフォンのアプリから、確認できるようになるのです。
3. 請求元が変わる
契約が変わると、電気料金は携帯会社から請求されるようになります。
つまり、携帯会社に電気料金を支払います。
電気会社としては、料金請求の仕事が減るので、人手を減らすことができます。
一方、携帯会社も、もともと携帯料金の請求をしているので、請求の手間はそこまで増えません。
つまり、全体としては請求業務が省力化されるので、料金が安くなるわけです。
3-1. 電気の滞納対策?
また、滞納対策という側面もあるのかもしれません。
ほとんど人は滞納しませんが、契約者全体としてみると、滞納者に対する督促は無視できない業務です。
通常、電気などのライフラインは、滞納してもすぐには止められません。
しかし、携帯電話とセットにしていれば、早いタイミングで支払いを促すことができることもあります。
スマホを止められちゃったら困るもんね。
4. 通信による省力化
つまり、このように、携帯会社が電気小売をすると値引きできるのは、通信技術によって省力化できるから、と言えます。
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