スマートフォンを使っていると避けては通れないのが、基本システムのこと。
今回は、通信インフラと基本システムという2つの軸で、整理してみたいと思います。
組み合わせは掛け算
スマートフォンの土台を支える企業を2つのグループに分けてみます。

通信インフラは、代表的な3大キャリアだけでなく、YモバイルやUQモバイルなど格安SIMを提供する企業もたくさんありますね。
いずれにしても、スマートフォンを使う場合は、まず この2つの組み合わせを選ぶことになります。
これらの企業は、たくさんのサービスを運営しているので、なかなかややこしいです。
通信インフラ企業の広がる役割
ドコモやau、ソフトバンクといった携帯会社を「キャリア」といいますが、主に携帯電話の利用するときに契約します。毎月、通信料を支払いますよね。
しかし、サービスはほかにもいろいろあります。
例えば、auなら、au Payやau かんたん決済、au Pay Marketなど、auユーザーのためのサービスがあります。
生活全般の消費活動に関係する企業になっています。
スマートフォンにもはじめからキャリアのアプリがたくさん入っています。

スマートフォンの基本システムの役割
もう一つは、基本システムを作っている企業、GoogleとAppleです。
スマートフォンの基本システム(OS)には、AndroidとiOSの2つが定番です。
Androidを開発しているのがGoogle、iOSを開発しているのがAppleです。
Appleは自社でスマートフォン(iPhone)を作っていて、他社にはiOSを提供していません。
一方、Googleは他のメーカーにAndroidを提供して、スマートフォンを作ってもらっています。もっとも、最近はGoogleも独自のスマートフォンを販売しています。
スマートフォンはiPhoneとAndroidに2分されますが、この基本システム(OS)の違いです。
基本システムが違うと何が違うのでしょう?
大きな違いは2つあります。
iPhoneとAndroidでは、ボタンの配置や設定の仕方など、基本的な操作方法が違います。
傾向としては、iPhoneの方が「シンプル」で、Androidの方が「細かく設定できる」といえますが、最近はあまり違いがなくなりました。
どちらが使いやすいとかはあんまりなくて、結局は使い慣れたものの方が使いやすいと思います。
一番大きな違いは、アプリです。
Androidで購入したアプリは、Androidスマートフォンでしか使えず、iPhoneで購入したアプリは、iPhone, iPadでしか使えません。
つまり、一度iPhoneを使ってアプリを購入したりすると、あとからAndroidスマートフォンに変更するのは、ちょっともったいないのです。購入したアプリを引き継ぐことができないからです。
そのほか、設定などもやり直す必要があるので、ほとんど人は同じ基本システム(OS)のスマートフォンを買い換えることになります。
[まとめ] 組み合わせがあるからこそ、自己管理が必要
さて、通常の機械はメーカーや販売店が全てのサービスの相談に乗ってくれます。困ったときは相談できます。
ところが、スマートフォンにはこの組み合わせがあるので、相談しにくいのです。
例えば、スマートフォンでエラーやトラブルになったときに、携帯ショップにいっても、場合によっては「AppleやGoogleに聞いてください」と言われてしまいます。
これは意地悪をしているわけではなくて、他社のサービス内容については責任を持って対処しにくいからです。

スマートフォンを購入するときは、携帯ショップで登録してくれるので、全部 携帯ショップのサービスだと思いますよね。
スマートフォンには、GoogleやAppleの会員として利用しているサービスとdocomoやau, softbankの会員として利用しているサービスがあって、基本的にはお互い相手の会員情報にはアクセスできないのです。
「スマートフォン」という一つのモノなんですが、複数の企業が協力して使うことができる、そのために使っている人が理解する必要があるんですね。

最後までお読みいただいて、ありがとうございます。
ご自分のスマートフォンのことをもっと知るきっかけになれば嬉しいです。
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