スマートフォンには2つの記憶領域があります。ストレージとメモリです。
今回は、メモリの使用状況の意味と見方について説明します。
1. そもそもどれくらいメモリを使用しているの?
スマートフォンのメモリ使用状況は「設定」アプリで見ることができます。
- 設定アプリをタッチ
- 「メモリとストレージ」の項目をタッチ
- 「メモリ」をタッチ
この画面だと、メモリは全体が1.7GBのうち、1.0GBを使用している、ということになります。まだまだ余裕がありますね。
1-1. もし「メモリ」の項目がなかったら?
ところが、機種によっては項目名が違ったり、場合によっては「メモリ」項目自体がない場合もあります。
えー、どうするの?
一応、スマートフォンの機械内部では計測されているので、メモリ使用量を調べるアプリをインストールすれば確認できますが…
なんか、おおがかりねぇ
機種によって、項目がないときは、しょうがない。
2. メモリが足りなくなると?
メモリには、起動中のアプリの情報を保持する、という機能があります。人間の脳でいうと「短期記憶」にあたる機関です。
「アプリの使用状況」からアプリごとのメモリ使用状況を見てみましょう。
写真や動画などは、長期記憶にあたるストレージから、いったんメモリにひっぱり出して画面に表示します。
そのとき動作しているアプリがメモリを使用しているのが確認できます。
ややこしいわね。ストレージからそのまま表示したらいいのに。
ストレージに利用している部品は、たくさんのデータを保持できる反面、データの高速な処理には不向きなんです。そのため、一度まとめてメモリに取り出して、利用しています。
アプリをたくさん起動したままになると、メモリの空きが減っていきます。
足りなくなったら動かなくなっちゃうの?
さすがに急に止まると困るので、その時だけはストレージを代用してなんとかしのぎます。もし、スマートフォンが急に遅くなったら、メモリが足りなくなっているのかもしれませんね。
3. メモリの空きを増やす
メモリの空きを増やすことを「メモリ・クリーニング」とか「メモリの開放」などといいます。
基本的には、使用中のアプリを減らすことで、メモリの空きを増やすことができます。
- アプリ履歴からアプリを閉じる
- 電源ボタンを長押しして再起動する
よく、「メモリー・クリーニング」とか、「高速」みたいなアプリの広告があるけれど、ああいうアプリを入れたほうがいいの?
「メモリークリーニング」というのは、特別なことをしているわけではありません。わざわざアプリを入れなくても、基本操作の「アプリを閉じる」、「再起動」で十分な気がします。ただ、通常の「アプリを閉じる」方法も意外と知られていないので、代わりにやってくれるという意味では役立ちます。ただ、あまりなんでも切ってしまうと、かえって動きにくくなる場合があるので注意です。
いろいろ試しましたが、あれこれアプリを入れないほうがかえってスッキリと動くような気がします。広告が表示される場合もありますし。