LNEアプリの不具合の発生から解消までの期間(3月16日〜17日16時)に、
「LINEプライバシーポリシー改定のご案内」に同意すると、
・「コミュニケーション関連情報」
・「LINE通知メッセージ」
・「Cookieを利用した追跡型広告の受信」
が、勝手に オフからオンになってしまっていました。
すぐに不具合は解消され、現在は元のプライバシー設定に戻っています。
LINE外部にプライバシー情報が流出したわけではありませんが、プライバシー情報の管理には心配が残ります。
1. LINEのプライバシーポリシー改定への同意に不具合があった
先日(2022年3月15日)から、LINEのプライバシーポリシー改定の案内が表示されています。
しかし、LINEからプライバシーポリシーへの同意の処理に不具合があり、一部のプライバシー設定が意図せずに変わってしまっていたというお知らせがありました。
2. 何があったの?
不具合の発生から解消までの期間(3月16日〜17日16時)に、
「LINEプライバシーポリシー改定のご案内」に同意すると、
・「コミュニケーション関連情報」
・「LINE通知メッセージ」
・「Cookieを利用した追跡型広告の受信」
が、勝手に オフからオンになってしまっていました。
え〜。
「後で確認」にしておけばよかったね(・_・;)
3. 具体的な不都合は?
この不具合の期間(3月16日〜17日16時)は、コミュニケーション関連情報(LINEアプリでの利用状況)が、LINEに提供されてしまいました(約452万アカウント)。
また、一部のユーザーには、
電話番号を利用した「通知メッセージ」が届いたり(908アカウント)、
利用状況から興味を推測したネット広告(追跡型広告)が表示されました(1003アカウント)。
ただし、LINEから外部に流出したという話ではありません。
通知メッセージ・追跡型広告の影響したアカウント数が少ないのは、設定がオンになっても、たまたま通知メッセージが送られてこなかったり、LINE内で広告を見るタイミングがなければ、直接の影響はないからです。
でも通知メッセージが届く以外は、利用者側は気づきにくいよね。
3-1. 「コミュニケーション関連情報」の提供
対象範囲の規模から言うと、「コミュニケーション関連情報」の提供が、一番メインになっています。
「コミュニケーション関連情報」は、「サービス向上のための情報利用に関するお願い」に同意すると、LINEに提供されるようになる利用情報です。
本来は、プライバシーポリシーの同意とは別で、同意しなくても LINEを利用できますが、LINEアプリの利用開始時に同意画面が表示されるので、必須と思って同意している人も多いです。
個人的なトークのメッセージが提供されるわけではありませんが、かなり幅広い利用状況が「コミュニケーション関連情報」として提供されます。
コミュニケーション関連情報 | 通信内容 | 周辺情報 |
---|---|---|
友だちとのトーク | 利用されない | 日時・データ形式などは利用される |
無料通話の内容 | 利用されない | 相手・日時などは利用される |
公式アカウントとのトーク | 利用される | 利用される |
LINE VOOMの投稿 | 「自分のみ」の利用されない 「公開」「限定公開」は利用される | 利用される |
LINE Keepなどの機能 | 利用されない | 日時・データ形式などは利用される |
Webサイトの閲覧 | 閲覧先URLや 閲覧元トークルームは利用される |
これらの利用情報は、
・LINEのどの機能が人気なのか?
・どんな状況で不具合があったのか?
などを検証するのに利用され、
通信内容そのものというよりは、その周りの情報が記録・分析されます。
特定の個人の通信を覗き見するためではないとは思います。
3-2. 追跡型広告の受信
追跡型広告の受信設定は、自分の検索履歴などが広告に影響して気持ちが悪いと感じる人も多いです。ただし、これをオフにしても、行動履歴の記録・分析そのものを停止するわけではないので、もともとプライバシーは完全には守られていません。
4. どうすればよい?
特にすることはありません。
LINEは、3月18日に プライバシー管理の設定を同意前の状態に復旧しているからです。
4-1. LINE通知メッセージが必要な場合は要確認
ただし、LINEによると「『LINE通知メッセージ』のみオフになっている場合がございます。」とアナウンスされています。
つまり、LINE通知メッセージは、事前設定がオン・オフ関係なく、一律でオフになっている可能性があります。
もし、LINE通知メッセージを受信したい場合は、オフに変わっていないか確認しておきましょう。反対に、意図せずに電話番号を利用した通知メッセージ(主に郵便局や宅配便など)を受け取れなくなる場合があります。
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