- 海外滞在中だとLINEヤフーの新しいプライバシーポリシーの同意画面が表示されないようです。
- 同意を求めるの表示は、「適用法(現地の法規制)」によるものです。
地域によっては、同意の確認なしでLINEの利用継続でもって同意とみなす可能性があります。
YouTube動画でも話しています。
1. 海外に滞在している場合はどうなるの?
LINEの「プライバシーポリシーの同意」画面が表示されない場合、まず考えるのは「アップデート」です。
LINEやブラウザ・OSなどを最新の状態にします。
しかし、アップデートができていても海外に滞在していると「プライバシーポリシーの同意」ができない、という相談をいくつか頂きました。
海外で生活していて 海外SIMを利用していると、「同意」画面が表示されていません。
LINEのアップデートはしましたが、カナ表示の「アカウント」はあるものの「account center」は表示されません。
海外SIM利用の場合は、「同意」は関係がないのですか?
日本に一時帰国したときには povoのSIMに変更するのですが、その際に「同意」を行なってないことで LINEが使用が出来なくなることはありますか?
ご存じでしたらお知らせ下さい!
今、海外SIM利用者で「同意」が出来なく、困ってる方が多いと思います
アップデートを行なっても以前の状態のまま、プライバシーポリシーの同意が表示されません。
海外に住む他の方でも同じ事が発生しています。
Googleで設定している国と関係があるのでしょうか?
海外からだと、日本専用指定のアプリ(例えば、povoアプリやYahooカーナビなど)はダウンロード不可です。
これは設定している国が日本ではないからですよね。
この関係かと思うのが、LINEは海外でも多くの方が使用しています。
それにも関わらず、海外の方にはプライバシーポリシーへの「同意」案内が届いてません。
この「同意」は日本国内のみの手続きではありませんか?
それとも、Yahooが海外に関連が無いからですか?
その為に「同意」選択が必要がないのではありませんか?
2. すぐにアカウント削除にはならないはず
海外でLINEアプリを利用していると、
更新しても設定に「account center」が表示されないことがあるようです。
基本的には、プライバシーポリシーに同意していないからと言って、すぐにアカウント削除になるようなことはないはずです。
これまでの経験からは、おそらくプライバシーポリシーの同意画面が出てくるまで、そのまま使えるのではないかと思います。
とくにプライバシーポリシーの同意確認が表示されてもいないのに、同意できていないことでもって利用者のアカウントを運営者が勝手に削除したとしたら、それは「運営者側の利用規約違反」になってしまいます。
2-1. もし勝手にログアウトされたら再ログインできない問題も
しかし、LINEアプリから一時的に「ログアウト」されてしまう可能性も否定できません(前例を考えると、おそらくないとは思いますが)。
個別のケースは はっきりとはわからないんだね。
もし、そうなると海外滞在中は再度「ログイン」できなくなってしまうおそれがあります。
確認コードは、登録時の電話番号に送られるからです。
LINEを利用している間は、必要に応じて「本人確認(認証)」に対応できることが求められます。
海外なのでしかたないとは思うのですが、登録した電話番号による本人確認ができない状態でLINEアプリを利用するのは、再ログインできないという「リスク」があります。
3. 海外SIMだからダメなの?(そうとは考えにくい)
とはいえ、LINEの同意での認証にSIM情報(電話番号)が使われているのでしょうか。
もしかすると、LINEの登録・ログインでは、国内の電話番号やSMSでの「認証」を想定していることが関係しているように思います。
いわば国内SIM で登録した電話番号が「印鑑」代わりなのです。
確かに、海外SIMだと同じ電話番号は使えなくなりますから、認証できません。
ただし、登録時のSIM以外で認証できてしまうと、それはそれでセキュリティ上の問題が出てきます。
「なりすまし」でログインできることになるからです。
3-1. 「SIMなし」でも「account center」は表示されている
ただし、「海外SIMが原因」と考えると、少し腑に落ちない点があります。
「SIMなし」で利用しているスマートフォンです。
SIMなしで LINEアプリを利用している iPhoneがあります。
この SIMなしの iPhoneのLINEアプリを確認したところ、ちゃんと「account center」が表示されているのです。
固定電話番号の音声の確認コードで認証し、インターネット通信はWi-Fi経由で接続しています。
3-2. インターネットに接続している地域によって表示が変わる
すると、「プライバシーポリシー」の表示は、インターネットにアクセスしている地域によって変わっている可能性があります。
これは Google 設定の国・言語などではなく、たいていは接続しているインターネット回線(IPアドレス)に基づく位置情報で決まっています。
(例えば、Amazonでの買い物などで現地サイトに誘導される、など)
ただし、プライバシーポリシーは、本来 個人との契約であるため 現在いる地域で表示が変わるのはおかしいのです。
ただ、プライバシーポリシーは、国内の個人情報保護法などに対応するために明示されるので、海外であれば表示義務がないのはその通りです(現地の法規制による)。
LINEヤフーのプライバシーポリシーで、国・地域に関するう箇所を読んでみましょう。
プライバシーポリシーの同意を表示するのは、「なお、適用法で求められる場合は、お客様に同意を求めます。」という文言が根拠になっています。
「適用法」とは、「当社が事業を行う国または地域において適用される法令および規制(これらの法令および規制を併せて以下「適用法」といいます。)」と書かれています。
この項目を額面通りに読むと、「該当する地域で同意を求める法規制による義務がなければ、同意画面を表示しない」とも取れます。
また、LINEシステムでの「地域」の判定が、「登録時の地域」ではなく、「現在地の地域」になっている可能性があります。
9.c.プライバシーポリシーの変更
本ポリシーは随時改定されることがあり、ご覧のサイトにて常に最新のプライバシーポリシーを掲示しております。重要な変更にあたっては、サービス内での通知などを通じてお客様に対して分かりやすい方法にて改定内容を告知いたします。最新のプライバシーポリシーの内容を十分にご確認ください。
もしお客様が変更内容に同意せず、私たちのサービスをこれ以上使用することを望まない場合、お客様はアカウントを閉鎖することができます。変更が通知された後、あるいはサービス上に公表された後に私たちのサービスを使用し続けることは、変更の受諾と修正された本ポリシーへの同意を構成します。なお、適用法で求められる場合は、お客様に同意を求めます。
1.はじめに
当社は、当社が事業を行う国または地域において適用される法令および規制(これらの法令および規制を併せて以下「適用法」といいます。)を遵守し、本プライバシーポリシー(以下「本ポリシー」といいます。)に基づいて適切にパーソナルデータを保護していくことに努めてまいります。
3-3. 通常はどこの地域でも一律だけど
ただ、通常のウェブサービスはどの国・地域でも同じ表示(各言語で)をするのが通例です。
システムでの運用実態は、利用地域によらず一定だからです。
もっとも規制が厳しい(進んでいる)欧州や米国カリフォルニア州などでの規制が「デファクト・スタンダード(事実上の標準)」になっています。
つまり、海外滞在中の利用者の個人的な情報も、新しいポリシーのもとで運用されます。
したがって、同意を求めるのが「筋」なのかな、と思うのです
(これは法律の素人のただの感想です) 。
いずれにしても、もしかすると LINEヤフー社が海外でも地域によっては表示不要(同意不要)と考えている、かもしれません。
その場合は、日本で接続したときに、同意画面が表示されるのかもしれませんし、自動的に同意扱いになっているのかもしれません。
心配な場合は、LINEサポートに確認された方がよいと思います。