- 携帯ショップでスマホ購入時に、意図せず新しい電話番号が作られてしまいました。
- そのまま放置すると、2回線目の月額料金がかかるかもしれません。
- まずは、契約内容や料金明細を確認し、必要に応じて解約の手続きを検討する必要があります。

「SIMを新しくしてほしい」という依頼するときは、再発行なのか、新規契約なのか、正しく伝える必要があります。

でも、ショップの店員さんも対応中に気づいていそうなものなのに……。
1. 機種変更時に新しい電話番号が作られた?
先日、スマートフォンを紛失して、携帯ショップで新しい機種を購入しました。
このときに「SIMカードも新しくしてほしい」と言ったら、なぜか新しい電話番号を作られてしまいました。
「今までの電話番号で使いたい」と伝えると、ちゃんと元の電話番号で使えるようにはなりました。
ところが、「新しいSIMはもう作ってしまったので、ほかのスマホで使ってください」と言われ、手元には不要なSIMが残っています。
スマホは1つしか持っていないのでいらないのですが、このままでよいのでしょうか?

旧機種やタブレットなどで「サブ回線」として使う目的がなければ、2回線目以降を持つメリットはありません。
それどころか2回線目の契約にも月額料金がかかっていく可能性があります。
まずは、きちんと契約書や料金明細を確認しましょう。

今回は、スマホを紛失しているから、「新しいSIMが必要」というのがややこしかったのかも。
「SIMカードを再発行したい」と言えば物理的なICカードのことだけど、「新しいSIMカードの契約がしたい」というと電話番号の回線契約になってしまうんだよね。

回線ごとの料金明細は、通信会社のアプリや「マイページ」などから確認できるはずです。
1-1. 2回線目に月額料金はかかるのか?
まずは、2回線目の契約について、有料か無料か確認する必要があります。
通常は、多くの通信会社では 回線契約ごとに月額料金が発生します。

ただし、「1回線目でスマホを契約していれば、タブレット用の2回線目のSIMを無料で追加できる」など、特別な割引がある場合もあります。
そういう場合なら、解約しないでもよいかもしれません。
1-2. 端末割引になっていないか?
もう一つ確認する必要があるのが、「端末割引」です。
新しい回線を契約する時には、比較的 大きな割引が提案されることが多いです。
もし、それによって端末代が割り引かれている場合は、解約することで手数料が発生したり、割引分の請求を受けることも考えられるからです。

「端末割引」は一見「お得」に見えます。
しかし、一時の「端末割引」に対して、回線契約には継続的な費用がかかる点には注意が必要です。

曖昧に返答すると、勢い、利用者本人の意向を「端末割引とセットで新規回線契約をする」と「勘違い(?)」してしまった可能性も考えられます。
1-3. 特別な解約手数料
もし、回線契約と端末割引がセットになっていた場合、解約する妨げになるかもしれません。
というのも、現在は通常、通信回線を解約するだけなら、手数料がかからないのが一般的。
しかし、契約直後の解約は例外です。解約手数料が発生することがあるのです。
これは、「利用意思がないと判断される回線への解約事務手数料」というパターンに該当するからです。
本来は「端末割引」だけを目当てにして、回線の契約・解約を繰り返す行為を防ぐための制度です。

今回は、こちらの認識では携帯ショップ側の「勘違い」のはずです。
しかし、いったん了承している以上、「解約手数料」をたてに契約継続の説得をされることも考えられます。
2. 企業側は回線契約を増やしたい
通信企業(キャリア)は回線契約数を増やす目標を掲げています。
回線契約が増えれば、継続的な通信料収入が見込め、通信設備の維持・拡大ができるからです。
そのための代表的な施策が、ショップへの「報奨金」と利用者への「端末割引」です。

とくに携帯ショップにとっては「報奨金」は大きな収益源になっています。
そのため、「なんとしてでも新しい回線契約を増やしたい」というショップの事情を踏まえて対応する必要があります。
2-1. その場で断った方がよい
後悔先立たずではありますが、説明に納得できない場合は、契約書に署名する前にその場で確認するのが大事です。
後日になると、契約時の「印象」と違った説明を受けるかもしれないからです。

担当者が違って話が噛み合わないことが少なくありません。

しかし、機種変更などの手続きは説明内容も多く、すべてをはっきり理解して契約するのは現実的には難しいですよね💧
そのためにも日頃から契約やプランの仕組みについて理解しておくことが大事です。



