アリストテレスの「四原因説(しげんいんせつ1)」は、物事が存在する理由を4つの観点から説明しようとする考え方です。
- 作用因 (そのモノを作ったもの):
物事を直接的に引き起こすもの。
例えば、壺を作る際の職人の手仕事がこれにあたります。 - 質量因 (そのモノの材料):
物事を構成する材料や素材。
壺であれば、粘土がこの質量因に当たります。 - 目的因 (そのモノが目指すもの):
物事が目指す目的や機能。
壺の場合、水や物を入れるためという目的があります。 - 形相因 (そのモノの特徴):
物事の特徴的な形や性質。
壺であれば、独特の形状がこの形相因に当たります。
アリストテレスは、これら4つの原因(理由)が揃って初めて、物事が十全に説明できると考えました。
つまり、職人の技術、粘土、水を入れるという目的、壺特有の形が全て揃って「壺である」と言えるわけです。
このように、作用因・質量因・目的因・形相因の4つの観点から、物事の存在理由を多角的に説明するのがアリストテレスの四原因説です。
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(補足)
- 原因説(しげんいんせつ、英: Four causes)とは、アリストテレスが自著『自然学』の中で論じた、自然学は現象についてその4種類の原因(希: αἴτιον、アイティオン)を検討すべきであるとする説である。 – 四原因説 – Wikipedia
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