- 「アプリで共有」機能は、閲覧している情報をほかのアプリに引き継ぐための機能です。
- うっかり誤って触れると、個人情報やプライバシーに関わる情報を送ってしまう可能性もあります。
- しかし、すぐに閉じてキャンセルすれば問題ありません。
1. うっかり「アプリで共有」を触ってしまった?
先日、スマートフォンを使っていて「アプリで共有」をタッチしてしまいました。
「アプリの共有」をすぐに閉じているので心配はないと思います。
ただ、うっかり操作の注意点もあるので、確認しておきましょう。
2. 「アプリで共有」とは?
「アプリで共有」機能は、コンテンツを他のアプリで開くための機能です。
電子メールでの「転送」に近い機能です。
手紙を友達に見せるように、スマホで見ているものを別のアプリに「見せる」のです。
2-1. アプリ間で「インテント」を伝える仕組み
たとえば、Androidのアプリ共有は、「インテント」という仕組みによって実装されています1。
「インテント」は、アプリ間でデータや操作を共有するためのAndroidのメカニズムです。
これによって、Androidアプリ間の連携が容易になっています。
「インテント(Intent)」は「意図」という意味です。
「インテント」の名前の由来は、
アプリやシステムが「何かを行う意図」を表現するための仕組みだからです。
つまり、あるコンポーネントが別のコンポーネントに対して「こういうことをしたい」という意図を伝える仕組みとして設計されています。
3. 誤操作による誤送信
「アプリで共有」機能を開いただけで閉じた場合には、何も作用していません。
操作はキャンセルされています。
オンラインショップで注文を確定する前にキャンセルしたのと同じだね。
ただし、最後までうっかり操作してしまった場合には、注意が必要です。
- 何を
- どのアプリで
- 誰に
共有してしまったのかによっては、
個人のプライバシーやセキュリティに関わることもあるからです。
よくある失敗例では、
「好きなアイドルの写真を、職場の上司に共有してしまった」、
「職場内のデータを、外部の人に誤送信してしまった」など。
3-1. 念のために履歴を確認する
確認ポイントとしては、
ふだん使っているメール、メッセージ、SNSアプリなどの送信や投稿の履歴を見て、間違えて変なリンクを送っていないかチェックします。
もしかしたら、Yahoo!記事、YouTube、またはTwitterなど、そのときに閲覧していた情報のリンクを、共有先の誰かに伝えてしまっている可能性もあります。
ただし、間違えて共有した場合でも、スマートフォン内のほかの情報が漏洩するわけではありません。
3-2. スマホを操作するときには慎重に
今後の注意点としては、特にプライベートな情報を閲覧しているときには、慎重に操作することです。
ついつい漫然とスマホを見てしまいやすいですが、疲れているときにはスマホから離れた方がよいかもしれません。
「スマホ中毒」とならないような自制心も大切なのです。
自動車の居眠り運転が事故につながるのと一緒だね。
また、理屈の上では、「共有機能のあるアプリを全く利用しない」というのも考えられます。
しかし、これは現実的には困難です。
というのも、スマートフォンの多くのアプリに備わっている基本機能だからです。
スマホは便利な情報機器です。
しかし、ちょっとした誤操作で誰かに情報を送ってしまうリスクもきちんと理解して使いましょう。