- Googleの「子どもアカウント」では思わぬ機能が制限されていて、保護者でも解除できないことがあります。
- これは、保護者が子どものスマホ利用を管理するためだけでないからです。
- 子どものセキュリティやプライバシーや保護するために、小学生まで(13歳未満)だとさまざまなアプリやサービスが利用できません。
1. 子ども用アカウントで制限される意外な機能
Googleの子ども用アカウントには、いくつかの制限が設けられています。
代表的な制限は、
- 子どもの利用時間を管理したり、スケジュール機能で自動的にロックできます。
- 適切でないと思われるアプリの使用を制限できます。

しかし、中には「どうして、これができないの?」という制限機能もあります。
- スマホからYouTube動画をテレビにキャストできません。
(スマホで見ている動画を居間のテレビで見られない) - Google Playカードを使ってアプリやゲームの購入することもできません。
(お小遣いの範囲でもアプリ内購入ができない)
これらの制限は、保護者の側が子どもが使えるようにしたくてもできません。


「Googleファミリーリンク」は、子どもがデジタルデバイスを使う際の安全を守るために設計されたツールです。
このサービスを使うと、保護者は子どものデバイス利用を管理し、インターネットの使用を健全に保つことができます。

あと、ファミリーグループの「管理者アカウント」と「保護者アカウント」が微妙に違うことや、「ファミリー支払い方法」の使い方も難しいです。
2. 制限の理由: 子どもの安全とプライバシー保護
「子ども用アカウント」の目的は、保護者が子どものスマホ利用を管理するため(ペアレンタル・コントロール)だと考えられますが、実はそれだけではありません。
制限のもう1つの理由は、子ども自身のセキュリティとプライバシーを守るため(児童保護)です。
最近は、アプリやオンラインでの利用状況を収集して、広告などを表示する仕組みがいたるところにあります。
まだ自分で判断できない子どものプライバシーを守るためには、そのようなサービスで年齢確認をして利用を制限する必要があるのです。
多くの国では、特に13歳未満の子どものデジタル環境を保護するための法律があります。
アメリカ合衆国では、「子供のオンラインプライバシー保護法(COPPA: Children’s Online Privacy Protection Act)」があります。
この法律は、13歳未満の子供の個人情報をオンラインで収集する前に、保護者の同意を必要とします。
また、子供がアクセスすることができるオンラインコンテンツに関しても、年齢に適した内容であることを確保するための規制があります。
Googleファミリーリンクは、これらの法律に準拠するために設計されているのです。





