「DNSレコード」は、「インターネットの住所帳」のようなものです。
DNSレコードには、ドメイン名からIPアドレスに変換するプロセスで必要な情報が記録されています。
1. DNSレコードは誰でも見られる
DNSレコードは、誰でも簡単に確認できます。
ドメイン名を使ってウェブサイトにアクセスしたり、メールを送受信したりする際に、バックグラウンドで自動的に参照されています。
直接 確認するには:
- オンラインのDNSルックアップツール
- コマンドラインツール
「DNS(Domain Name System)」は、人が覚えやすいドメイン名を、コンピュータや他のデバイスが理解できる数値のIPアドレスに変換する役割を担っています。
www.example.com → 192.0.2.1
1-1. オンラインDNSルックアップツール
インターネット上には、DNSレコードを確認できる無料のオンラインツールが多数あります。
例えば:
- MXToolbox (https://mxtoolbox.com/)
- Google Admin Toolbox Dig (https://toolbox.googleapps.com/apps/dig/)
- DNSChecker (https://dnschecker.org/)
これらのサイトでドメイン名を入力するだけで、Aレコード、MXレコード、TXTレコードなど、様々な種類のDNSレコードを確認できます。
ブラウザでアクセスするだけで、特にソフトをインストールしなくてもよいのが便利です。
2. DNSレコードを確認するコマンド
Windows、macOS、Linuxなど、ほとんどのOSには、DNSレコードを確認するコマンドがあります。
2-1. nslookupコマンド(Windows)
コマンドプロンプトで nslookup
コマンドを使用します。
nslookup -type=mx example.com
このコマンドは、example.com
のMXレコードを取得します。-type=
の後に他のレコードタイプ(例:a
、txt
、ns
)を指定することもできます。
2-2. digコマンド(macOS、Linux)
ターミナルで dig
コマンドを使います。
dig example.com MX
このコマンドは、example.com
のMXレコードを取得します。
他のレコードタイプを取得するには、MX
の部分を適宜変更します(例:A
、TXT
、NS
)。
これらの方法を使えば、特定のドメインに関連するDNSレコードを簡単に取得できます。
3. DNSレコードに記録されている情報
DNSレコードは、サーバ管理画面で設定します。
DNSレコードにはいくつかの種類があり、それぞれ異なる情報を提供します:
- Aレコード(アドレスレコード):
ドメイン名をIPv4アドレスに変換します。 - AAAAレコード(クワッドAレコード):
ドメイン名をIPv6アドレスに変換します。 - MXレコード(メール交換レコード):
ドメインのメールを受け取るメールサーバーのアドレスを指定します。 - CNAMEレコード(キャノニカルネームレコード):
一つのドメイン名を別のドメイン名にマッピングします。
これは別名設定によく使用されます。 - NSレコード(ネームサーバーレコード):
ドメインのDNS情報を管理するネームサーバーを指定します。 - TXTレコード:
任意のテキスト情報を提供します。
このレコードは、SPF(送信者ポリシーフレームワーク)やDKIM(ドメインキー識別メール)など、メールの認証とセキュリティに関連する情報を格納するのに使用されます。 - SRVレコード(サービスレコード):
特定のサービスを提供するサーバーのアドレスとポート番号を指定します。