- 「【エポスカード】使用制限のお知らせです」という偽メールが届きました。
- 特筆すべきは、偽メール内のリンクが「@」を含んだURLにして本物のドメインと見せかけていたことです。
- ブラウザはドメインの@より前の部分を無視して、偽サイトにアクセスしてしまいます。
1. 紛らわしいリンク(URLに含まれる@)
偽メール自体は「アカウント停止で対応の必要がある」と騙して、パスワードを聞き出そうと「ありきたり」のものでした。
ただ、興味深かったのは、偽メールの中のリンクです。
本物サイトと偽サイトのドメインを @ でつないだURLだったのです。

URLの先頭だけしか見ないと、一見 本物のサイトに見えます。
しかし、実際には @ より前の部分はブラウザに無視され、偽サイトにつながることになります。

URLから正しくドメインを読み取るのは大事ですね。
2. 「危険なサイト」
ただし、偽メールのリンクから、Chromeでアクセスすると、「危険なサイト」という警告が表示されました。
「セーフ ブラウジング」機能が動作しました。

Chrome には、ブラウジング中のユーザーを保護する安全機能が組み込まれています。その一部である Google セーフ ブラウジングにより、アクセスしようとしているサイトで最近フィッシングが検出されました。フィッシングサイトは、他のサイトになりすましてユーザーを騙そうとするサイトです。
3. 「接続は安全ではありません」
ちなみに、このサイトでの接続は、暗号化もなされていませんでした。
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接続は安全ではありません
このウェブサイトの識別情報は確認されていません。
〜 への接続は暗号化されていません。
この場合、暗号化の問題は本質的にはあまり重要ではありません。
偽サイトで大事な情報を入力するのは、暗号化されていようとも危険だからです。
ただ、サイトの出現直後にアクセスした場合は、Googleなどのブラックリストに載っていないこともありえます。
このような「安全ではありません」も怪しさの兆候ではあることを覚えておきたいです。
こちらもどうぞ。

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
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ホモグラフ攻撃とトップレベルドメインの意味を考える
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アドレスバーの読み方(ドメイン名)
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