- Googleマップには「自宅」とピンで表示されたり、「自宅」と検索すると自宅住所が表示されます。
- しかし、この「自宅」は、本人にしか表示されないので、そこまで心配する必要はありません。
- 今回は、Googleアカウントの「ロケーション履歴」について、見てみましょう。

Googleアカウントのプライバシー問題は、いろいろ気になりますよね。
1. 自宅・職場を設定する
Googleマップを使っていると「自宅」を簡単に調べることができるのですが、どういうことなんでしょうか?
Googleに管理されているようで、モヤモヤします。
ルート検索では、自宅や職場は始点・終点としてよく利用されます。
毎回 入力するのは大変なので、マップでは自宅・職場の位置を登録することができます。
マップの「設定」には「自宅や職場を編集」という項目があります。

指定した場所を、自宅や職場として設定できます。

一度 登録した「自宅」や「職場」は検索で簡単に指定できます。
すぐに、経路を確認できるのです。


これは、カーナビなどと一緒ですね。
1-1. 自宅・職場の住所を削除する
Google マップで登録されている自宅・職場の住所は、自分のみの情報です。
しかし、それでもプライバシーが気になる場合は、登録を削除する事もできます。

1-2. 知人の自宅の位置情報が表示されるのは?

Googleマップには、知人の自宅もピンで表示されているんだけど…。
これって わたしの自宅も相手に表示されているってこと?
そうではありません。
この住所は誰にでも表示されるわけではありませんので、ご安心を。

Googleマップに表示される相手の住所は、自分の「連絡帳」に登録されている住所から表示されています。
つまり、すでに事前に住所を教えてもらった知人のはずです。
本人が「自宅」として登録した情報が表示されているわけではありません。
Googleマップの「設定」には、「個人的なコンテンツ」ー「Googleコンタクト」という項目があります。
これがオンの状態だと、住所を知っている相手の自宅が地図上に表示されます。


Googleコンタクトは、Googleアカウントの連絡先情報です。
スマホの「住所録」をGoogleアカウントと連携すると、Googleコンタクトに追加されます。
逆に言うと、Googleマップには、あなたの住所を知らない人に対して、住所を公開する機能はありません。
もちろん、Googleには知られていますので、ちょっと気持ち悪いですよね。
ただ、住所自体は、いろんな契約で記入する機会があるので、社会生活の中では伝わるものでもあります。
2. ロケーション履歴

あれ?
でも、自宅を登録した覚えがないんだけど……
Googleは、「自宅・職場の住所をわざわざ登録するのは面倒だろう」ということで、人間の手間を減らす方法を考えました。
スマートフォンには「位置情報」を割り出す機能があり、今どこにあるかを知ることができます。

位置情報は、人工衛星とのGPS(Global Positioning System:全世界的衛星測位システム)だけでなく、接続しているWi-Fiや携帯基地局の位置情報から推定されます。
さらに、Googleアカウントには、訪れた場所や通った道を「記録」する、「ロケーション履歴」があります。
ロケーション履歴 = 位置情報 + アカウント

つまり、
・スマホの位置情報をオンにしていて、
・Googleアカウントの「ロケーション履歴」がオンの場合に、
位置情報が記録されます。
常に位置情報を記録されるのは気味が悪いですが、この「ロケーション履歴」は非公開です。ログインしている本人しか見ることはできません。
2-1. 自宅・職場を推定する
ロケーション履歴を分析すると、その場所に何時から何時まで何分間滞在したかということがわかります。これを利用すると、Googleマップは、自宅と職場の場所が推測できます。
日中に長時間同じ場所にいれば職場の可能性が高いですし、夜間に長時間同じ場所にいれば自宅の可能性が高いからです。
これは、マップをより便利にするための機能なのですが、人によっては監視されているように感じるのも無理はありません。
2-2. ロケーション履歴はオフにできる
ロケーション履歴はオフにできます。
そうすれば、訪れた場所などは記録されなくなります。
「Googleアカウントを管理」から「データとカスタマイズ」を選択します。

「アクティビティ管理」にある「ロケーション履歴」を選択して、「一時停止」を選択します。

これで、今後ロケーション履歴は保存されなくなりました。
ただ、これまでの記録は削除されません。
必要なら「古いアクティビティを削除」から過去の記録を削除します。
反対にロケーション履歴を「有効」にしてみると場合にも、ロケーション履歴の機能について説明が表示されます。

2-3. Googleマップで位置情報を使わない設定
ロケーション履歴は、Googleアカウントの設定です。
それとは別に、スマホで大元の位置情報をオフにすることもできます。
「設定」の「位置情報」からオフにできます。

スマートフォンによってはクイック設定パネルから位置情報をオフにできます。
クイック設定パネルは、画面上端から下になぞる(スワイプ)と出てきます。
2-4. Googleのスマート機能とパーソナライズ

ところで、位置情報をオフにしているのに、自宅が登録されることはある?
ロケーション履歴を記録していない場合でも、自宅が登録される場合があります。
これは、Gmailの「スマート機能とパーソナライズ」という機能です。
機能をオンにしていると、そこに行くイベントのチケットを購入した確認メールが Gmailに入ると、自動的にカレンダーにイベントの日が、そしてマップ上にその場所がマークされることがあるんです。


「スマート機能とパーソナライズ」は、現在では何も設定をしていなければ「オフ」になっているはずですが、とくに意識せず「有効」にしている方も多いと思います。



