スマートフォンだけでも十分インターネットを利用できるので、自宅にインターネット回線を引いていないという方も多いのではないでしょうか。
しかし、iPhoneのシステム アップデートには、Wi-Fi接続が必須になっています。
現在は モバイルデータ通信でもできました1。
Wi-Fi接続できないと、困ってしまいますよね。
そんなときは、携帯会社の「Wi-Fi スポット」を利用することができます。
今回は、au Wi-Fi の設定を例に、Wi-Fi スポットの使い方を見てみましょう。
・スマートフォンの更新では Wi-Fi 接続が必須な場合がある。
・ドコモ・au・ソフトバンク、それぞれに Wi-Fiスポットのサービスを利用できる。
・Wi-Fiスポット は、うまくつなげるコツがある。
1. 身の回りにある au Wi-Fi スポット
「au Wi-Fi」は、au が提携している駅構内や飲食店などの周辺で、auの契約者なら無料でWi-Fiを利用できるサービスです。
「au Wi-Fi スポット」は、駅、空港、カフェなど、全国に設置されています。
もし、身の回りに au Wi-Fi スポットがあれば、Wi-Fi を利用することができます。
このようなWi-Fiスポットはドコモやソフトバンクにもあります。
1-1. au Wi-Fi の接続するには下準備が必要
いろいろな SSIDが au Wi-Fi スポットです。
Wi-Fiネットワークの名前 | 暗号化方式 |
---|---|
au_Wi-Fi2 | WPA2エンタープライズ |
au_Wi-Fi | WPA2 |
Wi2premium_club | WPA2 |
Wi2_club | WPA2 |
0000Wi2 | WPA2 |
Wi2premium | 暗号化なし |
Wi2 | 暗号化なし |
wifi_square | 暗号化なし |
au_Wi-Fi2 が、一番新しいネットワークで、パスワード保護されていて、通信品質も比較的良いです。
逆にいうと、au Wi-Fi には古いネットワークも含まれていて、接続が不安定だったり、パスワード保護がなかったりします。Wi-Fiの名前(SSID)で区別します。
2. 【追記】「au Wi-Fiアクセス」アプリで接続する(2021年4月3日)
以降の記事では、「au Wi-Fi接続ツール」の使い方の注意点を説明しています。
しかし、2020年9月に「au Wi-Fiアクセス」という新しいアプリが公開されています。
こちらの方が動作が安定しているので、オススメです。
3. 「au Wi-Fi接続ツール」の設定の4ステップ
しかし、au Wi-Fiのパスワードは、「au Wi-Fi接続ツール」というアプリから設定します。一度 設定すれば、自動的にパスワード保護されたWi-Fi に接続できるんです。
ちょっと初期設定がややこしいですが、フリーWi-Fi の手軽さと、パスワード保護の安全性を両立させる仕組みです。
au Wi-Fi接続ツールの設定は 4ステップ あります。
うわー、けっこう大変そう……
3-1. アプリをインストールする
iPhoneに「au Wi-Fi接続ツール」アプリがなければ、App Store からインストールすることができます。
偽物アプリは無いと思いますが、一応 「KDDI CORPORATION」 であることを確認しておいてくださいね。
アプリを初めて起動すると、通知の確認が出てきます。
もし、通知が不要な場合は、許可しないでも構いません。
3-2. 「品質改善のための情報提供に同意する」とは?
2つ目の確認事項は、「利用状況をアプリに提供するか」です。「同意する」を選ぶと、自分の利用状況を提供して、アプリの改善に協力できます。
しかし、勝手にデータ通信が発生してしまうので、電力や通信量を消費してしまいます。「同意しない」を選んでも構いません。
このような確認は、多くのアプリで出てきます。
4. auからプロファイルをダウンロードする
さて、ここからが本題です。
「au Wi-Fi接続ツール」の「プロファイル インストール」のボタンから、ダウンロードできます。
手順としては、まず au から プロファイル をもらってきて、それを iPhone に読み込ませます。
このWebサイトは “設定” を開いて 構成プロファイルを表示しようとしています。許可しますか?
「プロファイル」は、セキュリティ情報なので、確認のメッセージが出ています。「許可」してください。
ここまでで、プロファイルのダウンロードは完了です。
4-1. Wi-Fiの「プロファイル」とは何なの?
「プロファイル」という耳慣れない言葉が出てきました
「プロファイル」というのは、パスワード一覧のようなものです。これを、あらかじめ iPhoneに読み込ませておくと、全国の au Wi-Fi に接続できるようになります。
「プロファイル」は、Wi-Fiの名前やパスワード、セキュリティの種類などの情報がまとめて書いてあるファイルです。XMLというウェブページと似た形式で書かれています。
4-2. プロファイルをiPhoneにインストールする
それでは、ダウンロードしたプロファイルをスマートフォンに読み込ませましょう。
「設定」アプリに切り替えます。
「プロファイルがダウンロードされました > 」というメッセージが表示されているので、タップします。
「au Wi-Fi SPOT」というプロファイル情報が表示されます。「インストール」をリップします。
iPhoneをロックするパスコードを設定していれば、ここで パスコードの入力があります。
ちょっと紛らわしいですが、au IDの暗証番号ではなくて、iPhoneをロック解除するときのパスコードを入力してください。
「未署名」と書かれているので、心配になるかもしれません。今回は、KDDIのアプリからダウンロードしたばかりなので、信頼してよいでしょう。
これで無事にプロファイルのインストールもできました。
au Wi-Fi接続ツール に切り替えて、利用登録を完了してください。
4-3. 【トラブル】何度もプロファイルのインストールが必要な場合も
何度もプロファイルのインストールが必要になることもあります。
接続できない au Wi-Fi スポットがあると、その場でプロファイルをインストールする必要が出てきます。
Wi-Fi スポットは、接続機器がどこにあるのかわからないことが多いです。電波が弱いと、うまくつながらなかったり、中途半端になって失敗することがあります。
Wi-Fi スポットは、接続が不安定になりがち。
自分で 電波状況を確認してから接続する。
5. au Wi-Fi にはセキュリティ保護されていないものも含まれる
一つ確認しておくことがあります。
それは、接続するWi-Fiのセキュリティです。
au Wi-Fi は、それぞれの場所に設置された時期によって、セキュリティが低いものから高いものまで、混在しています。
例えば、この中だと「Wi2premium」は、パスワード保護がありません。
5-1. 「au Wi-Fi 接続ツール」のセキュリティ設定
「au Wi-Fi 接続ツール」の各種設定から、セキュリティ設定を見てみましょう。
Wi-Fiネットワークの名前 | 暗号化方式 | |
---|---|---|
高セキュリティかつ高品質 | au_Wi-Fi2 | WPA2エンタープライズ |
高セキュリティ | au_Wi-Fi | WPA2 |
高セキュリティ | Wi2premium_club | WPA2 |
高セキュリティ | Wi2_club | WPA2 |
高セキュリティ | 0000Wi2 | WPA2 |
すべてのSPOT | Wi2premium | 暗号化なし |
すべてのSPOT | Wi2 | 暗号化なし |
すべてのSPOT | wifi_square | 暗号化なし |
「高セキュリティかつ高品質なSPOTのみ利用」にしておけば、危険なWi-Fiスポットには接続されません。
「au_Wi-Fi2」につないでおくのが一番。
↑ 暗号化方式が「なし」あるいは「WEP」のフリーWi-Fiは危険です。
5-2. 【トラブル】au Wi-Fi がぶつぶつ切れるのはなぜ?
たまに、au Wi-Fiスポットに接続したものの、よく途切れるというトラブルがあります。
au Wi-Fi は ひとくくりにできないくらい、いろいろな機器が設置されています。
「高品質」というのも重要です。古くて通信品質が低い Wi-Fiスポットを利用していると、勝手に切断されてしまうことがあります。
「Wi-Fi 接続のつもりで動画を見ていたら、いつの間にか モバイル通信に切り替わっていた!」なんてこともあるので、安心できません。
Wi-Fiスポットの中には、古くて速度が遅いものが含まれている。
中途半端なWi-Fi には接続するとかえって不便になることも。
5-3. 自動接続をオフにしておくとバッテリーが長持ちする
バッテリーが長持ちさせるには、「自動接続」をオフにしておいたほうがよいでしょう。
とくに電波が弱い Wi-Fi に接続しようとすると、かなり電力を消費してしまいます。
無理に Wi-Fi に接続しようとするので、自動接続を当てにしすぎない。
「au Wi-Fi接続ツール」の使い方は、auのサポートでも説明されています。
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