- 「デバイスを探す」ネットワークは、Googleが提供する、紛失したAndroidデバイスを探すための仕組みです。
- この仕組みでは、Androidユーザーが協力し合って、お互いの紛失したデバイスを探し合います。
- デバイスの位置情報は暗号化されており、持ち主本人しか見ることができません。
Appleの「AirTag」のAndroid版だね。
いつの間にか、デザインが変わっているね。
YouTube動画でも話しています。
1. 「デバイスを探す」についての通知が表示された
Androidスマートフォン1を使っていたら、「デバイスを探す ネットワークについて」という通知が表示されました。
オフラインのデバイスを探す
このデバイスが「デバイスを探す」ネットワークに追加され、あなたや他のユーザーが紛失したアイテムを安全に探すことに役立てられるようになりました
Androidスマートフォンの「デバイスを探す」機能についての説明画面が出てきました。
1-1. デバイスを探すネットワークとは?
「デバイスを探すネットワーク」は、Googleが提供する紛失したAndroidデバイスを探すための仕組みです。
Androidユーザー同士が助け合いながら、紛失したデバイスを効率的に見つけ出すことができる便利な機能です。
スマートフォンだけでなく、Bluetooth機器(たとえば、イヤホンなど)も探すことができるようになります。
ざっくり言うと、たくさんのAndroidユーザーが協力し合って、お互いの紛失したデバイスを探し合う仕組み。
言い方が悪いですが、「相互監視」システムです。
- Androidデバイスをネットワークに参加すると、定期的にBluetoothで周囲にある紛失したデバイスをスキャンするようになります。
- もし、「紛失したデバイス」(いわば「迷子のデバイス」)を見つけたら、その位置情報をGoogleのサーバーに知らせます。
- さらに、Googleサーバーは、その位置情報を紛失したデバイスの持ち主に知らせます。
つまり、たとえデバイスの電源が切れていても、最後にオンラインだった位置や、他の人のAndroidデバイスが検出した位置を手がかりにして探すことができるのです。
1-2. どうして「デバイスを探す」の通知は表示されたの?
この通知の目的は、「デバイスを探す」の参加ユーザーを増やすことだと考えられます。
というのも、デバイスの紛失や盗難は多くのユーザーにとって大きな問題です。
これまでも、「デバイスを探す」機能はありましたが、ネックになっていたのは電波。
インターネット通信ができないと、位置情報がわからなくなってしまうからです。
そこでできたのが、ネットワークによる位置情報の収集です。
近距離の無線(Bluetooth)で位置情報を共有することができます。
しかし、そもそも新機能の存在を知らなければ、誰も迷子のデバイスを探すのに協力してくれません。
それでは、このネットワーク機能は役割を果たせません。
1-3. プライバシーに関する懸念とエンドツーエンド暗号化
Googleは機能を紹介するだけでなく、参加をためらう人のためにプライバシー保護への配慮を説明しています。
「デバイスを探す」ネットワークに参加するかどうかはユーザーが選択できます。
また、位置情報は、持ち主本人しか見ることができないように、暗号化されて送信されます。
デバイスの位置情報は Android デバイスの PIN、パターン、パスワードで暗号化されていて、 Google にも公開されることはありません。
これは、Googleパスワードマネージャーと同じようなエンドツーエンドの暗号化になっているからです。
とはいえ、暗号化されているとはいえ、デバイスの位置情報がGoogleに保存されること。さらに、他のユーザーのAndroidデバイスが、自分のデバイスの位置情報の補足に関与していることは、気になる点です。
2. 「オフラインのデバイスを探す」と「付近のデバイス」権限
どうやって紛失したデバイスを探せばいいの?
自分の Android デバイスやアクセサリの位置を確認するには、「デバイスを探す」アプリを使います。
ネットワーク内の Android デバイスは 、お互いの位置情報をBluetooth を使って、「デバイスを探す」に送信できます。
その設定が「オフラインのデバイスを探す」です。
オフラインのデバイスを探す
オフライン時にこのデバイスとファスト ペアリングのアクセサリを見つけるため、「デバイスを探す」機能は、このAndroid デバイスや「デバイスを探す」ネットワーク内の他のデバイスから送された暗号化済みの位置情報を使用できます。
この機能は、「付近のデバイス」権限が前提になります。
「設定」から「デバイスを探す」の「アプリ情報」を確認すると、「付近のデバイス」という権限があります。
「付近のデバイス」権限は、アプリがBluetooth、Wi-Fi、超音波など、近距離無線通信を使って、お使いのAndroidスマートフォンの近くにある他のデバイスを検出したり、接続したりすることを許可する権限です。
3. 位置情報を探す(ログイン)
Android デバイスの「デバイスを探す」は、他のユーザーがオフラインのデバイスを操作している場合でも、位置情報を確認できるユーザーのみです。
もちろん他の人が使用しているデバイスは検索対象外です。
「デバイスを探す」で位置を確認すると、そのスマートフォンやメールで通知があります。
誰かがこっそり位置を確認することはできない仕組みなんだね。
「デバイスを探す」の設定は、「デバイスを探す」アプリだけでなく、「設定」アプリの「セキュリティとプライバシー」からも見ることができます。
3-1. Bluetoothイヤホンを探せる?
Bluetoothイヤホンを探せるか試してみました。
すると、「ロケーション履歴が必要」と書かれています。
直近の現在地情報がオフです
ヘッドフォンがデバイスに次回接続したときに直近の現在地情報を記録するには、ロケーション履歴が必要です。
「設定」から「位置情報サービス」の「Google ロケーション履歴」を確認します。
「ロケーション履歴」は、最近 「タイムライン」という名前に変わっています2。
試しに「オン」にしてみたのですが、「デバイスの場所を特定」と通知が出たものの、肝心の位置は表示されませんでした。
「デバイスを探す」は、Bluetoothの設定からも表示できます。
少しタイムラインの位置情報が蓄積すると表示されるのかもしれません。
また、確認してみます。
(補足)
- Android 14
- 問題. 「タイムラインを保持しますか」、どうする? – スマホ教室ちいラボ