iCloud を50GBのプラン(iCloud+)を利用しています。
家族の方は 5GBだったので「ファミリー共有」にしてみました。
ところが 次の日に見てみると、家族のiCloudストレージ容量は 50GBになったのに、私の方は 5GBになっていました。
いったん「ファミリー共有」を停止したのですが、どうしてでしょうか?
「iCloud+」は、iCloudストレージの容量を増やす有料プランです。
個人で契約するだけでなく、家族で契約することもできます。
しかし、すでに iCloud+ を使っている人が「ファミリー共有」を開始する場合には、ちょっと注意が必要です。
というのも、自分の iCloud+ がそのまま家族で共有されるわけではないのです。
ややこしいのですが、新たに 「ファミリープラン」に加入して、そこに参加する形になります。

iCloud+ には容量があります。
家族全員で共有すると、思わぬタイミングで容量不足になってしまう可能性があるからです。
iCloud+のファミリープランと個人プラン
Apple IDの「ファミリー共有」では、Apple Musicや購入アプリなどを共有できます。
iCloud+のプランも共有できますが、自動的に共有されるわけではありません。
すでに有料の iCloud+ プランを使っている人が、「ファミリー共有」をするには、
▶ これまで通り「個人プランの iCloud+」を利用するか、
▶ 個人プランを解約して「ファミリープランの iCloud+」に参加するか、
のどちらかを選択する必要があのです。

個人プランを解約しないといけないの?
もったいなくない?
ちゃんと残存期間の分は「払い戻し」してくれるので、大丈夫です。
個人の iCloud+ プランから家族のプランに切り替える
iCloud+ を共有すると、無料の 5 GB のプランを使っている家族は自動的にファミリープランに追加されます。家族の中に自分で有料の iCloud+ プランを使っている人がいる場合、ファミリープランを一緒に使うように切り替えるか、ファミリー共有グループの一員でいながら自分のプランをそのまま使うかを選択できます。家族で共有しているプランに切り替えた場合は、個人で使っていたプランの残存期間分の払い戻しを受けられます。自分のプランをそのまま使いつつ、家族で共有するプランも同時に使うことはできません。
iCloud+ を家族と共有する – Apple サポート (日本)
つまり、あなたは
(1)自分の iCloud+ を解約し、
(2)ファミリープランで iCloud+ に入り直す、必要があったわけです。
ところが、(1)の「解約」はできたけれども(2)の「参加」の手順がうまくいっていないと、50GBから 5GBに減ってしまいます。
反対に、ご家族の方は、無料の 5 GB のプランだったので、自動的にファミリープランに参加されます。ちゃんと ファミリープランの iCloud+ になっていたのだと思います。

これが、iCloud容量が入れ替わったように見えた理由です。
iCloud+は自動的にファミリー共有されない

どうして iCloud+は自動的にファミリー共有されないの?
ファミリープランには、個人プランと比べて 1つ重大なデメリットがあるからです。
それは、50GB を自分だけでは利用できないことです。
ファミリープランの50GBは、家族全員で まとめて 50GBです。

あっ、一人ずつ50GB 使えるわけじゃないのか。
例えば、これまで 一人が iCloud+ で 48GB 使っていて、別の家族が 無料の 3GB 使っていた場合、ファミリープランにしたとたんに容量オーバー(48+3= 51 > 50GB)になってしまうのです。
また、家族の一人がどんどん写真・動画などを iCloudに保存して容量がいっぱいになると、家族全員が iCloud で同期やバックアップできない状態になってしまいます。

保管するデータ量が家族で偏っている場合には、ファミリープランにしないほうがよい場合があります。
ファミリー共有から抜けた場合は猶予期間がある

ところで、いったん家族の分をファミリー共有を外したのに、まだ「50GB容量がある」と表示されているんだけど、どうしちゃったんだろう?
ファミリープランの iCloud+ から抜けた場合には、「猶予期間」があります。
猶予期間の間に、再度 iCloud+ にアップグレードすればよいわけです。

もし、「猶予期間」がなければ、5GB を超えた iCloudデータが消えてしまうからです。
家族で iCloud+ の共有をやめた場合や自分がファミリー共有グループから抜けた場合
iCloud+ を家族と共有する – Apple サポート (日本)
iCloud+ プランを共有しているファミリー共有グループから抜ける際に、自分で使っているストレージの容量が 5 GB を上回っている場合、iCloud ストレージをそのまま使い続けるには、自分で有料のプランを申し込んでください。ファミリー共有をやめた後の展開については、こちらの記事(ファミリー共有のグループから抜ける – Apple サポート (日本))を参照してください。
共有をやめた後の展開
ファミリー共有のグループから抜ける – Apple サポート (日本)
ファミリー共有グループから自分の Apple ID が削除され、Apple Music のファミリーサブスクリプションや共有していた iCloud ストレージプランなど、家族で共有しているサービスにはアクセスできなくなります。
ちなみに、猶予期間の具体的な期間は、ヘルプを確認しても記載されていません(2023-03-21現在)。
ただし、2017年のAAPL Ch.の記事によると、以前は Appleサポートの情報として 28日間の猶予期間が明記されていたようです。
If your family stops sharing storage or you leave Family Sharing
If you leave a family that shares an iCloud storage plan and you’re using more than 5GB of storage, you have 28 days to buy your own plan.
If you choose not to buy your own plan and the content that you’re storing in iCloud exceeds your available storage, new photos and videos won’t upload to iCloud Photo Library, files will no longer upload in iCloud Drive, and your iOS devices will stop backing up.(自動翻訳)
ファミリーがストレージの共有を停止した場合、またはファミリー共有を終了した場合
iCloud ストレージ プランを共有している家族を離れ、5 GB を超えるストレージを使用している場合、28 日間は自分のプランを購入できます。
iCloudストレージを共有したファミリーから抜ける場合、28日以内に他のプランの購入を。 | AAPL Ch.(2017/10/31)
独自のプランを購入しないことを選択し、iCloud に保存しているコンテンツが利用可能なストレージを超えている場合、新しい写真やビデオは iCloud フォト ライブラリにアップロードされず、ファイルは iCloud Drive にアップロードされなくなり、iOS デバイスにもアップロードされなくなります。 バックアップを停止します。

もし必要なら、なるべく iCloud+にアップグレードした方がよさそうだね。
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