「ドコモ光」と「ホームルーター」（家庭向けインターネットサービスの違い）

「ドコモ光」は光ファイバーを使用した固定回線サービスで、通常は工事が必要ですが、既存の光回線を利用することも多いです。
「ホームルーター」はモバイル通信を使用したワイヤレスサービスで、工事不要で利用できますが、設置場所の登録が必要です。

YouTube動画でも話しています。

1. 「ドコモ光」と「ドコモのホームルーター」は同じ？

以前、自宅のインターネット回線を NTT西日本からドコモに変更しました。
「そのまま使える」ということで回線工事などはなく、実際に家のルーターにスマートフォンを接続してインターネットが利用できている状態です。

これは「ドコモ光」のようなのですが、「ドコモのホームルーター」とはどう違うんですか？

「ドコモ光」とドコモの「ホームルーター」は、どちらもNTTドコモが提供するインターネットサービスです。
しかし、その仕組みは多く違います。

「ドコモ光」は、光ファイバー回線を使用した固定回線サービスです。
一方、「ホームルーター」は、モバイル通信を利用したワイヤレスサービスです。

（参考）

あれ？
ホームルーターってサービスなの？
機械のことではないの？

ちょっとややこしいですか、機械としてのホームルーターと「ホームルーターの通信サービス」があります。

サービスとしての「ホームルーター」

「ホームルーター」は、物理的な機器を指すこともあれば、その機器を使用したサービスを指すこともあります。
ドコモの場合、「home 5G」というサービス名で提供され、「home 5G HR02」という機種を販売しています。

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2. ドコモ光は固定回線

「ドコモ光」を新たに契約する場合、通常、光回線の工事が必要です。
しかし、すでにNTTフレッツ光などの光回線があって、そのまま契約変更することも多いです。

さらに、それまで利用していたプロバイダがNTTドコモと提携していれば、プロバイダ契約や接続情報も引き継げます。
その場合は、ルーター設定もそのままでインターネットに接続できるのです。

スムーズだと契約先や料金プランが変わるだけなんだね。
ドコモでスマホの契約をしていたら、だいたいは割引分「お得」になる感じだね。

その代わり、例えば、NTT西日本の機器をそのまま使っていても、故障時のサポート窓口はNTTドコモになったりします。

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2-1. 光回線の卸売サービス

これは、NTT東・西が「光回線の卸売サービス」（「光コラボ」とも）を提供しているからです。

2015年2月からNTTの「独占」を緩和するため、他の事業者に回線を「卸売」する制度が導入されました。
NTTドコモは、光回線を割引価格で提供し、サポートや料金回収をするサービスに参入しています。

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3. ホームルーターはモバイル通信

「ホームルーター」は、モバイル通信（LTEや5G）を使ってインターネットに接続し、それをアクセスポイントで近くの機器に分配する通信機器です。

利用には、回線契約とホームルーターの機種が必要です。
購入したホームルーターに、SIMを入れて使います。

例えば、

通信プランが「home 5G」
（通常 4,950円/月）で、
機種が「home 5G HR02」
（通常価格 71,280円）のようになっています¹。

スマートフォンをもう一つ契約する感じだね。

意外とホームルーターの機種代は高いんだね。
数千円程度だと思った。

とはいえ、機種代は回線契約中は割引によって実質的に無料になることも多いです²。
ただし、解約しようとすると、機種代の残りが必要になってしまう点には注意が必要です。

「ホームルーター」は、仕組みとしてはモバイルルーターと同じです。
電波の届く場所ならそのままつながるため、当然 工事は必要ありません。
ただし、店頭で契約すると「契約事務手数料（3,850円）」がかかります³。

ホームルーターは家庭内で設置して利用することを想定されていて、電源はコンセントにつなぎます。
また、基本的にいろんな場所に持ち運んで使うことはできません。
というのも契約上、設置場所を移動する場合は、ドコモに登録住所を変更する必要があるからです⁴。

とはいえ、引っ越しの際も住所変更の手続きだけで、機器を持っていけるのでスムーズです。

「ホームルーター」は単に「家用のルーター」というわけではなく、いわば「家で使うモバイルルーター」なんだね。

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3-1. モバイル通信なのに「データ量無制限」？

モバイルデータ通信では月のデータ量の上限があるのが一般的です。
しかし、ホームルーターの「home 5G」プランでは「データ量無制限」を謳っています。

つまり、データ量を気にせずに利用できるため、「固定回線」のように使えるようになりました。

ただし、光ファイバー回線に比べると、電波状況によって通信速度や安定性は劣る傾向があります。
また、あまり大量のデータ送受信は想定していません。
一部の利用者の「データ利用量が特に多い」と公平な通信品質を維持できなくなるため、通信速度を制限します⁵。

一般的な動画視聴とかなら大丈夫そうだけど、ずっとつけっぱなしとかはダメなのかもね。

「ホームルーター」は、光回線の敷設が難しい集合住宅、あるいは家庭内でそんなにたくさんインターネット接続機器がない単身世帯などに向いていると思います。

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（参考）

アイキャッチ

（補足）

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