- Excelでは、Round関数、RoundUp関数、RoundDown関数を使って数値の四捨五入・切り捨て・切り上げを行うことができます。
- これらの関数は、割引金額や消費税額の計算時に発生する端数の処理に役立ちます。
- 関数の挿入方法には、「fx(関数の挿入)」ボタンを使用する方法や、数式バーに直接入力する方法があります。
1. データ入力と問題
Excelを開き、空のブックに以下のA1〜H11までの表データを入力します。
割引金額、本体価格、消費税額、表示価格を正しく計算していきます。
入力できたら、E〜Hの列を計算していきます。
よく考えたら果実・果物は現時点1では軽減税率8%の気もしましたが、問題では10%としています。
1-1. 【ポイント】端数による金額の誤差を修正する必要がある
通常の考え方では、割引金額は通常価格と割引率の掛け算で求まります。
また、消費税額は、本体価格と消費税率の掛け算で求まります。
しかし、その結果をそのまま「数値」の表示形式にしても、見た目の計算が合わなくなることがあります。
端数のままの金額を四捨五入で表示すると誤差が生まれます。
請求書などでは 1円でも誤差があると不信感のもとになりかねません。
そこで、各段階で四捨五入や切り捨てなどの正しい計算をする必要があります。
その取引のルールにもよりますが、端数は切り捨てられることが多いです。
2. RoundDown関数
このようなときには、INT関数またはRoundDown関数があります。
今回は、RoundDown関数を利用することにします。
=ROUNDDOWN(数値, 桁数)
RoundDown関数は、数値を切り捨てた結果を返します。
小数第何位で切り捨てるのか、桁数を選択します。
桁数は省略できません。
整数にするために一の位で切り捨てることが多いです(桁数は 0)。
桁数にマイナスも指定すると、例えば -2桁で100単位に切り捨てるようにできます。
3. 「fx(関数の挿入)」ボタン
関数の挿入では、数式バーの「fx(関数の挿入)」ボタンを押して関数を選ぶ方法があります。
3-1. RoundDown関数を挿入する手順
- 数式を入力したいセルを選択する
- 「fx(関数の挿入)」ボタンを押す
- 関数の検索で「round」と入力する
- 候補から「ROUNDDOWN」を選択して「次へ」を押す
3-2. 完成した表
このように、E、Gの列で切り捨てを利用して表を完成されます。
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