小数点以下を切り捨てるだけなら INT関数が手軽です。
切り捨ての桁を変えたいときには RoundDown関数が役立ちます。
切り捨てにはINT関数かRoundDown関数
- 小数点以下を切り捨てるには、INT関数かRoundDown関数を使います。
- INT関数は、「整数(Integer)」にする関数です。
与えた値を最も近い整数に切り捨てます。 - RoundDown関数は、「切り捨て(RoundDown)」るです。
小数第何位で切り捨てるのか、桁数を選択できます。
桁数にマイナスも指定すると、例えば -2桁で100単位に切り捨てるようにできます。

数式の結果を切り捨てる
もちろん、関数のカッコ内の「数値」には、数字だけでなく数式も入れることができます。

=INT(A2*1.1)
なら、A2*1.1の結果を整数に切り捨てます。
定価から税込価格などを計算するときなどに役立ちます。

「数値」と書いてあるから、数字を直接 入れるしかないのかと思っていたよ。

関数のカッコ内に入れる値を引数(パラメータ)といいます。
どの関数の引数でも、数値だけでなく数式を入れられます。
表示形式では内部的には小数値
このような関数を使わないで整数のように表示する方法として、表示形式の「通貨」などがあります。
しかし、四捨五入になりますし、何より内部的には小数値のままです。
そのセルを参照して計算すると、結果に誤差が生じることになります。

ここでの Round関数は、四捨五入の関数です。
C列とE列の合計行を比較すると、誤差があることがわかります。
マイナスの切り捨て
Int関数やRoundDown関数は、数値がマイナスのときに少し注意が必要です。
「切り捨て」では、例えば、-2.4 は -3 (-2ではなく)になります。
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