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DNSのセキュリティ(DoH, DoT, DNSSEC)

DNSのセキュリティ(DoH, DoT, DNSSEC)
  • DNS通信を暗号化する方式には、DNS over HTTPS(DoH)とDNS over TLS(DoT)があります。
  • DoHとDoTは、セキュリティ証明書や公開鍵・非公開鍵を使ってDNS通信を暗号化しますが、利用するポート番号が異なります。
  • DNSSECは、DNSサーバに偽の情報が記録されないようにするための、署名に基づくセキュリティ技術です。
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1. DNS over HTTPとDNS over TLS(暗号化によるセキュリティ)

暗号化には、 DoH、DoT という方法があります。

DNSの暗号化方式
  • DoH(DNS over HTTPS)
  • DoH(DNS over TLS)

大雑把に言えば、「セキュリティ証明書や公開鍵・非公開鍵によってDNS通信を暗号化する」という原理はどちらも同じです。
というのも、HTTPSも、暗号化の仕組みはTLSを利用しているからです。

では何が違うかというと、利用するポートです。
ポートは、「サーバの窓口番号」のようなもので、通信規約によって対応する番号を選びます。

  • DNS(平文) … 53
  • DNS over TLS … 853
  • DNS over HTTPS … 443

「DNS over HTTPS」では、Webサイトなどと通信するポート(443番)を使います。
それに対して、「DNS over TLS」は、特別なポート(853番)を使っているのです。
ちなみに、平文のDNSは、53番ポートを利用しています。

2. DNSSEC(署名によるセキュリティ)

似たようなDNSに関するセキュリティ技術に、「DNSSEC(DNSのセキュリティ拡張:Domain Name System Security Extensions)」があります。

これは、DNSトラフィックの暗号化とは別のアプローチで、DNSサーバに偽の情報が記録されないようにするための仕組みです。

DNSサーバに記録されたIPアドレスが、正しいかどうかを検証するための署名情報などを付与します。

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