- Googleビジネスプロフィールの投稿が、コンテンツポリシー違反で削除されてしまいました。
- いろいろ試してみた結果、どうやら投稿文の中の「ちんぷんかんぷん」という言葉が原因だったようです。
言葉を言い換えたら、無事に投稿できました。 - どうも機械的なチェックのときに英訳されることで、ニュアンスが変わってしまっていたようです。
一見問題なさそうな言葉でも、Googleのポリシーに引っかかってしまうことがあるんですね。
1. 「お客様の投稿がGoogleから削除されました」
突然、Google Businessから
「お客様の投稿がGoogleから削除されました」というメールが届きました。
なんでも、ビジネスプロフィールの「投稿が Googleのコンテンツポリシーに違反しています」と言うのです。
投稿が Google のコンテンツ ポリシーに違反しています
不適切なコンテンツに関する Google のポリシーに違反するコンテンツは許可されません。
不適切なコンテンツとは、他者に強烈な怒り、侮辱、または冒とくの感情をかなり引き起こす可能性のあるコンテンツのことです。投稿がプロフィールに引き続き掲載されるためには、投稿に関するコンテンツ ポリシーに準拠している必要があります。
詳細については、ヘルプセンターをご覧ください。
しかし、コンテンツポリシーやヘルプセンターの記述を見ても、「ここが違反している」という具体的な問題点はわかりませんでした。
ただ、後述するように、実は「不適切なコンテンツとは、他者に強烈な怒り、侮辱、または冒とくの感情をかなり引き起こす可能性のあるコンテンツのこと」という部分が指摘だったようです1。
1-1. 投稿内容はふだんと同様のものだったのに……
今回 削除されたのは該当する投稿だけ。
しかし、もしGoogleビジネスプロフィール自体が削除されたら一大事。
「マップに店舗情報が掲載できなくなってしまうかも」という不安がよぎりました。
投稿内容は、店舗前のブラックボードの「今日の一言」を載せているものでした。
Googleマップの店舗情報で見てもエラーになっています。
プロフィールの管理者しか見えないように「非公開」になっているのです。
「店舗の最新情報として相応しくない」と言われてしまうとそうかもしれませんが、これまで約2年以上、同様の投稿をできていたんですよね。
2. ビジネスプロフィールのポリシー違反で多いもの
いくつか過去の事例を調べてみると、Googleビジネスプロフィールの投稿での代表的なポリシー違反は以下のようです2。
- 絵文字や顔文字の多用
(投稿内容に特殊文字を使ったり空白を多用したりすると、ポリシー違反になることがあります) - 医療広告ガイドラインなどの法規制にかかっている
- 画像に電話番号やURLが含まれている
- Googleが規制している「規制対象または違法のコンテンツ」
(酒、たばこ、健康食品、医薬品など) - ビジネスと無関係な内容や、関連が明確でない
- 差別、暴力、卑猥な言葉など、不適切な内容を含む
- 撮影禁止の場所での写真や動画、識別可能な人物が写っている写真や動画など
- まれに、Google側のバグによって投稿が拒否されることもあります
「ビジネスと無関係な内容」とか、「画像に電話番号やURLが含まれている」のがよくなかったのかな、などと想像しました。
3. 別の投稿で原因を切り分ける
原因を特定するためには、写真だけ削除して本文だけ投稿してみる、という方法があります。
何度も「ポリシー違反」と言われるのは相当のリスクはあります。
しかし、気になるので試してみることにしました。
エステ店などで、肌色が多い写真が拒否されていた事例があったようです3。
3-1. 別の投稿をした→OK
まずは、日を改めて別の投稿をしてみました。
いつも通りブラックボードの写真と文章、ブログへのリンクを投稿しました。
すると、無事に「審査完了」になって公開されたのです。
どうも、「今日の一言の投稿がダメ」というわけではなさそうです。
3-2. 前回と同じ投稿をした→ダメ
次に、もう一度 前回と同じ投稿をしました。
すると、こちらはやっぱりダメ。
1つ以上のコンテンツ投稿ポリシーに違反しているため、あなたの投稿は削除されました。
うーん。
単に ほとぼりが冷めた、というわけではないのかー。
3-3. 投稿文を変えた→OK
そこで、写真は前回のもの、文章は今回のものにしてみました。
すると、これは大丈夫でした。
つまり、写真には問題なさそうです。
とすると、文章に問題があるようです。
辞書は後から
子どもの不思議だったのは、辞書でいくら調べても、ちんぷんかんぷんだったこと。
一つ調べると、いくつも分からないことが増えたものです。
ところが、大人になって読むと、前よりすっきり読めます。どうも大事なのは経験。理解は後からついて来ます。
辞書は後から – スマホ教室ちいラボ
ここで、ふと目についたのが「辞書でいくら調べても、ちんぷんかんぷん」という言葉。
もしかして……。
そこで、「辞書でいくら調べても、わからなかったこと」と言い換えてみました。
すると、無事に通りました。
どうも、Googleの自動判定では「ちんぷんかんぷん」を「不適切な表現」だと認識していたようです。
えー。
ちょっとわからないでもないけれど、過剰な規制だよね。
4. 【補足】英語に機械翻訳されるとニュアンスが変わる
私はてっきり「ちんぷんかんぷん」が「わいせつな表現」に該当していたのかと考えていたのですが、SNSで教えていただいた情報によると「侮辱など」に引っかかっている可能性が高いとのこと4。
というのも、警告メールの「不適切なコンテンツとは、他者に強烈な怒り、侮辱、または冒とくの感情をかなり引き起こす可能性のあるコンテンツのことです」が停止理由になっているからです。
では、なぜ「ちんぷんかんぷん」が他者に不快な表現になっているか?
「ちんぷんかんぷんです」という表現を英訳したときに問題があるようです5。
「ちんぷんかんぷん」で不承認になったという興味深い事例。
長谷川 翔一 / 編集とマーケティングさん: 「Googleビジネスプロフィールの投稿の不承認を趣味で集めている者です。 / X
単語単体だとOKなのですが、「ちんぷんかんぷんです」とか「ちんぷんかんぷんだ!」とすると不承認になります。
確かに、「ちんぷんかんぷんです」をGoogle翻訳にすると、「It’s just gibberish」。
この「gibberish」という単語には侮蔑的な意味があるようなのです。
gibberish
ちんぷんかんぷんな[訳の分からない]話[おしゃべり・文章]、でたらめ、たわ言、四の五の言うこと、口から出任せの適当なこと◆不可算◆聞いている人にとって何を言っているのかさっぱり分からない話し方や言葉という意味。少し相手を見くびったようなニュアンスがある。
gibberishの意味・使い方|英辞郎 on the WEB
また、これを改めて日本語に戻すと意味が変わっていました。
おそらくAIがポリシー違反をチェックするさいに、一度 英語に機械翻訳して判断していることが原因にあるのかもしれません。
(補足)
- 長谷川 翔一 / 編集とマーケティングさん: 「後ろに「です」とか入ると翻訳が変化する。 停止理由は「不適切なコンテンツに関する / X[
- 1 つ以上のコンテンツ投稿ポリシーに違反しているため、あなたの投稿は削除されました。 となりました。 具体的にどこを修正すれば良いのか、明確でない。 – Google ビジネス プロフィール コミュニティ
- 1 つ以上のコンテンツ投稿ポリシーに違反しているため、あなたの投稿は削除されました。 となりました。 具体的にどこを修正すれば良いのか、明確でない。 – Google ビジネス プロフィール コミュニティ
- 長谷川 翔一 / 編集とマーケティングさん: 「後ろに「です」とか入ると翻訳が変化する。 停止理由は「不適切なコンテンツに関する / X
- 長谷川 翔一 / 編集とマーケティングさん: 「後ろに「です」とか入ると翻訳が変化する。 / X