- 「SIMカード」は、スマホに入れる小さなICカードです。
- SIMカードには、携帯電話の加入者の情報や電話番号などが記録されています。
- SIMカードを入れると、スマートフォンは携帯電話会社と通信できるようになり、インターネットや通話ができます。
「SIM」は、「Subscriber Identity Module(加入者識別モジュール)」の略です。
「携帯電話の契約者を確認するための部品」という意味です。
シムといっても「シム シティ」とは違うんだね。
あれは、「simulation」か。
1. スマホの電話番号はSIMカードで決まっている
SIMカードの利点は、自分の好きなスマホに挿し替えるだけで、同じ電話番号を引き継ぐことができることです。
あなたが今 使っているスマホが古くなり、新しいスマホを買ったとします。
新しいスマホにも SIMカードが必要ですが、古い方のスマホのSIMカードを取り出して、新しいスマホに入れることができます。
そうすれば、電話番号や契約内容は変わらずに、新しいスマホを使えます。
SIMカードを手に入れるには、携帯電話会社と定期契約するのが一般的です。
定期契約のほかには、あらかじめ通信量が決まっている「プリペイドSIMカード」を購入する方法もあります。
2. スマホとSIMカードが合わないと
反対に、SIMカードに問題があると、スマートフォンは通話やインターネット通信ができません。
- SIMカードを取り外したり接触不良になったりすると、通話やインターネットに接続できなくなる。
- SIMカードのサイズが端末によって異なるので、挿入できない端末もある(microSIMやnanoSIM)。
- 端末によっては、SIMカードを挿入するときに設定を変更する必要がある(アクセスポイント設定)。
3. SIMカード小型化の歴史
SIMカードのサイズは、時代とともに変化してきました。
基本的に新しいほど小型化しています。
最初の SIMカードは、クレジットカードと同じサイズでした(ただし、国内では使われなかった)。
しかし、携帯電話やスマートフォンを小型化するために、SIMカードも小さくなっていきました。
現在 最も一般的な SIMカードは nanoSIMです。
- 1991年:最初のSIMカード(1FF)が規定された。
サイズはクレジットカードと同じ。 - 1996年:「miniSIM(2FF)」が規定された。
サイズは25mm×15mm(国内での「標準SIM」)。 - 2003年:microSIM(3FF)が規定された。
サイズは15mm×12mm。 - 2012年:nanoSIM(4FF)が規定された。
サイズは12.3mm×8.8mm。 - 2016年:eSIM(MFF2)が規定された。
ふだんはSIMカードのサイズはあまり意識する必要がありません。
携帯ショップで機種変更するときには、同時にスマートフォンに適合したサイズのSIMカードに交換してくれているからです。
しかし、自分でスマートフォンを購入する場合(とくに中古など)には、SIMカードのサイズがあっているか確認する必要があります。
購入後にサイズが違うことがわかって、携帯会社にSIMカードを変更してもらったことがあります。SIMカードの交換には時間と費用がかかります。
とはいえ、数年前は小型化の途中だったので、SIMカードのサイズ違いがありましたが、最近は ほとんどnanoSIMかeSIMです。