iCloud のことを「バックアップ(控え)」と言われることがよくあります。
しかし、そう考えていると「iPhoneの写真が勝手に消えた」りと、腑に落ちないことがあります。
実は、「iCloudと同期する」というチェックは、「iCloudをメインのデータ保存場所にして、iPhone本体はそれに従って同じ状態を維持する」という意味です。
「控え」は iPhone本体の方なのです。


かなり重要なチェックなので、よく意味を確認しておきましょう。
データのメインの保存先は iCloud
iPhoneのデータ管理で iCloud はとても重要です。
大切なデータを Apple サーバに保管してくれるようになっています。
この iCloud、よく「iPhoneのバックアップ」と思われがちですが、
実は 多くの iPhoneにとって「メインのストレージ」になっています。
多くのデータが「iCloudと同期」されているからです。


iPhoneのデータは、主に 2通りの方法で iCloudに保管されています。
(1)iCloudと同期(カレンダーやメモ、写真など)
(2)iCloudバックアップを作成(端末ごとにアプリデータ)
ここでの「iCloudがメイン」というのは、(1)のパターンです。
「同期」では、インターネット上のデータディスクを「内蔵ディスク」と同じように使っています。
iCloudと同期


「同期」って何?
カレンダーやメモ、写真など iPhoneの標準的なアプリは、「iCloudと同期」しています。
そうすると、データの「メインの保存先」が iCloudになります。
(設定から同期はオフにもできます)
もちろん、データは iPhone本体にも保存されていますが、あくまで「サブ」。
インターネットに接続できないときの「控え」と思ってください。
● iCloud の「原本」に対して追加・変更を加え、
● 変更されたら iPhone内の「控え」も同じ状態にする、
これが「同期」の考え方です。
つまり、「iCloudと同期する」というのは、
「iCloudをメインのデータ保存場所にして、
iPhone内はそれに従って同じ状態を維持する」
という意味になります。
「同期」は、英語で「synchronize」。
水泳の「シンクロ」と一緒の言葉で、「同じ状態にする」「連動させる」という意味です。
同期していないデータとiCloudの関係(バックアップ)
iPhoneには、iCloudと同期をしていないデータもあります。
主に、LINEなど Apple 以外のアプリのデータです。
これらはそれぞれのサービスでデータを保存していますが、「iCloudバックアップ」の守備範囲でもあります。
「iCloudバックアップ」は、バックアップ作成時点の iPhone内のアプリの状態を「タイムカプセル」のようにとっておくことができます。
これは、「iPhoneの復元」で まるごと元に戻すことができます。


この場合は、iPhone内のアプリの方が「メイン」で、
iCloudバックアップは「控え」です。
ちなみに、「iCloudバックアップ」では、一部のデータだけを復元することはできません。
基本的には、iPhoneが紛失・故障したときの「最後の切り札」です。
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