- Q先日、会社PCでメールソフト(Outlook)を起動したら、上段付近に「起動が遅くなります云々」というアラート(?)が表示されました。
だからといって、特に動作が遅いとは感じませんでしたし、その後、アラートも表示されていません。 このまま、気にしなくてよいものでしょうか? - A
Outlookは、起動を遅くする「アドイン(追加機能)」を検出したり、無効にしたりすると、アラートを表示します。
アドインは更新などで自動的に追加されますが、使っていない場合も多いです。基本的には、そのままにしておいて大丈夫です。
もし、何か動作ができなくなっていたり、使っていたボタンがなくなっていたら、アドインを有効に戻せば、直すこともできます。
Microsoft Officeに付属する メールソフト Outlookの話です。
1. Outlookのアドインと作業効率化
「アドイン」って何?
Outlookには「アドイン(追加機能)」があります。必要に応じて、メールソフトにあとから機能を付け加えることができます。
例えば、メールソフトから、直接 予定やウェブ会議の管理などができるので、作業を効率化できます。
メールソフトと他のプログラムを「つなぐ」のが、アドインです。
後からプログラムに機能を追加する仕組みを、「アドイン(add-in)」といいます。
ほかに、「アドオン(add-on)」や「プラグイン(plug-in)」という場合もあります。
2. アドインの弊害は処理が重くなること
ただし、複雑な処理を追加することになるので、Outlookの動作が遅くなることがあります。
そのため、Outlookには、負荷のかかるアドインを自動で検出して、不要なら無効化する仕組みがあります。それが「アドインのアラート」です。
アドインのアラートには、
▶ 「問題を検出した」だけの場合や、
▶ 「自動で無効にした」場合があります。
アドインのアラート
Outlook でアドイン 〜 の問題が検出されました。これが原因で、Outlook でアイテムを開く速度が遅くなりました。
アドインのアラート
Outlook でアドイン 〜 を無効にしました。これが原因で、Outlook のフォルダー切り替えが遅くなりました。
詳細情報から負荷の大きさ(遅延時間)を確認して、自分で無効・有効を指定することができます。
アドインの設定が「常に有効」だと、自動では無効にできないので、「問題を検出」してユーザーに伝えます。
3. 自動的に追加されているアドインもある
アドインとか、追加した覚えもないのだけど……
基本的にOutlookでは、あると便利な機能を自分で追加します。
しかし、それだけでなく、初期設定や更新などで勝手に追加されているアドインもあります。
例えば、「Microsoft Teams Meeting Add-in for Microsoft Office」は、Outlookからウェブ会議リンク付きの予定を作成することができる機能で、自動的にインストールされています。
Teams の会議アドインは、Microsoft Teams と Office 2013、Office 2016、Office 2019 または Office 2021 を自分の Windows PC にインストール済みのユーザーに対して、自動的にインストールされます。
Outlook で Microsoft Teams の会議アドインを使用する – Microsoft Teams | Microsoft Docs
Microsoft Teamsは、Microsoftのウェブ会議アプリで、Windows 10 の途中から基本システムに組み込まれるようになっています。
Zoomに対抗して、利用者を増やそうとしているのかな?
もし、問題になっているアドインを利用していない場合は、無効にしておいても問題ありません。
逆に、アドインのアラートの後で、Outlookで今まで使っていたボタンがなくなったり、機能が動かなくなってしまった場合は、アドインを再度 有効化して戻します。
こちらもどうぞ。