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[iPhone]「AirDropで名前が知られる」ってどういうこと?【共有とプライバシー】

インターネット小話スマホ基礎
  • iPhoneには、「AirDrop(エア・ドロップ)」という ファイル共有機能があります。
  • AirDrop は 便利な機能ですが、受信設定が「すべての人」のままだと 自分の「iPhoneの名前」が周囲に公開されてしまうので、注意が必要です。
  • AirDrop を使わないときは「受信しない」設定にして、AirDropの送信先に、自分のiPhoneが表示されないようにしておくほうが安心です。
  • また、「iPhoneの名前」は、いろんな機能で公開されます。
    プライバシーが気になる場合は、ニックネームなどにしておいたほうが無難です。
設定の手順
  • AirDropの受信設定
    「設定」アプリー「一般」ー「AirDrop」ー「受信しない」
  • iPhoneの名前
    「設定」アプリー「一般」ー「情報」ー「名前」
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AirDrop(エア・ドロップ)は危険なの?

以前、ニュースで「AirDrop痴漢」というのが取り上げられていて、「近くにいる人たちに名前が見えてしまうから、iPhoneを本名にするのは避けるべき」と言われていました。

AirDropは、使用しないように設定していますが、以前 なんとなく オンにしたら、近所の iPhoneユーザーの名前(?)が表示されました。

これって、自分のApple IDやデバイスにつけた名前なども、近くにいる人に知られている危険性があるのでしょうか?

AirDropとプライバシーの関係について、教えてください。

ニュースで見たんだけど、AirDropっていうので、自分の名前が漏れてしまうらしいんだよね。

AirDropって、怖いね〜。

「AirDrop」という言葉をプライバシーの危険と一緒に知ると、なんとなく「空気中に個人情報が漏れていってしまう」「脆弱性」のようなイメージを持つ場合もあると思います。

しかし、「AirDrop」は iOS の便利な機能の1つです。
iPhone同士で無線を使ってデータをやり取りするのに使います。

AirDrop を使うと、近くにあるほかの Apple 製デバイスと写真や書類などのコンテンツを共有し、相手からも受け取ることができます。

iPhone、iPad、iPod touch で AirDrop を使う方法 – Apple サポート (日本)

「エア・ドロップ」って、「フィッシング」とか「セキュリティ・ホール」みたいな言葉だと思っていたよー

AirDrop

AirDropは、iOS 7.0(2013年)から追加された機能です。

Bluetooth、Wi-Fi を併用して、他のiOS端末に接続します。

ちなみに、「Air」が付いている機能名はいろいろあります。
・iPhoneの「AirPrint(無線印刷)」とか、
・SDカードの「FlashAir(無線LAN搭載SDカード)」など……。

AirDropが役立つシーン

例えば、友だちと一緒に撮った写真を相手に渡すときに、AirDrop は役立ちます。

「写真」アプリの「共有」から、「AirDrop」を選択すると、周囲の友だちの iPhone を探してくれます。そこで、友だちの名前を選ぶと、直接 写真を送ることができます。

メールやメッセージと違って、直接 写真を送ることができるのが、AirDropのメリットです。

メールやメッセージだと、自分のiPhoneにいちいち「保存」する一手間がかかります。

AirDropで自分の名前が周りに見える

でも、AirDropで iPhoneの名前が周りに見えてしまうんだよね。

これってどういう状態なの?

近くの人が「共有」から AirDropを開始したときに、自分のiPhoneが選択可能な状態です。

このときに表示されるのは、基本的には「端末名(iPhoneの名前)」です。
ただし、標準では Apple IDの名前をもとに設定されるので、自分の名前になっていることが多いです。

AirDropは、
▶ 受信側の設定と
▶ 送信側の操作で
写真などのデータを送ります。

意図せずにそのままだと「名前バレ」ですが、基本的には正常な動作です。

無線でデータを送信するので、送信先の相手のiPhoneを選ぶ必要があるんです。

そのときに名前が表示されます。

つまり、「AirDropがオン」 =「写真を送ってほしい」という意味になっているのです。

AirDropの仕組みを知らないと、そのまま公開されてしまっているかもしれないのね。

ちなみに

「連絡先」に登録している知り合いの場合は、登録名が表示されます。

「AirDrop痴漢」とプレビュー画面

iPhoneの名前が表示されても、基本的には それだけで実害があるわけではありません。
「近くに〜さんのiPhoneがある」という情報に過ぎないからです。
ストーカーや監視をされている状況だと困りますが。

しかし、AirDropの送信相手の選択写真の送信機能を悪用した犯罪として、「AirDrop痴漢」があります。

「AirDrop痴漢」は、他人にわいせつな写真を見せようとする嫌がらせです。
電車内などたくさんの人がいる状態で、AirDropを開始して、表示された名前から相手を選んで、不快な写真を相手に送りつけます。

8月、福岡県警によって、AirDrop痴漢が初めて摘発された。37歳の男が、電車内で34歳男性のiPhoneに女性のわいせつな写真を送信した疑いで書類送検されたのだ。(…)

見知らぬ人から画像が送られても、受信者側で拒否することはできる。しかし、送信された時点でプレビュー画面が表示されてしまい、不快な画像を見せつけられてしまう。

女子高生襲う「AirDrop痴漢」の悪質すぎる手口 | インターネット | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース(2019/08/31

しかし、現在は「AirDrop痴漢」はできなくなっています。
iOS 13(2018年)以降では、AirDropで受信したときに写真のプレビューが表示されなくなったからです。

よくわからない写真を送りつけられても、「辞退する」を選べば不快な思いはしないで済むようになっています。

自分の名前が見えてしまっているか確認する

自分の iPhone の名前が、周りに見えてしまっているか、どうやって確認したらいい?

iPhoneの右上から下にずらす(スワイプ)と、コントロールセンターが表示されます。無線の設定の中に、AirDropの受信設定を確認できます。

すべての人」だと、自分の名前がオープンになっていて、見知らぬ人が 写真を送りつけてくる危険性があります。

iPhoneの名前が周りに見えてしまうのは、(意図しない場合も含めて)自分から公開してしまっていたからなのです。

AirDropを「受信しない」設定

つまり、機能をよく知らずに無防備なままだと被害にあってしまう危険性があります。

これは、かんたんな設定で防ぐことができます。
自分の iPhoneの AirDrop の受信設定を「受信しない」にすればよいわけです。

iPhoneの「設定」アプリの「一般」から「AirDrop」を選ぶと、受信設定を変更できます。

受信しない」を選べば、相手が AirDrop で共有しようとしても、自分のiPhoneが表示されることはなくなります

基本的に、AirDropを使用するときだけ 有効にして、終わったらオフにするのが一番です。

AirDropを知り合いに限定してもよい

ちなみに、知り合いとは AirDropを使いたい場合は、「連絡先のみ」を選択してもよいです。

この設定は、iPhoneに連絡先が登録されている相手とだけやり取りするので、これでも見知らぬ人に見えてしまう問題は解消します。

自分のiPhoneの名前を知られたくない、というプライバシー管理は、ひとまず これで十分です。

iPhoneの名前を変更する

AirDropのプライバシー管理とは別に、「iPhoneの名前」を変更しておくこともできます。

iPhoneの名前は、「設定」アプリの「一般」ー「情報」から確認することができます。
通常は、Apple IDに登録している名前をもとに、「〜のiPhone」と設定されています。

iPhoneの名前は、

  • AirDrop送信の対象名
  • 「iPhoneを探す」の表示名
  • Apple IDのサインイン端末名
  • Bluetooth接続の対象名
  • インターネット共有の SSID名

などで表示されます。

本名を設定していると、思わぬタイミングで周囲の人に見えてしまうことがあります。
基本的に自分が iPhone を区別できれば十分なので、変更しておくほうが無難です。

Apple IDの名前も、必ずしも実名で登録する必要はありません。

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